モータースポーツ

2019 SUPER GT第7戦 :スポーツランドSUGO

2019シーズン LOTUS EVORA
2019年09月25日

9月21日プラクティス・予選

プラクティス くもり / ドライ
ここ数日前の残暑から打って変わって涼しくなった、ここ仙台。
今日のプラクティス・・・気温は17~18度、路温もようやく20度を超えた程度。
8月の公式テストのデータが役立つのか?と疑わしくなる程の温度差である。
加えて、東シナ海を北上する台風17号の影響を伴った、秋雨前線も心配で、雨の心配もある曇り空・・・明日決勝日はほぼ100%の降雨予報である。
プラクティス開始早々、低い路温に翻弄され、コースイン直後の3コーナー立ち上がりで2台がそれぞれの単独スピン・・・更に馬の背でもスピン、グラベルでスタック車両が発生した為早くも赤旗中断。
再開後の加藤選手も慎重にタイヤを温めセット確認・・・3周目に1′20″393をマーク更にタイムアップ・・・と思いきや、「(思ったように)曲がらない」限界?
ピットに戻り少し車高をアジャストし、NEWタイヤに履き替えピットを離れる。
3周の暖気後のアタックで20″344と若干タイムアップするも、既にトップから20台以上が18~19秒台に入れており、このタイムでは24番手。
僅かなセット変更では変化が見られないので、ここまでのセットを大幅に変更・・前後車高、パッカー、ダンパー調整を行って見るものの、やはり変化が見られない。
さらなるセッティング変更はを施すには、アライメントの確認等も含め時間を要する為、現状特に酷い状態ではないので、残り約30分を高橋選手の走行に充て、1回のピットインを含め18周をするも24″130がベストと、8月テスト時の22秒台に遠く及ばない。
加藤選手のベストタイムセッション終了時で25番手・・・上位16台が進むQ2予選にイエローシグナルが灯る。
Q1予選 くもり / ドライ
雨予報も変わり、なんとかウェットは避けられそうな午後・・しかし気温の低さは変わらず気温は20度前後、路温は25度前後。
ここSUGOはコースが短いので300クラスは予選は14台づつA、B、2組に分かれて行われるが時間は10分と短い。
セッションインターバルにアライメントの変更を行ったが、こればかりは走って見ないとなんとも分からない。
一番にタイヤを変更して見たいところだが、前日にマーキングされたタイヤしか使用できないので、それもままならない。
Q1、A組の加藤選手・・各組14台中上位8台がQ2進出だが、プラクティスのタイムからすると19秒台では厳しいだろう。
いつもならセッション開始から少し待機、他のマシンの区間タイムや、車間を見計らってコースインする加藤選手だが、流石に短い10分に低い気温、路温の為開始早々にピット離れる。
2周、3周とタイヤに熱を入れ、計測3周目のアタックは20″264、連続アタックに入るが、セクター1、2、3共更新ならず、最終セクター4でベストをマーク・・チェッカーが振られる。
タイムアップに繋がる可能性を残し、最終アタックに入る・・・っが、セクター1、2共ベストに及ばず、タイムアップは見込めずアタック終了。
なんとA組14台中14位・・・加藤選手には不本意な最下位。
それもトップ18″124から2秒以上の大差を着けられて・・・。
これまで加藤選手の予選アタックで、マシントラブルや、ウェットでタイヤが明らかに合わず、大きく沈んだ事は有ったが、今回の様にハッキリとした原因がなく、ここまで落ち込んだタイムアタックは初めてである。

早朝の気温は・・寒いとまでは言わないが、“涼しい”は通り越してる。

加藤選手の“ぽつねん”状態。プラクティス前だが、何かを感じ取っていたのか?

