モータースポーツ

SUPER GT第5戦 鈴鹿サーキット

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SUPER GT第5戦 第42回 インターナショナル ポッカサッポロ1000km 鈴鹿サーキット

JGTC時代を含めSUPER GTにフル参戦を始めて12年。
このシーズン中盤、鈴鹿1000kmまでノーポイントというのは初めて・・・いや2004年もノーポイントだったが、このシーズンはタイヤ開発という冒険のあった年でもあり、リスクも覚悟のシーズンだったと思う。
今シーズンは、それほどのリスクを覚悟して臨んだシーズンではないはずだったが結果は惨憺たるもので、未だノーポイント・・・ポイント圏内(10位以内)にカスリもしない。
だが、これまでのレース4戦、テスト5回で、不調続きだったとはいえ、遅まきながら“引き出し”に多くのデーターも溜まってはきて、燃費等、長距離には不利な面もあるが、タイヤに関しては思わぬ有利な点も見えてきた。
またここ鈴鹿は、チームとってのホームであり、これまで「エヴァRT初号機アップルMP4-12C」が富士同様もっとも走りこんでいるコースである。
1000kmの長丁場に助っ人第3ドライバー、昨年500で優勝経験もあるカルロ・ヴァン・ダム選手も加わる。
地元、鈴鹿で、今度こそ“良い”レースを見せたいものだ。

8月17日(土) 練習走行 / 晴れ

意外に爽やかな夏空で迎えた土曜日、練習走行と、ノックダウン予選。
1000kmレースとはいえ、練習走行はいつものレースと変わらぬ、500、300混走100分+それぞれ占有10分の延べ110分。
だが3人体制の我々にとっては、決して十分な時間ではない。
ベースセットを決めるべくコースインした加藤選手、タイヤ選定・・・といっても二者択一で、予選用タイヤ(=実質決勝スタートタイヤ)を決めなくてはならない。

最初の4周計測のベストは2′04″782・・11番手タイムだが、既に上位は03秒台・・・タイヤを代え3周計測では04″325のベスト更新!だが15番手。
04秒台では上位に食い込めるタイムでは無く、トップ61号車、唯1台の01秒台は“別格”としても、03秒台は予選Q1突破には必須である。
足回りのセットアップも行いところだが、ノーマルサスの形式をベースとするFIAGTマシンはどうしてもそれらに時間がかかってしまう。・・・2人ドライバーの走行時間を考えると多くの周回を費やすこともできない。
そんな中、まず車高を調整し計測するも05秒台・・・やはりキャンバー調整も必要か・・・走行時間も貴重だが、このままではジリ貧となってしまう。
今の我々には、安全策より打開策の方が重要である。
セッション中の貴重な走行時間を費やし、キャンバーを調整。
残り時間の兼ね合いから、そのまま高橋選手に交代。
5周計測しピットイン・・再び車高を調整し3周計測で、ベストは09″332。
約20周走行したタイヤのままカルロ選手に交代、4周走行の後、300占有時間に入りNEWタイヤでのアタックは05″982。
加藤選手のベストタイムには及ばないものの、3選手とも何かハッキリとしないパワー感の無さなど、漠然とマシンの遅さを指摘。

とにかく午後予選は基本、現状のままいくしか無い。
アライメントの再調整等、基本的なメンテナンスで挑む事となる。

8月17日(土) 予選 / 晴れ

Q1アタックは加藤選手・・・果たして上位13台が進めるQ2へ行けるか・・?

15分間のQ1予選、開始から5分、他のマシンのターゲットタイムを確認しコースイン。
1周の暖機後のアタックは04″626!14番手タイム。
Q1突破を狙い更にアタックに入る。
既に上位2台だけそれぞれ1秒台と2秒台、以下は3秒台がズラッと続く。
セクター1、2とタイム更新ならず、2周目のアタックタイムも04″976・・前の周のベストタイムも20番手へとドロップダウン。
時間的にもう1周アタックできない事はなかったが、3秒台に入れるには無理と判断した加藤選手は、決勝スタートタイヤにも使われるこのタイヤを温存、そのままピットへと戻ってきた。

