11月20・21日鈴鹿サーキットにて、GT選手権最終第7戦開催。

更新日:2004年11月22日(月)3時43分59秒

クムホタイヤとのジョイントによりタイヤ開発の苦労を味わい、波乱、苦戦と、全く良い所無かった2004年シーズン。それもいよいよ最終戦となった。
また3月に鈴鹿で初めてクムホタイヤで走ってから8ヶ月。どれだけの進歩が有ったかの総決算でもある。
ところが午前の予選では500クラスのマシンに追突され、後バンパー右側を破損。幸い大事には至らず午後のセッションまでには修復。しかし午前、午後を通じた予選でもその3月テストで出したタイムを上回る事ができず20位。しかも翌決勝レース日の朝一フリー走行で問題発生!

予選走行したユーズドタイヤで、満タン走行をしたら、右後タイヤ、ショルダー部(角の部分)に亀裂が発生。しかしこれと同じ仕様のタイヤをルール上、決勝スタートタイヤとして使用しなければならない。スタート直後に直ぐ違う仕様のタイヤに交換し安全策を取る方法もあるが、スタートを務める渡辺選手は「ペースを落とし、できるだけ引っぱって見る」とし、52周のレースはスタート。スタート直後に18位に上がったが、無理な追走を避け、20位前後をキープ。
ところが21周目の第1コーナーで右後輪がバースト(破裂)!恐れていた事が起こってしまった。コースアウトしたが何とか持ち応え、外周路からコースに復帰し、ゆっくり走ってくる。4分以上(通常の2周分)をかけてようやくピットへ。すぐさま点検。幸いタイヤ以外大きな破損も無く、違う仕様のタイヤに交換。ドライバーも高橋選手に交代しピットアウト。最下位の25位だ。しかしタイヤの不安は拭えず、無難なペースで周回を消化し22位でチェッカー。3月のテストから成長どころか、タイヤ開発にとっては、屈辱とも言えるバーストで終わったシーズン最終戦であった。



グリッドでの渡辺(左)、高橋(右)両選手。来シーズンの展望が見えないタイヤ開発にややうんざり。

タイヤバーストでコースアウトしたマシンを必死でコースに戻す渡辺選手。左前輪が浮いているのは、右後タイヤが“無くなった”為 PHOTO by Y.Suzuki 

バーストした右後輪。ショルダー部(角の部分)からパックリ裂けている。

タイヤに不安を感じつつ残り周回をこなし、完走まで持込んだ高橋選手。PHOTO by Y.Suzuki

フルシーズン参戦3年目で初めてのノーポイントシーズン。
シリーズ戦ではありませんが12月のカルフォルニアオールスターレースが今シーズン最後のレースとなります。
はたしてどんなタイヤができてくるか・・?

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