プラクティス中にも、前後車高、ダンパー調整等を行う。

結構迷宮に入ってる感がある。

SUGOのピットロードは狭いのでピットウォークはかなり混雑。

9月22日決勝レース

決勝レース くもり /セミウェット
予報は微妙な雨ながら、朝からくもり・・・まだ雨は無い。
ウォームアップ時は完全ドライで、トップは20″716だが加藤選手は21″664で20番手。
満タンで昨日のQ1より1.5秒落ち悪くはない・・・といった感じだ。
しかしグリッドに並べセレモニーが進むと、どうも雲行きが怪しい。
スタート20分ほど前にパラッと来て、全チームグリッドにはレインタイヤを準備しているが、はき換えるか?どうか?まだ迷うレベル。
しかし小雨ながら、降り続きスタート10分前を過ぎ、各チームタイヤを決定するも、全車一致とはならず、レースの明暗を分ける要素となった。
5分前で作業禁止となり、我々2号車は、スタートの加藤選手と共にレインタイヤでスタートを待つ事とした。
しかしそこからスタートまでの間で雨脚はやや強くなり、レースはSC(セーフティカー)スタート。
3周のSC先導の後、レーススタート。
1周でスリックに見切りをつけた25号車(86 MC)は4周目にピットイン・・レインに交換復帰。
このコンディションでドライ・・スリックタイヤ勢はあっという間に順位を落とし、27番手スタートの加藤選手も22位へ・・。
一旦雨はやみ、このまま路面が乾いて行く事を期待したスリック勢だったが、それもつかの間、再び小雨が落ちてきた。
5周目17位、6周目16位・・・その後もスリック勢、ウェット勢が入り乱れ、ウェット勢がグイグイと前に行くレース展開となり、8周、9周目には次々とスリック勢がウェットに交換し戦列に復帰していった。
全車ウェットタイヤに履き替わった11周目、2号車加藤選手は13位までポジションを上げていたが、レース序盤ながらコース上は1周遅れとなったマシンが入り乱れており、こうしたマシンもまだまだ挽回可能であり、タイム的にトップと全く遜色がないどころか、上回るタイムで追い上げている。
そうした混戦の中では、加藤選手もそうそうポジションを上げる事はできないが、15周目12位、25周目11位とじわりじわりとレースを進める。
小雨ながら降り続く雨で、レースは完全にレインレースとなった。
26周を過ぎると、順位的には下位ながら、周回遅れとなって、先行するマシンのルーティンピットが始まり、それらがいなくなった事により加藤選手のペースがそれまでの31~32秒台が、一気に29~30秒台へと上がる。
ピットから「1ラップ1.5秒づつ追い上げてます。コース上で一番早いです!!」と激が飛び、28周目10位!!・・上位陣はまだピットに入っておらず、これは純粋にポイント圏内である。
その後も29~30秒台でラップを重ね、レースも折り返し36周目に入ったところで500マシンが2コーナーでコースアウト、グラベルでストップ!!
危険と判断されSCが入ると思われたので、加藤選手にピットインを促すも間に合わず、SCが先にコースインしピットクローズとなった。
SC走行は6周で解除となり、42周目からレース再開。
ピットインのチャンスを逸した事もあり当初の予定通り52周まで引張る事にした。
SC直前に上位陣はピットに滑り込み、ルーティンピットを終えており、またSC解除となって残り多くのマシンもピットイン、43周目を終えた時点で見かけの順位は4位。
雨が降り続く中、加藤選手のペースは早く、46周目には既にルーティンピットを終え4位を走る65号車(メルセデス)を抜き3位へと上がる。
ピットからも「トップグループで一番早いです。あと5周です。」・・・その後も31~32秒台をマークしつつ52周を終えピットイン。
給油のみで高橋選手を送り出し、アウトラップは予想通り7位で通過。
しかし、予想以上の雨量の路面に戸惑い、序盤ペースが上がらず、徐々に順位が下がり56周目には12位に後退。
ドライであればあっという間に抜き去っていく500もこの雨の中ペースダウン。
500が接近し300マシンを追い抜くにもドライ時に比べ時間がかかる。
500とブレーキングポイントもそれほど変わらない。
雨のレース経験が少ないアマチュアドライバーには、それらをやり過ごすタイミングが掴めず、40~43秒台とペースが上がらない、気持ちとしては「抜くならサッサと抜いて行ってくれ!」・・難しいレース展開である。
しかし60周あたりから、中団グループと変わらぬ37秒台へとペースアップ。
順位こそじわりじわりと下がってしまうが、高橋選手の雨のペーストしては悪くない。
68周まで安定したタイムで13位をキープし、終盤ペースの上がった下位グループにかわされつつも、終始難しいウェットコンディションの中、トップから3周遅れの75周、17位でチェッカーを受ける。

雨はパラパラと来ているが、このあとどうなる?ギリギリまでタイヤ交換待機。

そろそろスタート5分前・・・レインタイヤで行く事に決定。ドライタイヤで賭けに出るチーム多い。

SCスタート時は完全ウェットとはなっていないが・・・。

10周も過ぎるとほぼ完全ウェットコンディション。止みそうにもない。

この雨で500も300に対し圧倒的な速さはなく、各コーナーでは入り乱れてのレースとなる。

終盤まで高橋選手もうまくマシンをコースにとどめ、ウェット自己新のハイーペースで走りきった。