加藤選手をもってしても、クラス中盤のタイムすら出せない現状。

原因としては、この日本の高温多湿な気候と、ヨーロッパ等と異なり、通常の市販ハイオクガソリンに合わせ込まれていないエンジンのマップ(燃料と空気、点火時期等々の様々な組合せのプログラムデーター)だと思われる事。
10日ほど前の富士テストで、かなり方向性の見えてきたタイヤがまだ用意できなかった事などが考えられる。
シーズン前の不十分なテストのツケは未だに尾を引いている。
かと言って今これらに直ぐに対応できる訳ではない。

明日の決勝レースまでに、手持ちのコマで工夫するしかなく、確認できるのは朝のフリー走行のみ・・。
20番手からのスタートとはいえ、1000km長丁場、現状レースラップは悪くないので、強く攻める事はかなわないだろうが、ミスなく堅実なレースがさえできれば、ある程度結果は残る。
また多くのデーターを集める事ができ、シリーズ後半戦へ向けての大きな収穫となるだろう。
既にレースを終えた様な予選リポートになっちゃいました。

■予選後のコメント

■高橋選手「 予選?関係無いもん俺。もともと関係なかったのに、(Q2はカルロ選手予定だったので)さらに関係なくなったもん。でもクルマ・・ダメだね。」
■加藤選手「 (鈴鹿)テストに来て、4秒差のところからスタートして、その後菅生のレースを挟んだり、テストをして、いろいろデータを見つめ直した中で持ってきた物が、かなり我々としては・・・(良かったので)4秒有った差が1秒チョットになったのかな・・・やっぱりシーズン開幕からトラブルが続いてテストできなかったのが差なっているので、まだまだ諦めずにレース、データ取りにチャレンジして最終的に良いリザルトに結びつけたいなと思います。引き続き応援よろしくお願いします。」
■渡邊エンジニア「ちょっと午前中走行して、いくつか車のバランスに問題があったんですがそれを改善して・・セットアップを変更して予選に挑みました。にで加藤選手のコメントで言うと基本的にバランスとしては良い方向に向かっているんですが、いかんせん前回の菅生のレースのように一発タイムが出ないという、・・・次元の低いところでバランスしちゃってる見たいで・・・ただレースラップはボチボチ良いんで・・その一発、ポーンと良いタイムが出ないって言う原因が、気温が暑くて車のパワーが下がるって言う現象が出てるんですが、それプラス、タイヤのチョイスが・・ピンスポットで上手くハマってない・・かなって、感じはしますね。なにかが、極端におかしくてタイムが出ないって言う方が救われてる気がする。(笑)何気に走ってタイムが出ないっていうのはいかんともし難い状態があるんで・・・実際午後に向けて、トップスピードも落ちてきちゃってるんで・・いろんな要素が絡まってタイムが出ないんですが・・、今すぐどうこうできるっていう雰囲気じゃないんで、レースに向けては材料としては、悪い状態じゃないんで、明日の朝、気分を切り替えて頑張りたいと思います。」

8月18日(日) フリー走行 / 晴れ

昨日の予選は不発・・・というより「火薬」が入っていない空砲ではないかと思える低迷振り。
加藤選手をもってしても、クラス中盤にも食い込めず20番グリッド。
これまでもマシンのトラブルや、明らかなミス等で下位グリッドに沈んだ事は多々あるが、その原因がハッキリしており、解決策もあれば、先のレースに期待ができる。
今シーズンもテストを含めた序盤のマシントラブルもあったが、アップデートパーツが功を奏し第3戦セパンからそうしたトラブルもなりを潜め、いよいよ反撃に打って出られると思っていた。
だが、今回・・・前戦SUGOでも・・は、トラブルは出ないが、マシンが思うように走ってくれず、特に一発の速さが全くない。
せめてもの救いは、レースラップはそれなりに走ってくれそうな事・・・。

しかし、このまま手をこまねいて決勝レースに臨む訳にはいかない。
朝のフリー走行、セッション開始直前、東コース1、2コーナ付近がやや黒い雲に覆われ、少し雨がパラついたが、全く走行に影響を与えるほどではなかった。
決勝スタートを担当する高橋選手が8周、続いてカルロ選手がフリー走行セッションをこなし、それぞれ2′09″350と、05″882。
カルロ選手のタイムで、順位こそ予選と同じ20番手だが、中上位とのタイム差は予選時の約2秒から約1秒へと縮まり、決勝想定の満タン走行でのバランス悪くなさそうだ。

