2007年SUPER GT 第6戦 鈴鹿ポッカ1000km
2007シーズン 紫電
2007年12月01日
36回を数えるINTERNATIONAL POKKA1000km。チームにとってこのレース、 01年からGTクラスに初参戦を果たした、毎年区切りとなるレースでもある。 |
8月16日(木)設営日
36回を数えるINTERNATIONAL POKKA1000km。チームにとってこのレース、01年からGTクラスに初参戦を果たした、毎年区切りとなるレースでもある。
デビューの01年は完走どまりだったが、翌02年から05年まではクラス3位3回、優勝1回と、好成績を収めてきた。しかしこれはGTシリーズに組み込まれていない為、有力チームの参戦が少ない事から得られたリザルトで、SUPER GTシリーズに組み込まれた昨年が5位と、やはりクラス層の厚さを実感した。
今シーズンランキング2位で迎えたこのレース、昨年と同じマシン、ドライバー、そして地元サーキットの為、多くの応援ファンが駆けつけてくれるこのレースで素晴らしいパフォーマンスを披露したい。
暦では立秋となったが、16日の設営日は隣の岐阜県多治見市で、なんと40.9℃!と、74年振りの日本での最高気温が更新された。週末の決勝レースまで、殆ど晴れ、猛暑予報。厳しいレースとなる事は必至であろう。
8月17日(金)練習走行
昨年と同様、第3ドライバーに、今シーズンフォーミュラーニッポンに参戦中の、吉本大樹選手を助っ人として起用。 昨年は殆ど練習走行も無く、(殆ど雨だった)ブッつけで決勝レースに臨み、しかもクラッチの不調も加わり、彼本来のパフォーマンスを示す事ができなかったが、今年は今月初めのモテギテストから合流。マシンに慣れる機会を増やし活躍を期待した。
午前9時40分から始まった1回目セッション。気温は既に36度!路面温度も45度を超え、“灼熱の…”はセパンより、この鈴鹿の方がふさわしいと言えそうだ。
まずは加藤選手が走行。赤旗中断を含め30分程走行。リヤスタビライザーリンクのトラブルや、ブレーキの違和感が有った様で、メンテナンスを行い、高橋選手へ…。
ところが数ラップした、ストレート通過直後「☆?∈●※⊆◆@とめる!とめる!!」と、何かかなりパニくった無線が入る。これほど緊急なのは、火災である事が多い。
ピット内に緊張が走る。3コーナーイン側に止まったマシンがモニターに映し出され、高橋選手が脱出している。当然無線は通じなくなった。
がっ、マシンから煙も出ていないし、コースオフィシャルも駆けつけない。
「何だろう?」メカクルーが不安げにモニターを見つめる。オフィシャルの車両が横に並び、高橋選手を乗せている。その様子から特に“火災”ではなさそうだ。
しばらくして高橋選手だけがピットへ戻ってきて、最終コーナー付近で室内に煙が入ってきたとの事。
マシンが戻らないと何だか分からないが、延焼していないから、配線が燃えたのか?
