モータースポーツ

2018 SUPER GT第6戦 :スポーツランドSUGO

2018シーズン LOTUS EVORA
2018年09月20日

9月14日設営

設営
鈴鹿10時間耐久を挟んだ為、1ヶ月振りとなるSUPER GTシリーズ戦・・第6戦となるSUGO。
昨年、ここSUGOでは、6月のテストでクラッシュ中破、7月の第4戦ではQ1でコースアウト、タイム抹消、決勝ではコースアウトクラッシュと全くいいところが無かった。
ミッドシップマシンとは相性が良いと思われるここSUGO・・・ずっとミッドシップマシンを投入した我チームもSUPER GT参戦以来(旧JGTCから・・)NSXの2002年に4位、紫電デビューの2006年3位の初表彰台、2009年2位、2010年優勝・・・過去の栄光を引っ張り出しても意味の無い勝負の世界だが、得意のサーキット、リザルトはともかく悔いの無いレースをしたい。
因みに、前述の過去のリザルト・・・全てドライバーの組み合わせが違います。
02年高橋・渡辺組、06年高橋・加藤組、09年加藤・吉本組、10年加藤・濱口組でした。

鈴鹿10時間でのクラッシュで外装が一新・・・見た目はほぼ新車。

決勝日は雨の可能性は高い・・・っていうか、ここSUGOでは珍しくない。レース中に降り出せばピット前はほぼ修羅場(笑)

SUPER GT開催の全サーキットの中で最も狭いSUGO。エントラント側として大変やりにくいが、全チーム共通ですから・・・。

9月15日プラクティス・予選

プラクティス 曇りのち雨 /ドライ→レイン
7時からの公開車検・・・サーキットはところにより、濃い霧に覆われているが、プラクティスが始まる9時には全く問題なく霧は晴れた・・・だが厚い曇空で、馬の背では少し雨が落ちているらしいが、レインタイヤを選択する必要は全くない程度。
加藤選手による走り出しでは走りやすくバランスは良い・・・けどグリップが低いとの事。
1分21秒台から20秒へ・・そして20″521で13番手・・タイヤをソフトに変えてみたところ19″628までタイムアップし6番手。
しかしこのタイヤではロングはきついので、先のタイヤをメインで詰める事にして高橋選手に交代。
だが交代して間もなく雨がパラツキ始めるが、雨脚はそれほど強くなく各マシンドライタイヤで走行を続ける。
しかしジワリジワリとコースコンディションはウェットに・・・だがレインタイヤを使用するほどには至らず、軒並みタイムが落ち始め、そろそろドライでは限界・・・となりレインタイヤに履き替えそのまま高橋選手で走行再開。
土砂降りとはならないが、赤旗中断もあり計測は4周ほど・・・300占有走行は加藤選手が“確認”程度で計測6周ほど走り、特にトラブル等も無くセッション終了。
NEWタイヤでの予選に向けたシミュレーションはできず・・・一抹の不安が残る。
Q1予選 曇り / ドライ
ここSUGOはコースが狭いので、GT300クラス全車28台での予選は難しいという事で、今年から14台づつのA組B組に別れ、それぞれの組、上位7台がQ2予選に進むという方式となった。
それに伴い、Q1予選の時間は今までの15分から10分へと短縮された。(Q2はこれまで通りの10分)
2号車はA組(Rd5までのチームランキング順にA.B交互に振り分け)・・・、気温、路温も低い為、午後2時セッション開始と同時に全車コースイン・・・時間が無い。
2周目27秒台、3周目21″103・・・いつもに比べペースアップが早い。
4周目19″560!!3番手タイムだが他のマシンも更新中!コントールラインを通過するたび順位が落ち、6番手、そして7番手・・・。
翌5周目のアタックも、19″560、6周目も19″598と更新ならずチェッカー・・。
終わって見れば8番手でQ2進出ならず。
7位とは0.053″差・・・。
バランスも良く、コースコンディションも、完全とは言えないが、ほぼドライ・・・だが午前中の雨、加えて全く日差しがなく気温は勿論、路温が全く予想より低く、Q1予選用(事前にQ1用としてマーキングされている)のタイヤが十分“機能”しなかった・・・“敗因”タイヤチョイスミス・・・。
決勝ではこのタイヤでスタートすることになるのだが、路温が今日より上がれば(想定内に)、十分なパフォーマンスを発揮してくれることだろう。

プラクティス開始。

コンディションはドライだが曇り空は今にも振りそう。

セッション中盤から小雨となり、各所にトラフィックができるが、まだレインタイヤを使うほどではない。

残り20分ほどでレインタイヤに交換。

予選前、サポートレースF4のレースを見てコースコンディションを確認・・。

Q1予選スタート・・ドライだが日差しが全くなく路温は低い。

不発のQ1予選を終え、タイヤの状態をみる加藤選手。

A組Q1予選・・・突破できず。

9月16日決勝レース

決勝レース 晴れ / ドライ
例年天候に翻弄されるSUGOだが、今日のSUGOはそうした心配はなさそうだ。
午後の決勝レース、気温は26~27度と快適・・・前日までの涼しさから比較すると、日差しのある場所は暑いと感じるほどである。
とはいえ、9月中旬の残暑想定からすると決して高くはない。
用意したタイヤが、十分働くにはもう少し高くなることを期待したい。
15番グリッドからスタートした加藤選手・・・オープニングラップのハイポイントコーナー立ち上がりで88号車(ランボルギーニ)に、レインボー進入で7号車に抜かれ17位。
翌周には同じハイポイントコーナーで、イン側縁石に乗り過ぎチョット姿勢の乱れた7号車をインから抜き返し16位に戻るものの、7周目、SPインコーナーで500マシンに乗じて7号車に、登りのストレートで96号車(RC-F)にそれぞれ先行され18位・・更に9周目にはS字立ち上がりで26号車(アウディ)と50号車(メルセデス)に2台に立て続けに抜かれ20位に下がる。
タイヤがまだ”十分な仕事をしない”のか、周りの23~24秒台に対し加藤選手は24~25秒台と、得意とするここSUGOで全く精彩を欠く。
しかし10周目以降からは22秒台と持ち直しトップグループと変わらぬタイムで追い上げる。
13周目のS字で僅かにコースアウトを喫した26号車が遅れ19位へ・・・しかし実質的な追い上げはここまで。
タイム的には22~23秒台と悪くないが、前車を抜くには至らず、20周過ぎのルーティンピットにより見かけの順位が上がるだけだが、ピットインを控える上位陣を含めた周りのマシンが軒並み23~24秒台に落ち込む中、28、29周には21秒台をマークし存在感を示す加藤選手。
ところが33周目からいきなり24秒台に落ち込む。
加藤選手から「水温が110℃になってる~」との無線。
その後も水温上昇は止まらず、このままではエンジンがダメになる事は必至。
36周を終えてピットイン。
エンジンフードを開け点検・・・冷却水が激減!!
原因はリザーブタンクにクラックが入り冷却水が抜けてしまった。
このオーバーヒートによってガスケットが吹き抜け・・・応急処置でどうにかなるトラブルではない・・・これ以上は走れない・・リタイヤである。


雨の心配は無さそう・・・こんなSUGOは久々。

日なたは結構暑い。日陰が過ごしやすい。

決勝スタート!!

得意なSUGOで、なかなか順位を上げられない。

タイヤを温存し、中盤ではトップグループより早いラップを刻んだが・・。

36周目、まだレース半分にも満たず、オーバーヒートでリタイヤ。