サーキットサファリは加藤選手が出走、サファリセッションでも、バスが全車退去すればフリー走行となる。
ここで、これまでと異なるタイヤの組み合わせを行い、05″494・・8番手タイムで、加藤選手の評価も良い。
これを決勝レースタイヤにするが、スタート時は予選使用タイヤを使用しなくてはならないので使えない。

8月18日(日) 決勝レース / 晴れ

1000km、約6時間の長丁場は、ドライバー交代を伴う4回のピットイン義務付けられており5スティントに区切られ、これは燃料消費の多いFIAGTマシンでも、常に満タン給油を行えば走りきる事は可能である。

果敢に攻める走りはできないが、“トラブル・ミス・アクシンデント”という、モータースポーツ、負の3大要素を排除し、着実に走り切ればこの1000km、いい結果が残せるだろう。
雨の心配もほぼ消えた(ウェットタイヤの準備もしていない)12時30分、決勝スタート。
スタート担当の高橋選手、1コーナーで87、86号車の2台のランボルギーニに抜かれるが、集団に食らいついていく。
パワー勝負の裏ストレートの中間で、5号車GT-Rにもアッサリとパスされオープニングラップは最下位となるが、その後ほぼ毎周回自己ベストを更新しつつ着実に周回を重ね、15周辺りを過ぎ、前を行く5号車のタイムが落ち始めると、高橋選手のタイムが上回り、徐々にその差を詰めていく。
フルタンクが空になるのは30周当り、最高気温時の約1時間の走行はかなり過酷である。
20周を過ぎた辺りからルーティンピットが始まり、見かけの順位が上がって行く中、予定より1周早い29周目、燃料の残量アラームが点灯、高橋選手からカルロ・ヴァン・ダム選手に交代。
タイヤ4本交換と約50秒に及ぶ燃料給油で、無難に送り出し21位。
トップグループからは既に1周遅れとなったが、カルロ選手はここで初めて試すタイヤセットに戸惑いながらも、上位グループと遜色ない07~08秒台で周回、徐々に順位を上げていく。
火災が発生するマシンもあり、夏の鈴鹿が牙を剥き始める。

マシンに慣れてきたカルロ選手、周回を重ねる毎にベストタイムを更新、57周目には17位にまでポジションを上げる。
レースも3分の1を消化した59周目(トップから2周遅れ)裏ストレートでタイヤバーストし、フェンダーの破片をまき散らした86号車ランボルギーニから火災発生。
130Rにイン側にマシンを止め、オフィシャルが消火活動を行う。

2回目のピットインを準備していた我々は、セーフティーカー(以下:SC)が入ると判断、予定より2周ほど早いがカルロ選手に緊急ピットインを指示。
“タイミング”によっては、前車とのギャップを詰める事ができる・・・はず。
同様の目論見で、続々とマシンがピットに入って来た為、通常の位置止められず、いわゆる斜め止め。
タイヤはリヤのみ2本交換で加藤選手に交代。
マシンをメカ5名(ルール上の人数)の手で押し戻しコースに送り出す。
このままSCの後ろの隊列につきレースの再スタートを待つ。
裏ストレートのイン側は飛び散った破片の清掃、オイル処理が行われている。
ピットインのタイミングにより、ピット出口の赤信号で止められたマシンもあるなか、加藤選手はSCに着き6周回をこなし隊列が整った段階で順位は13位へと上がっていた。
66周を終え、レース再開・・・全てが上手くいったと思われた。
07秒台から06秒台へと順調にペースを上げた加藤選手、71周目の第3セクター裏ストレートに入ったと思われた頃「タイヤがおかしい!」と連絡が入る。
ちょうどモニターTVに映しだされた2号車「エヴァRT初号機アップルMP4-12C」の右前ホイールは、時折タイヤの回転が止まっている。
タイヤのエアが抜けた状態である。
幸いタイヤがバラバラになる事は無くピットに戻る事はでき、フロントタイヤ2本を交換、目視でも他へのダメージはなさそうなので、直ぐに再スタートさせる事ができた。
スプーカーブまで全く問題なく走ってきて、突然エアが抜けたのは、裏ストレートで何らかパーツの破片を踏んだものと思われる。
GTマシンの外装パーツはカーボン製で、その破片はタイヤを切ってしまうほど鋭利な状態になっている場合もあり、可能な限りドライバーは避けて走行しているのであるが、これによるタイヤトラブルは少なくない。
速度が低い段階で遭遇したのは不幸中の幸いである。
この遅れを取り戻すべく、その後のラップタイムも06~07秒台へとペースを上げる加藤選手。