マシンを止めた場所から、待避所も近く、走行の邪魔、危険にもならないので、赤旗中断とならず、このまま午前セッションの走行は無くなってしまい、準備をしていた吉本選手もドライブできなくなった。
マシンが戻りメカが点検。原因が判明。発電機に接続のかなり太い配線が焦げている。取付け部の 破損から軽くショート、そして外皮が燃えたようだ。
幸い他の電気系にも影響は無く、破損部分の修復その物は簡単にでき、午後の走行に支障はなさそうだ。
午後のセッションは2時10分から…まずは軽く加藤選手がセッティングを確認。そしてまだ走っていない吉本選手に交代。
ところがその走行中、再び室内に煙が入り緊急ピットイン。午前と同じ箇所であった為、修復も手早く完了。その後は吉本選手、高橋選手と乗り継ぎ周回を重ねる。終盤は加藤選手によるタイヤテストが行われ、明日のタイヤ選定のデーターが取られる。
気温37℃!路温は55℃まで上昇したこの時刻は、決勝レース真っ最中の時間でもあり、マシン、タイヤ、ドライバー、そしてメカスタッフ全員が酷暑レースへのシミュレーションセッションとなった。
この酷暑セッションで加藤選手2′7″678とクラストップタイムをマーク。午前セッションで43号車の7″575には及ばなかったが、この暑いセッションでの好タイムは決勝レースに期待を抱かせた。
SUPER GTシリーズで、唯一のナイトセッションとなる、3回目の練習走行。
この頃には、決勝レースでの作戦も決まりつつあり、年齢(は関係無いかも…)、体力、スタミナ等を考慮し、気温が下がる最終スティントを高橋選手が担当し、そこまでを加藤、吉本両選手で2スティントづつとし、4ピット、5スティントを基本戦略とした。
従ってこのナイトセッションは高橋、吉本選手のみで走行。薄暮、夜間を慣れて貰う事とした。
このセッションでは吉本選手が2′8″526と好タイム。高橋選手もコンスタントに10秒台とまずまずの感触。
2回連続トラブルで“アキレス腱”となるかと思われた配線も、メカの工夫で対策を施され、ここではノントラブル。レース中では、最悪リタイヤにも繋がるトラブルだけに、良いタイミングで発生してくれた。長丁場だけにトラブルは今日明日で出尽くしてほしいものだ。
この路温が下がったセッションでは、ミシュランタイヤの43号車が6″102とダントツトップ。第5戦まで不運が続き、第3戦の優勝以外目立ったリザルトが残せない43号車だが、最強のマシンである事に変わりはなさそうだ。
8月18日(土)予選 スーパーラップ
この1000kmレースは3名のドライバーで走る事もできるが3名とも予選基準タイム(予選上位3名のベストタイム平均の107%)をクリアしなくてはならないが、午前1回目予選では2名までがクリアすることが、スーパーラップ(一回目予選で上位10台を選抜し、1台ずつのアタックによりグリッドが決定するシステム:以下SL)進出の最低条件だ。
3人目のドライバーの基準タイムクリアは午後2回目予選でも構わないのだが、1回目で3名ともクリアさせる事に…。
ところが出走直前のウォームアップでオイル漏れ発生!発生箇所が狭く、1人でしか作業ができず、修復に手間どる。
しかし予選が開始された頃に修復のめども立ち、アタッカーの加藤選手のいつも通りのリズム、開始8分ほど経過した頃にはコースに送り出す事ができた。
このトラブルもポジティブに捕らえれば実にタイムリー!
この時点でトップはランキングトップの101号車2′07″180.その他、昨日から好調の62・43号車もアタックに入ろうかという所。
アウトラップ翌周、加藤選手は2′7″265で43・62・101号車に続き4番手タイム。更にそのまま連続アタック。
07″154で101号車を上回るが、強敵13号車が3番手に食い込み4番手変わらずでアタック終了。
その後の混走セッションで、高橋選手10″822、吉本選手09″440で難なく基準をクリア。
最終的には4位でSL進出確定。1000kmの長丁場の為、スターティンググリッドは大きな意味は持たないかもしれないが、ランキング争いの上でのグリッド位置は重要と言える。(ポールポジションで3ポイント以下2位3位で各2・1ポイントづつ)
午後予選20分間は吉本選手と加藤選手のみの走行。ドライバー交代のシミュレーションとSLセッティング確認で終わる。
3時から開始されたSL。序盤の出走マシンは午前予選を上回る事ができず、路面コンディションの厳しさをうかがわせる。
SLアタッカーの加藤選手は予選4位の為、7番手スタート。だがここまで午前予選のタイムを上回ったのは3番手スタートだった26号車の07″522だけ。
