AUTOBACS JGTC 2004 Series 第5戦 1/3ページ
- 開催日
- 2004年9月4〜5日
- サーキット
- 栃木県:ツインリングもてぎ
- マシン名
- プリヴェチューリッヒ・クムホ・NSX
- ドライバー
- 高橋 一穂・渡辺 明
設営9月2日(木) 晴れのち雨
「石の上にも三年」と言う諺がありますが、GT戦も丸々3年。1年目、2年目は順調にポイントを稼ぎ、新参プライベーターとしては、まずまず(と思っている・・。)の成績を収めてきたが、今年は未だノーポイント!8月の鈴鹿ポッカ1000kmでのクラス3位を起爆剤に、今シーズン続く低迷の壁を吹き飛ばしたいものだ。
しかし4回目を迎えるここモテギ。2001年デビュー戦は最後尾スタート。翌年は火災。そして去年は2回、他車とのクラッシュ、そしてエンジン再始動できず、長時間のピットストップと、とにかく我々にとっては、話題に事欠かないサーキットである。
ここモテギでは8月初旬、GTAの合同テストが開催されているが、ポッカ1000kmも近かった事から、時間的、また経済的事情から我々はキャンセル。相変わらずの走り込み不足は否めない。
トランスポーターや、メカが到着した頃、まだ雨は落ちてこない。
設営も終わった頃にはすっかり雨。ここで合流した渡辺選手の"ピース"か"V"サインか?
フリー走行9月3日(金) 終日 晴れ
普通ならまだまだ残暑の季節だが、さすがに朝は、20度を僅かに超える程度と過ごしやすい。昨日設営終了頃から降り始めた雨は夜半まで続き、僅かにコース湿らせていた。
しかしドライタイヤでの走行には全く支障は無く、いつも通り渡辺選手により、(このNSXにとって)1年振りのモテギにコースインとなった。
300クラスのコースレコードは2002年の1' 55'' 388であるが、8月の真夏の合同テストで既に1'54'' 625がマークされており、54秒台に入る事は間違いないだろう。
我がNSXは一昨年1' 57'' 239、昨年1' 58'' 713を予選で出しているが、今シーズン、コースが前面改修された第1戦TI以外、自己記録を更新できていない。(十勝は初レースなので除く)そのTIも22台中16台が更新しているので、実質すべてのコースで、自己記録上回れていないと言ってもいい。
とてもこのトップクラスのタイムには及ばない。とにかく昨年までのタイムを上回れなくては、この進歩の早いGT、特に300クラスでは全くレースにならない。
昨夜来の雨は上がり、路面は湿っているが、ドライと見て良い状態。
5周程走って、ピットでアライメントを少しいじくり再度コースへ・・。1' 58'' 877・・!すぐピットイン。もう少し修正し、今度は58'' 150!!良いじゃん!しかもNEWタイヤではない。
じゃ、ってな事で(勿論そんな単純な理由ではない。)NEWタイヤに変え、再びコースへ・・。
1周暖め、2周目で57'' 839!!!(「!」が連発。)このNEWヴァージョンタイヤ、相性バッチリか?
残り15分程の所で、高橋選手に交代。スーパー耐久等で、ここモテギを走っている渡辺選手と違い、正真正銘1年振りのモテギである。1回のスピンを交え8周でチェッカー。午前フリー走行終了である。
GT戦のみ参加の高橋選手は、鈴鹿以外は殆どのサーキットが1年振り。
後方視界の確保に重要な、バックモニターのカメラが曇るので対策中。
ところが、ここで思わぬミスが発覚!この手のレーシングカーはレース、サーキット毎にミッションのギアレシオを変更する訳だが、勿論前回ポッカ1000kmの鈴鹿とここモテギまでの間にもレシオを変更したのだが、トップ6速に入れると減速されてしまう。そう5速より6速の方が低いギア比に組んでしまったのである。
たまにメカも凡ミスをやらかす。(以前500のチームで、レース中のタイヤ交換で、左右片側だけ前後タイヤを間違えて交換した為、外径の違いから、ヤジロベー状態になり、1周で再ピットインしたところもあった。)午後のフリー走行までに、組み替えの為ミッションをばらす。メカのランチタイムは"自己ベスト"短縮となったか?
午後は周回をこなそうと、37周走り、高橋選手2' 00'' 934、渡辺選手1' 57'' 302とあと僅かで自己ベスト更新まで迫った。しかし300クラスの上位争いは既に54、55秒台のマシンによって行われ、他人事のレースになりつつあった
いつも決勝前に行うミッションオーバーホールが、フリー走行日に行う羽目に・・。
その張本人。ギアレシオの伝達ミス。モザイクで目隠ししてあるが殆ど意味が無い。