ところが、それと前後してピットにはオフィシャルからペナルティが告げられていた。
先のSC導入時の、ピットインが規則違反という事で、90秒のペナルティストップが課せられたのである。
SCボードが表示されてからのピットインはできないのだが、その部分に抵触してしまったようだ。
少しのタイミングのズレがミスとなってしまった。
同様のペナルティは8台のマシンに課せられる事となったが、ペナルティストップエリアが1箇所の為、順次ペナルティが表示される異例の光景となった。

76周目にピットロードを抜けペナルティストップエリアに向かう加藤選手。
ここで心配されるのは90秒のエンジンストップ。
レーシングマシンは、走行しつづける事を前提とする為、走行後長時間のエンジンストップは、冷却水がラジエターに回らなくなる為、水温が上昇しその後オーバーヒート状態になる場合がある。
またはエンジンルーム内の燃料も温度が上昇し、フィーエルライン内で燃料が気化しエンジンがかからなくなる、パーコーレーションの恐れもある。
レーシングスピードで走行した直後の、エンジン周辺の高熱が周辺補機類に及ぼす影響も懸念される。

長い90秒が経過、はるか先のピットロードエンドの2号車は無事再始動し、加藤選手が猛然と1コーナーに向かう。
既にトップグループからは4周遅れの19位・・・上位との勝負権は消えたが、ポイント圏内へは届かない位置では無い。
また我々にとっては、この実戦の場で、より多くの周回を重ねるのは非常に重要な事であり、なんといっても炎天下の中、グランドスタンドで応援旗を振り続けるファンがいる事を忘れるわけにはいかない。

その後は、“アクシデント”も”ミス”も無く、06~07秒台と上位グループを上回る(トップ61号車SUBARUの05~06秒台は別格)タイムで周回する加藤選手だったが、「リヤタイヤがきつい!!」との連絡が入る。
その為、次のカルロ選手のスティントでは安全策としてリヤタイヤにハードタイヤを準備するが、そのカルロ選手が「加藤選手がソフトで(この周回でも)タイムが落ちないのだったら、ハードではなく同様のソフトで行きたい。」とリクエストがある。
安全策ではなく、攻めるカルロ選手の希望通りソフトタイヤに切り替える。

96周を終え、加藤選手からカルロ選手に交代。
長い給油とタイヤ4本交換。順調に作業は進みコースに送り出す。
レースはまだ3分の1残っている。

攻めるカルロ選手は直ぐに8秒台から07秒台へとペースが上がる・・・ところが、101周目「オイルプレッシャーの警告灯が点いた!シフトができない!」というトラブルが発生!・・そのままピットに突っ込む。

プレッシャー警告灯はオイルではなく、シフト操作をする為のエアプレッシャーの警告灯だった。
シフト操作ができないのは、シーズン序盤に頻発したトラブルであるが、今回の原因は違うようだ。
エアの畜圧タンクから、エアコンプレッサー、各部の配管を点検するが、なかなか部位を特定できない。
約1時間以上の作業でエア漏れ箇所を特定、これまでにないコントロールのモジュレーターが原因で、スペアと交換。
カルロ選手が再び乗り込み、チェックの為にコース出る。