第1セクターでなんとその26号車からマイナス1秒!グランドスタンドから拍手とどよめきが起こる。第2セクターではマイナス1.5秒!と更にタイムアップ。
裏ストレートが含まれる第3セクターでのタイムアップは期待できず、少し貯金を使いマイナス0.68秒。シケインを抜けてもこのアドバンテージをそのまま維持し、チェッカー。2′06″838は、ここまでトップの26号車を上回る。
しかしその後続いた13・62号車も、そして午前予選、唯一6秒台の43号車もこのタイムを上回る事は無く、今期3度目のポールポジション、3ポイントを獲得した。
8月19日(日)決勝
昨日までに比べれば、チョッとましな30℃で朝のフリー走行を迎える。
加藤、吉本、高橋各選手、ドライバー交代練習とピットワークシミュレーションを繰り返す。
タイム的にも満タンで3番手タイムと仕上がりも悪くないが、トップは初日から好調の43号車。今回のレース、恐らく3ピットで来るであろうと思われ、まともに走られてはかなり厳しい。
12時から始まったスタート進行。気温は32℃、グリッド上での蒸し暑さはかなりもの。
晴れ予想だが、夕方から雨の可能性も無いわけではない。
午後1時定刻通りスタート。ポールスタートした加藤選手が、トップをキープできなかった事は無く、(前回菅生のみウェットで唯一、77号車に先行された事がある。)今回も後ろに43号車を従え、周回を重ねる。
その43号車もほぼ同タイムで周回。8周目でのアドバンテージもまだ1.3秒。
ところが11周目ダンロップコーナーで43号車が500マシンと接触!コースアウト。直ぐにコース復帰したが大きく遅れ、5秒程貯金が増え、15周目でプラス8.6秒とチョッと楽になる。
その後はコンスタントに11秒台と好タイムを刻み、2位以下43・26・62・7号車は12秒台の為、ジワジワとリード広がり上位陣はしばらく膠着状態が続く。
26周辺りから300クラスのピットインが始まり、レースが動き始める。
加藤選手も35周とやや引っ張りトップのままピットイン。吉本選手に交代。順調にコースに送り出し、この時点でまだノーピットの43・62号車に続き暫定3位。
しかしこの頃になるとタイヤに無理がきているのか、43号車がめっきりペースダウン。
39周目には43号車もピットイン。順位はリセットされ、紫電、吉本選手がトップへ…。
2位以下の順位も変わり、26・7・62・13号車と続く。80秒以上後ろの43号車、3ピット作戦の為のペースダウンが、はたして終盤生きてくるのか…?
吉本選手は10~11秒台で順調に周回を重ね、2位26号車も43周目にプラス30秒、51周目プラス40秒と着実にリードを広げる。
その26号車も56周目ピットイン。エンジントラブルでリタイヤ。変わって2位に上がった7号車RX7とは54秒差である。
43号車は吉本選手と変わらぬペースで周回を重ね、差は80秒。3ピット作戦のこのライバルからのリードはもう少し欲しい…。
もう1台の3ピット作戦チーム、ランキングトップの101号車は40周目のピットアウト時にドライブシャフトが破損。ほぼレース権を失った。
69周目、予定通り吉本選手がピットに入る。2スティント目の加藤選手。順調に作業が進んだかに見えてピットアウト。がっ、「クールスーツ壊れてるぞ!」と加藤選手。ホースカプラー(継ぎ手)が入らないようだ。
吉本選手がホースを抜く際に壊したと思われ…、
加藤選手「吉本折ったな チキショー!」
シンちゃん「ヨッスィー、ホース抜く時無理したんじゃないか!」
ヨッスィー「いや~~オレ、チャンと抜いたと思うんすけど…(やや自信なさげ…)」だが、無実を証明しようにも証拠品はコースを走っている・
ヨッスィー「ひょっとして、壊したかも…スンマセン~。」と、“自白”に追いやられたてしまった。
しかし、加藤選手を救う事にはならない。
今をどうするか?と、次のスティントでどうするか?を考えなくてはならない。
ピットでメカがホースをうまくバイパスさせる方法や、別のクールスーツユニットと交換するか?はたまたジャケットを着ないで、クールスーツを放棄するか?様々な打開策を検討していた。
その時、このアクシデント最大の被害者である、加藤選手から「(ユニットは)使える!使える!」との事。
どうやらユニット側ではなく、ドライバーの着るジャケット側の継ぎ手が破損していた様だ。吉本選手に罪は無かった。加藤選手はドライブ中にそれらを冷静に点検していてくれたのだ。
だからと言って、次のドライバーは使えるが、今の加藤選手にクールスーツが効かないことに変わりは無い。
はたしてどれだけ走行ができるか…?
