波乱の長丁場。労多くして功なし。
3名のドライバー全員接触!!
ハマちゃんこと濱口選手のブログ・レースレポートは
こちら 必見!!
エンジニアのシンタローのブログがありますが・・・。
機密情報も含めヤバイ内容も多いので賞味期限がかなり短い可能性もあります。
シンタローの危険なブログはこちら 早めに御賞味下さい。
8月20日 設営 晴れ
今から思えばそれほど暑くなかったセパン、酷暑のSUGO、そして猛暑の鈴鹿Pokkaと、暑中レース3連戦。
その中の鈴鹿Pokka、以前は名称が「1000km」と続いたが、昨年から「サマースペシャル」と変わり、距離も700kmと短縮され、よりスプリント色が強くなった。
この「鈴鹿Pokka」は、「カーズ東海ドリーム28」が、現在参戦中のGT300クラスにデビューした“記念すべき”レースである。
00年、それまで参戦していたマシン、鈴鹿GTクラブマン仕様のNSX(今から思うと随分“庶民的”なマシン)が横転大破。
翌
01年、代わりのマシンとして、GT500童夢NSX、98年モデルの“シャーシー”を借受け、戸田レーシングチューンのエンジンを積んだマシンで参戦。
今では珍しく無くなったが、当時としては500マシンを300クラスにコンバートするいう、画期的な発想で、それを全くもって無名のチームが行った事で“色々な意味”で話題(物議?)を巻き起こした。
あれから9年、10回目の参戦、
04年KUMHOタイヤでクラス3位、
05年VEMACでクラス優勝を始め、常に上位に食い込み、06年からSUPER GTのシリーズ戦に組み込まれてからも優勝1回、3位1回を獲得、長距離レースを得意(楽しみ?)としている。
反面、紫電初のリタイヤも、この鈴鹿Pokkaで経験しており、この“8月の鈴鹿”はチームにとってチョッと特別なイベントかもしれない。
冒頭にも書いたように、昨年から700kmと短縮され、レース戦略的には微妙な距離となった。
というのも、この距離はマシンによっては、2回給油(3スティント)で走りきれるか?3回給油が必要か?分かれるところ。
レースは121周、300クラスは9~10周はラップされるだろうが、判りやすく110周とした場合、仮に1周に2.4リットルの燃料が必要とすると、264リットルが必要であり、車両規定で燃料タンクが100リットルとすれば、満タンスタート後、ほぼ空になった途中、タイミングよく2回満タン給油をすれば何とか走り切れる。
だが1周に2.7リットル必要なマシンだと297リットル必要となり、2回給油では無理である。
100リットルタンクも、有効に使用できるのは95リットル前後であり、実際には周回が111周辺りと思われるし、スターティンググリッドに着くために1周、フォーメーションラップで1周(共にスローペースだが・・・)が加われば、2回給油で走りきれるマシン(走り切る作戦)と、3回給油必至のマシン(の作戦を取る)があり、各チームの作戦の個性が見られるレースとも言える。
ただルール上そうした燃費で勝敗が分かれてしまてはつまらないので(かどうか?)、昨年は3回のピットストップが義務付け“られていた”。
パワーが絞られている紫電、昨年は好燃費を活かして、1回は義務ピットのみのストップ(タッチ&GO)で消化し、残り2回をガッツリ給油ストップで上位に浮上、加えてグッドタイミングのセーフティーカーのご登場で、終盤トップに立つ事ができた。
結果は最終ラップで思わぬハプニング(予想外の500のスロー走行車両)があり、3位となったが、2回給油、実質3スティント作戦は大成功と言えた。
だが、今年の特別ルールとして、単に3回の“ピットストップ”ではなく、“ドライバー交代を伴う”3回のピットストップが義務付けとなった。
ドライバー交代を伴えば最低15秒程は止まっている事になり、有効な給油もできる。
3回給油必至なマシンにとっては朗報と言えるルールだろう。
