AUTOBACS JGTC 2004 Series 第2戦 1/3ページ

開催日
2004年5月22〜23日
サーキット
宮城県:SUGOスポーツランド
マシン名
プリヴェチューリッヒ・クムホ・NSX
ドライバー
高橋 一穂・渡辺 明

4月18・19日合同タイヤテスト

開幕戦を完走扱いとは言え、チェッカーを受ける事ができず、不完全燃焼で終えた。例年であれば、第2戦はゴールデンウィーク、富士で開催されるのだが、今年は富士が改修の為、1ヶ月半のインターバルができ、この間に行われる合同テストを利用し、クムホタイヤの更なる開発の為のデータ収集を行った。

photo今年のレーシングスーツは「HANS」装着を前提に作った。

photo新スタッフの渡邊信太郎君は、タイヤのマネージメントを担当。GT500の100号車をメンテナンスする、ムーンクラフトからの出向である。

photo更に改良を加えたNEWヴァージョンを持ち込んだが・・。

構造と、コンパウンドを変え、それを組み合わせたタイヤをTIまでの8種から更に4種を開発。その中から9種のヴァージョンを持込み、走り込みを行った。しかしまだ充分な性能には達しておらず、今回のデータを元に、1ヵ月後の第2戦までに更なる開発を望むものである。

photo天候に恵まれた初日は、勢力的に走り込んだ。

photoクムホのスタッフに、タイヤのフィーリングを伝える渡辺選手。

特にTIで最も大きな課題となった、レインタイヤの開発は急務で、今回のテストデイにおいても、まだ新しいレインタイヤはできておらず、最終セッションでは雨が降り始め、危険と判断。キャンセルし早々に撤収となった。

photo正直、今までにこれだけのセットの、タイヤを使用した事はない。

photo最終セッションで雨が降ってきた。レインタイヤの開発が進んでおらず、走行はキャンセル。

今回のテストデイに間に合わなかった、足回りの各種センサー類も次回までには装着される予定である。これらは以前から装着したかったアイテムであるが、高額な為、見送られていた。これが順調に稼動し、データの分析ができれば、マシンの動きがより客観的に判断でき、理想的なセッティングを短時間で行えると思われる。

スポーツ走行:5月20日(木) 午後:雨 ウェット

昨年の全8戦から、1戦減った今年は初戦TIから今回のSUGOまで、1ヵ月半と今シーズン最長のインターバルが取られている。従ってこの第2戦は各マシン共、初戦の課題を改善するに、重要な期間となる。我々は通常のレースウィークより1日早くサーキット入り。一般スポーツ走行を利用しタイヤテストを行った。

photo陸路で最も遠い菅生。北陸道、富山では立山連峰には雪が残る。

photo木曜のスポーツ走行に備え、水曜にサーキット入り。この日は曇り。明日の天気が心配だ。

メカスタッフの飛行機の兼ね合いから、午後からの走行となったが、あいにくの雨。クムホも新型レインを2種製作しており、これらのテストに最適と思われたが、持込んだセット数が少なく、予選、決勝も雨に見舞われたら、完全に不足してしまう。土日は晴れ予想だが、保障は無い。セッティングを出す走りと言うより、軽くフィーリングを確認する程度に留め、明日以降の使用に備える。

photoそのスポーツ走行も朝から雨。NEWヴァージョンのレインタイヤのテストには良かったのだが。

photoこのレインタイヤ、TIから比べれば格段に性能が向上。しかしまだセット数が少なく、決勝までの温存が必要だ。

新レインタイヤはTIから随分と進歩し、ドライバーいわく「かなり普通のレインタイヤの感じ」との事。「しかしもう少し雨量が増えたら、ハイドロの不安がある」等、更なる改良を求める。

photoダンパーに装着されたストロークセンサー。これでサスの動きが判る。その他、Gセンサー、ハンドルの舵角センサー、ブレーキの圧力センサー等、多くのセンサーがドライバーの操作、それによるマシンの動きを客観的知る事ができる。

photoこれら各種センサーのデーターを生かすにはもう少し時間が必要。

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