80周が過ぎ、ピットから
エンジニア、シンタロー「あとどれくらい行けますか?」
加藤「いつでも代わるよ!(目が)かすんでるから速いよ!」
シンタロー「ぶつかる前に言ってください」
冗談を言える余裕はあるようだが…。
85周頃には
シンタロー「あと15周行けますか~?」
加藤「ガンバル!がんばる!」
とにかくしょっちゅう話しかけないと“遠いところ”に行ってしまう可能性がある。
500クラスが100周を終えた、92周目
シンタロー「あと少し頑張って~」
加藤「はい~」
イン、アウト以外の28周を10~12秒台で、2位7号車から70秒のリードを詰められる事無く走りきり、100周目ピットイン。吉本選手の2スティント目。
ドライバー交代。加藤選手は自力で歩けている。大丈夫なようだ。
トップでコースに戻った吉本選手は時折9秒台を出す、10~11秒台で快走。
2位以下は入れ替わり、62・7・43・46号車と続いている。
レースも4時間を過ぎた頃、西の空が暗くなってきた。この鈴鹿サーキットは東西に長いので、こちらピット側と西コース側で天候が異なる事が多い。
110周を過ぎた頃、スタッフの宿泊先である亀山のホテルに電話聞いてみたところ、雨が降り始めているらしい。こちら鈴鹿に雨が来るのも時間の問題か?
120周を過ぎて2位62号車に対しプラス70秒以上!充分なマージンだ。っと、思われたが、124周に入った頃、ポツリポツリと降ってきて、TVモニターではこちら以上に西コースは降っているようだ。
タイムもそれまでの11秒台から124周目14秒台、125周目19秒台、126周目23秒台と、タイムの落ち込みから路面状況の変化が読み取れる。
ピットインさせてレインタイヤに変えたいのだが、ゴールとなるであろう周回が昨年同様160周だとすると、残り34周を満タンで走りきるにはリスクがある。
レース中の給油は、完全な満タンにならない場合もあり、31~32周が安全圏である。
だから、この吉本選手のスティントでもう少し引っ張りたいと言う事情もある。
ところが、127周目デグナーカーブでコースアウト!幸いすぐにコース復帰できたが、スリックタイヤで引っ張るにはリスクが大きすぎる。雨もまだ止む気配は無い。
「この周ピット!この周ピット!」燃料の心配はそれからだ。
127周が終了しピットに入って来る吉本選手。待機する高橋選手は、いきなりのレイン。しかも夜間走行へと移行する。
このピット作業で思わぬハプニング!左タイヤ交換を担当していたメカの持っていたインパクトレンチのホースが抜けたのである。チャックの破損が原因だったが、高圧エアが噴出し、ホースが暴れる。タイヤ担当のメカはそれを追わず、すかさず並べてあるスペアのインパクトを使用。
と同時に他のメカが抜けたホースを押さえ、エアを止める。これを行わないと、エア圧が下がり充分な締め付けできない可能性がある。
こうしたメカの沈着な対応も、レースの隠れたファインプレーである。
上位は全てレインタイヤ交換の為ピットインをしているので、コース復帰した順位は実際の順位となり、2位の62号車からは84秒と“充分”な、アドバンテージがある。
このマージンを受け、高橋選手はウェット路面に対し慎重に対応。タイムはなかなか伸びずマージンを削る事となり、140周目には62号車に55秒にまで迫られてしまった。
しかしその頃には雨も上がり、またドライビングにも慣れ、逆にマージンを広げる快走を見せる。
また3位に付けていた7号車も、トラブルによりスロー走行となり、後方の脅威がひとつ減った。
次なる心配は燃料。マシンに装着された燃料消費計の数値をドライバーに報告してもらうのだが、その数値は既に100リットル以上と燃料タンクの容量を超えている!そんなバカな!
