Super GT 2005 Series 第4戦
SUGO GT 300km RACE 1/4ページ

開催日
2005年7月23・24日
サーキット
宮城県 スポーツランドSUGO
マシン名
プリヴェチューリッヒ・アップルRD320R
ドライバー
高橋 一穂・渡辺 明

7月21日(木)スポーツ走行 雨
路面:ウェット

昨年初開催された北海道、十勝が今年はプログラムに組まれていないので、ここ菅生が最北の開催地となった。東海、愛知県が連日33℃前後の猛暑を記録する中、空路到着した仙台は、今の時期最高気温が26〜27℃とすごし易く、避暑レースが期待できた。

ところが雨と言う事もあり、なんと気温は20℃!避暑レースどころではない。皆「寒い寒い」とトレーナーを着込んでいる。

今日は通常のスポーツ走行、GTマシン以外との混走であるが、生憎の雨。(確か昨年も雨)しかもここ菅生は霧が出易く、25分の走行を7回ほど予定したが、赤旗も頻繁に出され、(出ないからと言って視界が良い訳ではない)全ての走行は無理。

実のあるテストができたとは言えず、セパンから戻って1週間のマシンチェック程度になってしまった。

photo菅生は雨=霧となる事が多い。

photoガラス保護用フィルムの効果は絶大だが、これに傷がつくと剥がすしかない。

photoセパンでの破損修理のついでにリヤバンパーにエア抜き用の穴を空けた。

photo前後に余裕の無い場所で幅寄せをするトレーラー。ん〜んっプロだ。

photo菅生は昨年5月依頼、14ヶ月振りの高橋選手

photo頻繁に赤旗。この視界ではとても無理。

photo走りたくても走れない。今日はさっさと引き上げようか?

7月22日(金)フリー走行 曇り時々雨
路面:午前ウェット・午後ウェット→ドライ

本日も雨。どしゃ降りとまでは行かない。強い霧雨と言った感じである。ウェットタイヤでコースに出たのは渡辺選手。10周目にピットイン。これは丁度赤旗と重なった。タイムは1′35″562がベスト。この時点でトップグループは32〜33″台、赤旗中断中にサスペンションを中心にセッティングを少し変え、再開後再び渡辺選手がコースイン。雨足に変化は無く強い霧雨である。そんな中「ワイパーが動きませんね〜」と無線が入る。ピット前を通過するマシンのワイパーはウインドーの途中で止まったままである。幸い撥水剤が効いている事と、適度な雨で走行に支障は無い。はずは無いが・・・走れないほどではない。34″台で周回を続け、34″348をベストに10周目にピットイン。と同時に再び赤旗。実に赤旗のタイミングが良い。

この間にワイパーも点検するが短時間では無理なので、とりあえずこのままで・・・高橋選手に交代。残り時間もほぼ半分になった頃、再開、コースオープンとなった。ところが5周目3度目の赤旗が出る。この間にスタビライザーを硬くするなどサスペンションの調整を行い再びコースへ。雨は霧雨、コースライン上はウェットだが水が掃けた為、トップグループは既に31″台に入っている。

再開後高橋選手はチェッカーまでに連続14周走行。最終ラップの36″609が高橋選手のベスト。
このフリー走行でトータル39周、これはGT300クラスで最も多く走っている。GTAの合同テスト以外、タイヤテスト等に参加していない我々に一番必要な事かもしれない。

photo連日20℃前後。涼しいを通り越して、寒い。

photoVEMACで固まったピット。朝からこんな路面。

photo中古で買った無線が最近不調な為、一気に買換え。“居場所”がまだ定まらない

photo赤旗中断を利用して頻繁にサスをいじる

さて、午後も天候に変化は無いが気温は午前の20℃から23℃とやや上昇。空もやや明るくなり、セッション中には雨も上り、うまく行けばスリックで走行できるかも知れない。

レインタイヤでコースに出た渡辺選手、4周ずつを2度走り、車高調整とNEWレインハードタイヤに交換、レイン“ギリギリ”のウェットコースを快走し33″190!この時点でトップ0号車、その後30、11、43、10に次ぐ6番手でヨコハマ装着のトップである。「そろそろスリックじゃないかな〜?」と、高橋選手に交代する為ピットに入って来た渡辺選手。水しぶきは殆ど立たないが、まだスリックで出るマシンは無い。各コーナーで走りを見ている“舘師匠”に聞いてみると、「まだ(ドライの)ラインは細く(スリックは)まだ難しいんやないかな〜」

「(コース変化により、)濡れた所があればタイヤを冷やしてください」と指示を出し、今しばらくこのままレインタイヤでコースに出る。34〜35″で5周程してピットイン。この頃になるとスリックに換えるマシンが出始め、直ぐにコースに出るチーム、ピット前で待機するチームもいたりと、ビミョ〜な路面状態を表している。とりあえず車高と、内圧を調整し再度コースへ。32″587が出た。今一度このマシン状態を渡辺選手が確認する為、ピットイン。コースに出た所で午後1回目の赤旗中断。どうやらこのまま混走は終わり300占有時間になりそうだ。タイヤも冷え、コース状態も変った。また占有ならば(細いドライラインも占有できるので)と、ここ菅生に来て初めてスリックタイヤでコースに出る。

占有時間は15分。この間にドライバーの“慣熟”も含め、明日の予選に向けたセッティングも行わなければならない。(できる訳無いが・・・)まず渡辺選手が5周し、最後に27″435がベスト。残り5分少々で、高橋選手に交代し大急ぎでコースへ出る。うまく行けば5周(計測3周)ぐらいはできると思ったが、1周計測(30″652)しただけで2回目の赤旗。おまけにそのまま占有走行は終わってしまった。

これで明日の予選に望まなければならないとは心細い。この時点でトップは同じVEMACの27号車でタイムは23″403!上位6台が23〜24″台のコースレコードである。

ここ菅生は今年舗装がし直されており、セパンにマシンを送る直前の5月末にはタイヤテストも行われている。我々が不参加だったこのテスト。これで仕上がりに大きく差がついてしまったようだ。

photo任意重量測定に雨の中並ぶ。

photo今一歩シャキッとしない路面。水しぶきも上がらないがラインは細い。

photoこ中盤の高橋選手。もうスリックでもいけそうかな?と言った状態。

photo午後フリー終盤、この状態で中古スリックで行く事に。

photoしかし高橋選手1周で赤旗中断。300占有になりそうなので渡辺選手に交代。

photoここまでのデーターで明日(まずドライ)のセッティングを決めなくてはならない信ちゃん。PCとにらめっこ。

photo何も無ければサッサと終わる。6時にはこの状態。隣からは「早引き」かとからかわれる。

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