この1時間のピットストップは、“レース”という意味においては完全に息の根を止められてしまった。
この後の残り時間(周回数では恐らく20周)は次のレースに向けたものにしていくべく、予定に無かった高橋選手の走行に当て、マイレッジを稼ぐ事にする。
カルロ選手5周チェックの後、ピット前で高橋選手へと交代するが“レース中”の緊迫感は消えた。
給油、タイヤ交換も無く、誘導のメカが1人出るだけのピットストップ、そして“レース”・・ではなくコースへと復帰。
だがコースに出れば、真剣勝負の場であることに変りはない。
レースも終盤を迎え、この頃になると、コースにはタイヤカスが大量に発生、大きな物だとソフトボール大にもなる。
レコードラインを外すとそれらを踏む事になり、グリップを失ったり、タイヤにこびりつけば酷いバイブレーションとなる。

白熱したトップ争い、上位グループが後方から迫る中、そうした事も配慮しパスさせなくてはならず、おのずとタイムも落ちてくる。
そんな中09~11秒台で、通常の練習時より多くの16周をこなした高橋選手、「エヴァRT初号機アップルMP4-12C」をゴールへと導く。
トータル123周、19位チェッカー、その後失格車両が出たので、正式結果は18位・・・完走・・・。
目論んだ作戦、レース展開とは全く反対に「ミス(CS時)」「アクシデント(タイヤバースト)」更に「トラブル(シフト不良)」と、忌避すべき全てが起こったレース結果。
開幕戦リタイヤ、その後18位、15位、16位、そして今回18位と・・・定位置になりつつあるリザルト。

このマシンを手がけて既に8ヶ月、季節も厳冬期から春、そして猛暑へと推移。
そうした中で、分かって来た事も多々ある。
極論を言ってしまえば、日本の仕様に合っていない様である。
3月から8月の気温、湿度の大きな変化。
燃料の違い(日本では通常販売されているプレミアムガソリンしか使用できない。)等々、予想していた事もあるが、予想外の事はそれ以上にある。
このFIAGTマシン、速さに影響を及ぼす部分においては、チームのアイデアを取り入れる余地はない。
しかし上記の部分はメーカーに頼らざるえない部分で、毎回随伴するメーカーのエンジニアも手を出す事はできない。
それは英国のレースに対する考え方、それに伴うマシン作りにまで至り、それらは粘り強くディスカッションを重ね、解決してもらうしかないが、あとどれだけに時間が掛かることか。
同じ英国製で2010年デビューのアストン・マーチンも、早さを見せつつもシーズンを殆ど棒に振り、翌年から結果を出したように・・・