無論、紫電を始めとする好燃費マシンが優位に立ってはつまらない、という事だけではなく、作戦上、1人のドライバーが無理なロングスティントとならない様にする為のルール改正だろうが、こうした酷暑の状況下で強い(鍛えている)ドライバーもいるだろうし、燃費を良くしたり、タイヤをもたせるセッティング、ドライビングもあるだろう。
ローカルレース、入門カテゴリー、エンジョイタイプ、ワンメイクレースにおいて、クイックチャージや、無線機の禁止、給油、ピットストップ回数、時間の義務付け等は主旨も理解できるが、少なくとも日本においてはトップカテゴリーに位置するGTレースである。
ドライバー、チーム、そしてタイヤ、エンジンを含めたマシンはそれぞれキャラクターを持ち、それらを活かして作戦を立て、レースを行っているが、そうした“出る杭”は打たれ、燃費の悪いマシンにも、暑さに弱いドライバーにも“勝てるチャンスを与えましょう”的な、ルール改定を“毎年”行うのはどうか?と思う。
とは言え、決められたルールの上で最上の作戦を立てなくてはならない。
そんな中、今回の不確定(未知数的)要素がひとつ。
昨年の開幕岡山戦以降、参戦休止中(あくまで引退ではない)だった、高橋選手が、第3ドライバーとして、加藤、濱口選手とトリオを組むのである。
既にアラカン(Around還暦)となった高橋選手だが、このモータースポーツは年齢のハンディは無いし、アマ、プロの区分けも無く、レース経験によるライセンスのみで同じ土俵で勝負する世界。
高橋選手もこの“長いシーズンオフ”の間、全く“走って”いなかったわけではなく、エリーゼカップレースや、F4でのスポーツ走行、SGTでのテスト走行等に時折参加し“レース勘”というより、“スピード勘”の維持に勤めていたが、基本的にアマチュア。このブランクはどう影響しているか?
また突然(と、いうわけでも無く、シーズン始めから予定していた・・・)の参戦の意味するものは・・・。
炎天下の設営。このウィークエンド雨は無さそう。 |
昨年同様“名古屋産業大学”仕様。 |
マシン唯一のPokka仕様、4灯ヘッドライト。 |
給油位置の確認は毎レース行うが、複数回ある今回は、特に重要となる。 |
前回SUGOの優勝で久々のウェイト増量。30kg→70kg。 |
昨年3月岡山戦以来、久々の参戦となる高橋選手を含め3名でドライブ。 |
今晩は、前戦SUGOの祝勝会と今回鈴鹿の前祝い、そして・・・ |
お誕生日・・・誰の? |
そう明日8月21日は、由良拓也氏の誕生日でした。 |
で、当然のお約束・・・誰の“手”によるかは現在捜査中(笑)。 |
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8月21日 練習走行/予選/夜間走行晴れ
レースが長丁場であろうと、第3ドライバーがいようと、練習走行時間はいつもと変わらぬ1時間45分、だが夜間走行30分が加わる。これは夜間走行用に、増設したライト類のチェックや、ドライバーの慣れのためには必要な事かもしれないが、夏の祭典としてのセレモニー的要素が強い。
レースそのものも、終盤、夜間ライトを点灯させて走らせる事に目的があるようで、まずゴール時間が決まっていて、そこから逆算してスタート時間が決められている。だから昨年距離を短縮した時、それまでの午後1時スタートが午後3時スタートと繰り下げられた。
いっそ早めにスタートして、夜間走行をなくしてもらった方があらゆる面で“節約”レースとなるのだが・・・イベントの性格上やむおえない事なのだろう。
ま~、かといってこの真夏のレースが嫌いなわけではない。
チームオーナー高橋選手本人も、今のSUPER GT参戦以前から、このレースや、十勝24時間レースは参戦していたほど、“チーム一丸”を味わえる耐久レースは好きなのである。
朝の公開車検。既に気温は30℃超え。 | 既にマシンに乗り込む・・・このヘルメットは高橋選手? | これはドライバーのヘルメットを被ったメカ。オフィシャルによる実戦想定の救出訓練。 |