これは高橋選手がコースイン時にリセットするのを忘れた為で、吉本選手のスティントとの合算となり、正確な使用量が判らなくなってしまった。
雨の為、ペースも落ち、何とか行けるとは思われるが…。
140周を過ぎた辺りで、後ろから快進撃を続けるマシンがある。43号車である。1周遅れとは言え、高橋選手の25~26秒台に対し20秒台の追い上げて来る。このペースなら追いつかれる事はないが、ワンミスが命取りになりかねない。また乾いてきた路面にレインタイヤが持つのか?の不安もある。
先にスリックタイヤでコースに復帰した7号車のタイムを見ると、既に14秒台、スリック有利は明白だ。
そこでまだ充分なマージンのある150周目にタイヤ交換の為、高橋選手をピットに呼び戻す。
更に万全を期す為、再び加藤選手に交代。無論トップを譲る事無くコースに復帰した加藤選手は11秒台!と言う、とんでもないタイムで逃げる。そこまでペースUPの必要はない。
シンちゃん「加藤さんガライヤは23秒後方 トップで復帰しています。」
加藤選手「よし 絶対負けねえぞ今回は!!」
と、気合が入ったかと思ったが…。
加藤選手「ねえ 燃費きついの?」
シンちゃん「きつい たぶんすごいギリギリ」
シンちゃん「だから(高橋選手の消費計リセット忘れで)燃費わからなくなっちゃった。」
加藤選手「なんだよ~おい」
シンちゃん「柚木さん(戸田レーシングエンジニア)MAPスイッチでどれだけ燃費変わります?」
柚木さん「チョッとまってね……
……・1クリックで○○%(一応企業秘密です)」
シンちゃん「MAPスイッチを”7”にして!!」
この期に及んで、戸田レーシングの柚木さんまで登場するとは、まさに総力戦の様相を呈してきた。
燃費優先に切替えた頃、また少し雨が落ちてきたが、13~17秒と全くの安全圏のタイムで残り周回を重ねる。
既に62号車をもパスした43号車だが、差はプラス33秒、レインタイヤで21秒台の快走とは言え、この状況でのスリックタイヤの敵では無くなった。
その後は燃料も少し絞り、燃費を優先させ、また少し雨が落ちてきたが、13~17秒と全くの安全圏のタイムで残り周回を重ねる。
159周目に突入した直後、500トップのもファイナルラップに突入。これに抜かれた為、こちらもファイナルラップである。燃費対策には最後のおまけである。
スタートしてから6時間10分、午後7時10分、最終コーナーを降りてくる低い黄色のヘッドライト。加藤選手がチェッカーを受ける。サインガード側にマシンを寄せ、全クルーが迎える中ストレートを駆け抜ける。
やっとの今期初優勝を、なんと、この大舞台で飾る事ができた。
このレースは優勝、ポールポジション、そしてファステストポイントとフルマークで獲得。
これによりチームポイントはトップへ、ドライバーズポイントは2位のままだが、トップ101号車に1点差にまで接近。
残り3戦、今シーズンもチャンピオン争いの台風の目となる活躍にご期待ください。
500クラス優勝ドライバーと共に花火のカウントダウン。
この大舞台での優勝は格別。
予選1位 : 決勝1位
獲得ポイント チームポイント20点+3点(トップと同一周回ポイント)累計82点 ランキング 1位
ドライバーポイント24点(20点+3点:予選1位+1点:決勝ベストラップ) 有効累計70点 ランキング 2位
*第1戦から6戦の、獲得合計点数77点だが、2007年は内上位4戦のみが有効とされる為、第3戦の7点と、第4戦の0点は累積されない。
第7戦から最終9戦までの3戦は全て有効となる。
冒頭にも書いたが、この鈴鹿1000kmはチームとしてレースを始めた頃、また高橋選手の第2期レース活動(第1期は70年代のFL500)が始まった、90年代頃からRSクラス、NSX(SUZUKAクラブマン仕様)で参加していた、チームにとっても伝統のレースである。
またSUPER GTへの参戦のきっかけともなった(00年、SUZUKAクラブマン仕様NSXがレース中クラッシュ大破)レースでもあり、ここ10年以上参戦を欠かした事がない。
これは、地元愛知に最も近いサーキットでの、BIGイベントであるという事もあるが、本当の理由は、たくさん走れる事、ピットイン回数も多く、メカも含め皆で“楽しめる”事、順位はともかく走りきった時の充実感を味わいたいと言う、実はアマチュア臭い理由なのである。
とにかくこのレース優勝、ポールポジション、そしてファステストポイントとフルマークで獲得。
これによりチームポイントはトップへ、ドライバーズポイントは2位のままだが、トップ101号車に1点差にまで接近。
残り3戦、今シーズンもチャンピオン争いの台風の目となる活躍にご期待ください。
また今回のレース、暑い中、地元ファン始め、多くの方にご声援をいただき本当にありがとうございました。
昨シーズンの雪辱を果たすべく、これからも応援よろしくお願いいたします。