次戦に向けてのレースで明るい材料としては、今回は間に合わなかったが、8月初旬の富士テストで方向性の定まったタイヤが、次回のレースから用意できそうである事、この鈴鹿をピークにこれからは気温が下がる事である。
更にメーカーの早い対策が間に合えば・・・・
残る3レース+アジアン・ル・マン富士、そしてJAFGP特別戦と、ポテンシャルを見せつけるレースはまだある。
■決勝レース後のコメント
■高橋選手「 ペナルティーも受けたし、クルマも壊れたし、もうボロボロ。車も遅いし、もう・・何とかしないかん。」
■加藤選手「 え~っと、予選から苦しんでいたんですけど、データを見直してエンジニアのシンタローと色々とセッティングを詰めていく中で、レースにはそれなりに良いセッティングも見つかってきたんで、ベースも良かったんですが、ちょっとトラブルも出てしまって、・・・また、ビットに入るタイミング・・・セーフティーカーが入ったタイミングですけど、そこでギャンブルをしてアドバンテージを作ろうとして失敗して、逆にペナルティをもらってしまって、まぁちょっと悔しいですけど攻めた結果ですし、その後の走りも、(ラップタイム的には)トップグループに近づいてきたんで・・・まぁ実践に向けてはデータが取れたのかな~・・、残り(レースは)だんだん少なくなってきてるんですけど、そろそろ次辺り、また頑張って、良いとこ見せたいなっと思うので、諦めずにかんばります。」
■カルロ・ヴァン・ダム選手「 予選のペースも厳しかったのでレースも大変なことが予想されていましたが、 レースペースは予想していたよりもいい感じで進めることができたので、またタイヤのバーストが有ったり、システムエラーもあったし、ちゃんと走る時間も少なかったので残念です。ポイントも獲得できる良いペースだったと思うんですが、残念ながら運が味方してくれなくて、こんな結果になってしまいました。また、日本で自分がレースができるように私を呼んでくれたチームの皆さんに感謝します。」
■渡邊エンジニア「 これ菅生も似た傾向だったんですけど、一発のタイムが出ず、予選は撃沈してしまったんですが・・決勝のレースペースは・・・特に加藤選手や今回助っ人で来てたカルロ選手、プロの二人は決して悪くない・・TOP10以内に入る.ラップタイムで、今回は上位の二三台は極端に早くて、特に優勝した車は別格だったんですけど、それ以外の車と比較しても決して極端に遅いということはない良いラップでしてたんですけど・・・ただ高橋選手は、車のバランスにまだ慣れていないところがあって、ラップタイムに伸び悩んだところがありましたけど、今回はそれだけでなく色んなことが起きたんですけど・・・セカンドステントはカルル選手に変わった時点で既に2周遅れの状態になったんですけど、カルロ選手は青旗を振られて、ラップタイム的には決して悪くなかったんですけど、青旗が降られるとどうしてもそれを前に行かして、その後についていくという、レースをしなくてはならず、なかなか厳しい戦いをする感じなっちゃったんですけど、実はその間にセイフティーカーが出るタイミングがあって、色々とそれでペナルティーをもらってしまったところが、500も300幾つか有って、うちもそれでペナルティもらったんですけど・・・結果的には僕の判断としては失敗だったんですけど、実はそれは狙いがあってちょうどカルロ選手が、セクター3を通過して、ほぼコントロールラインに近い段階でセーフティーカーが出たですけど、すぐにそのタイミングで入れれば、ちょうどトップのスバルの前でコースに復帰できる可能性が高くて、すぐにピットの指示を出して入れたんですけど・・・結局どばどばと同時に何台も入ってきて、車を一度押し戻して出さなきゃいけない状態になってしまって、次の加藤選手を出したんですが結局スバルの前に出すことができなくて、結果的にその判断は失敗してしまったんですが、それにプラスして、カルロ選手がピットインした段階ではピットロードは進入禁止になっていたのでペナルティーをもらってしまった。もっとトップとカルロ選手が離れていれば・・・基本的には今のルールではセイフティーが出たら、ステイ(ピット進入は待機)が基本なんですが、正直周回遅れということもあって、それはチャンスだったと言う僕の判断でギャンブル的なことをしてしまったんですが結果的には失敗してしまってそれはまずかったかなと思います。その後も加藤選手、非常に早くてですね6秒台で走るんですが・・・どうも後々聞いたら、どうも今回あちこちで車がぶつかったり、部品が飛んだり、火がついたりと色々大変だったんですが、遅い500を抜こうとした時に、裏ストレートの左側を走行したら何か破片を、踏んでタイヤが切れてしまって、バーストしたと・・・、これで一回、予定外ピットインしなくてはならなくなって・・この後も加藤選手は早くて、・・ただこの時点で2回、イレギュラーなピットインが有って・・もうレースは除外・・順位としては除外されちゃってるんで、その後カルロ選手に代わって、ちゃんとゴールをすべくレースを進めたんですが・・ここんとこズッと車が壊れなかったんですが、また、久々に・・って言ったらおかしいですが、パドルシフト関係のエアプレッシャーが・・・カルロ選手はオイルプレッシャーじゃないかって言っていたんですが、実際エアで作動してるんで、 ・・で、コントロールユニットが壊れてたんで、交換して最後までんまで走りました。今回大きなクラッシュとか接触は無かったんですが、ものも壊れ、ペナルティも受け、マシンも壊れ、予選も良くないと・・・今回悪い事しか起きなくて疲れました。
前回までも、結果は全然出てないんですけど、壊れて全然走れなかった前半戦からすると、走れるようになってやっと分かってきたっていうか・・・特に今の車に合ったタイヤとか、方向性とかかなり、見えてきたていうか・・・次オートポリスのテストもあるんでそこでうまく当てはめればいいなと思っています。
残り3戦になってやっと分かってきたっていうことは、要は今までで走れなかったからで、やっと分かってきたという、ちょっとレベルの低い話で申し訳ないですけど・・・」

DATE:2013/08/28