前戦SUGOの序盤、首位争いをした31号車。あのカローラアクシオ、セダンはこんな感じでリヤカウルが外れる。 | 夜間走行に備えた、各マシンのPokka仕様。隣近所のピットのみ・・・。11号車フェラーリ。 |
23号車GTRでかっ! |
666号車、ボクスター。 | 22号車VEMAC | そして2号車紫電。通常ダミー部分にライトを追加。 |
は、ともかくこの練習時間は貴重。
3名のドライバーの内、加藤選手はマシンのセットアップ。
ハマちゃんもここ鈴鹿はシーズンオフのテスト走行をこなし、結果的には決勝レースは走れなかったものの開幕戦を経験しているので、とにかく高橋選手の走行時間を増やし、勘を取り戻させる事が先決。
加藤選手によるセットアップは最初のアウト、インチェックの後「オーバー(ステア)がひどい!」とか、色々文句が出る度にピットイン、アウトを繰り返す割にタイムは2分9秒台と悪くない・・・どころか、実質最初のセットの計測1周目、2′09″207がベストでしかも結果的にはこのセッションクラストップタイム!!マシンが決まったところで、高橋選手に交代。
2月にテスト走行で乗って以来、半年振りの紫電。
18秒台から16、15秒台へと徐々にペースアップ。
7周目に入ったら“赤旗”!!高橋選手が走ると赤旗が出るという神がかり的ジンクス今だ健在!!
これにはピットクルーも驚愕!!
このピットインのついでにハマちゃんに交代。
ハマちゃんのドライブ中に、高橋選手はデーターロガーや車載ビデオによる学習。
一昨年のこのPokkaでは10秒台でドライブしていた高橋選手。
勿論マシンの仕様は変わっているので、同じとはいかないが、当時(えらい大昔みたい・・・)加藤選手の約3秒落ちだったので、まずは12秒台辺りにまでは行きたい。
とりあえず3名のドライバーが、鈴鹿Pokka仕様(って特に変わりは無いが・・)をドライブ。
ハマちゃんは8ラップ程で12~11秒台だが、手応え的には10秒台は固いところか・・・。
残り30分を切った頃、再び高橋選手に交代。
今回の第3ドライバーでのエントリー、単に練習走行だけに留まらず(そういう場合もある。)決勝レースも(ある程度)チャンと走る予定。
予選通過勿論だが、加藤、濱口両ドライバーのポイント争いの足を引っ張るわけにも行かない。
それなりのレースラップを刻む為にも、限られた時間の中で、とにかく走りこむ必要があり、高橋選手は走り込んで行けば、タイムが向上する。
ハマちゃんから再び高橋選手に交代。
ビデオ、ロガーによる学習が効いたか?走りだしから14秒台、その後もコンスタントに14秒台をマーク、14″259まで行った所で最後ハマちゃんに交代。
残り時間も約4分、恐らく計測1周となるだろうが、NEWタイヤを履いての予選シミュレーションは、この後の予選を占う重要な計測となる。
走りだし加藤選手。早めのセットアップを行う。 |
オーバーだ何だと文句は出るが・・・。 |
短い時間で、ベスト、クラストップタイムをマーク。う~ん流石。 |
今シーズンの加藤、濱口両選手に合わせたレーシングスーツの高橋選手。 |
久々の走行でも“例によって”赤旗中断。 |
ピットに戻った高橋選手。タイムは・・・・まだまだ。 |
続いてハマちゃん。彼も鈴鹿は走り慣れているので、早めに切り上げ。高橋選手の走行時間に充てる。 |
3名のドライバーとシンタロー。予選、ノックダウン予選のスケジュールを話しあう。 |
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今回の予選、1回目は基準タイム通過だけだが、グリッドを決めるのは開幕戦同様、ノックダウン方式(以下:KD)。
ルールは、KD、セッション1でクラス全車出走、10分間の走行時間で、ラップタイム上位16台(500は10台)がセッション2に進出でき、同様に上位10台(500は7台)が最終セッション3へと進み、そこのタイムでグリッド順が決まる。
タイヤはマーキングされた5セット内のタイヤであれば、各セッション自由だが、セッション3まで進んだ場合、使用できるタイヤは1セットのみで、そのタイヤは翌日の決勝スタートタイヤとしなくてはならない。
また、同じドライバーが2セッション連続走行はできない。
今回の場合、KD予選に挑むのは加藤選手とハマちゃんの2名。
第3ドライバーもアタック可能だが、現在の高橋選手のタイムではチョットセッション1突破も厳しい。
となると、「S1加藤選手→S2ハマちゃん→S3加藤選手」、または、「S1ハマちゃん→S2加藤選手→S3ハマちゃん」の2通りのいずれかである。
開幕戦の鈴鹿は、加藤選手によるポール奪取を目論見、前者を選択。
勿論AB両ドライバーに殆どタイム差が無く、どちらもポールタイムが狙える様であればそれ程悩む問題では無いかも・・・。
しかしハマちゃん、惜しくも11番手でS2突破が果たせず、S3に加藤選手を送り込むことができなかった。
これがデビュー戦のハマちゃんには厳しく、悔しい試練となった。
無論、この時ハマちゃんを過大評価してS2出走とした訳では無く、それまでのハマちゃんとライバルのタイムを充分考慮しての選択だったが、若干読みに誤差が出ただけの事。
それ以後のKD予選(Rd2岡山)でも、それらを冷静に判断し、S1、S3はハマちゃん、S2は加藤選手を選択、8番グリッドを獲得している。
そのKD予選に臨む為、重要な要素となるハマちゃんのベストタイムは2′10″694。
ライバルのタイムと見比べ、またA、Bどちらのドライバーが来るか?また、NEWタイヤの活かし方にも慣れくるハマちゃんの伸び代もある。(9秒台は間違いなくいける。)
だが9秒台ではS2突破は難しいだろうと、結局“安全策”とも言える、S1、S3をハマちゃん、S2を加藤選手とした。
予選1回目。
これには決勝に出走するドライバー全てがクリアしなくてはならない。
またそれだけで充分なセッションなので、ハマちゃん計測2周のみして、高橋選手に交代。
この予選も利用して、高橋選手の走行時間を増やす為である。
高橋選手が乗り込みピットを離れようかという時に、また赤旗!!「高橋選手=赤旗」単なる偶然を超越した何かがあるとしか思えない確率である。
それらの解析は置いといて、再開後の高橋選手、走りだし15秒台。
高橋選手を“育てた”舘師匠から「S字早くイン付きすぎ!切り返し早過ぎ!!」と無線でアドバイスが飛ぶ。
それらが功を奏したか?14秒から13秒、そして計測最終ラップに12″995と“レースラップ”としては充分なタイムまで短縮するも、翌インラップのダンロップコーナーでオーバーラン!!ラジエターエアインテークに、しっかりと“芝”と砂利を詰め込み持ち帰り、そのピットロードに入る時、60km/h減速しなくてはならない所、リミッタースイッチ(ハンドルについている)を2度押ししてしまい、一瞬リミッターが解除され速度違反!!のちほど罰金!
何とも慌ただしいスティントを終え、KDセット確認の為、高橋選手から加藤選手へ交代。
幸いコースアウトによるダメージは殆ど無く、各部の清掃のみで再スタート。
もし自力で帰って来れなかったり、大きなダメージがあって、加藤選手が走れなかったら、あわや予選落ちになりかねなかった事態である。
加藤選手は直ぐに9秒台、翌周はクールダウン、前車とのクリアランスを取り再アタック!
09″317!!午前練習走行でのベストは上回らない。
トップ86号車ランボ、26号車ポルシェに次ぐ3番手タイムとなったが、この1回目予選では大きな意味をもたない。
炎天下の午後1時25分予選スタート。 |
予選最初はハマちゃん。 2周計測のみで9秒台の手応え充分の10″694!ベスト更新。 |
続いて高橋選手が乗り込む。 この直後またまた赤旗。 |
高橋選手、ビデオ、ロガー学習の効果か?12″995とベスト更新。 |
乗れてきた頃にコースアウト。 大した事はなかったが・・・。 |
こうして詰まった芝は、特にこの時期エンジンにとっては“命取り” |