GT CHAMPIONSHIP 2002 Series Round 7

開催日
2002年10月26〜27日
サーキット
山口県:セントラルパーク ミネ
マシン名
BOSSベルノ東海AR・NSX
ドライバー
高橋 一穂・渡辺 明

長征、山口県:ミネサーキット

24日(木) 合同テスト 晴 路面:ドライ

前戦から1ヶ月も経つと、涼しさより寒さを感じ、季節の移り変わりが良くわかる時期となった。マシンもモテギで火災を起し、タイヤバリアに激突したダメージの修復には良いレースインターバルだったと言える。

GT全8戦中、今回のミネだけが未だ参戦しておらず、ここは最近、親会社が民事再生法の適用を受け、このGT戦も開催が危ぶまれたサーキットだが、合同テストが中止となっただけでレースは予定通り開催される事となった。その為レースウィークの今日、木曜日にテスト走行時間が設けられたが、ドライバーの都合上、「BOSSベルノ東海AR・NSX」の初走行は明日のフリー走行からとなった。

今回レース終了、そして撤収を行うと月曜日の仕事に間に合うよう、名古屋に帰るには飛行機、新幹線では不可能で、車で行くしか方法が無いとなり、メカニックと、スタッフの一部は長距離(往復1,500km)ドライブとなった。

ドライバーは飛行機で夕方合流。設営完了後、下関の宿泊先近くの「フグ」の店で、ミーティングを兼ねて前戦の厄をはらった。地方遠征のひと時の楽しみである。

photo見慣れない為か、変わったコースに見えるのは私だけ?コーナー名と実際のコーナー数が何か合わない。

初サーキット

25日(金) フリー走行 曇 路面:ドライ

午前、1回目のフリー走行で、何事も無かったかの様に修復されたマシンを、最初にコースに乗り入れたのは、コースを知り尽くしている渡辺選手。

ほぼ完全にオーバーホールされたマシンの仕上がりを確認しつつ、徐々にペースを上げ始めた数周後、突然1コーナーで白煙?を吐いた!すかさずピットイン。

原因はウォーターホースの単純な外れであった。ちょうどその時、他車が原因により赤旗中断となった。ホース外れも、少々厄介な部分であったのでこれは助かった。

赤旗が解除されて、まもなく修復完了。再スタート。
程なく1分30秒台に達した。正直ここミネのような、タイトコーナーが多く「STOP&GO」のサーキットで、GT300としては大柄なNSXには不向きかと思われただけに、これは意外なタイム。

これはクラス中盤に位置するタイムだ。しかしトップはすでに29秒前半に入っており、予選となれば28秒台は必至だろう。まだまだ楽観はできない。

各部のチェックと、セッティングの為の感触を掴んだ数周後、ここミネを初めての高橋選手に交代しようとした矢先、渡辺選手より「ドラシャ(ドライブシャフト)がいっちゃった(折れた)ようです。」と無線が入り、トロトロとピットロードを走ってくる。午前の走行ははこれで終了。

ス脇で渡辺選手や、他のマシンの走りを見て、自分の走行に備えていたにも関わらず、走れなかった高橋選手は他のクラスの走りや、コース図、そして車載ビデオを何度も見直し、イメージトレーニングで午後の走行に備えている。

photoサーキットに着いた時、GTのテスト走行が行われていた。ここミネの最終は左に少しうねっている。

photoお隣は「R&D SPORTS」の「VEMAC」。2戦目からの参戦ながらチャンピオンを狙う位置にいる。

photoここミネは設備的にはチョッと・・。電源や、TVアンテナも常設ではなくレース開催日のみの設置。

photoこのレースまでには修復できないんじゃないかとささやかれたが見事復活。「BOSS」が「FINE RORST」の赤缶ヴァージョンに変更。バンパーも変わった。

photo白煙(蒸気)を吐いてピットイン。ウォーターホースの外れ。

photoホース接続。最後の補水作業は、普通の車と同じ光景。

photo破損したシャフト(ハーフシャフト)と、ベアリングホルダー。シャフトのスペアはあるが、ホルダーは無い。

photoスペアパーツが無い場合でも、何とかしてしまう。応用力のある知恵と技術は、レーシングメカに不可欠。

明るい兆し。手応え充分!

トラブルも午後には修復され、今度は高橋選手から走行を開始した。タイムは、45,40,35秒とどんどん削られ、初めてのコースで6周目には33秒039。

その後ピットイン、渡辺選手やメカとやり取りをし、TOTAL15周で31秒840と、初走行とは思えないタイムに達する事ができた。このGT戦から各地のサーキットに出向く様になった高橋選手。本人はこういうタイトなサーキット(コーナー)は嫌いな様だが、他のサーキットでの、データーロガーで見てみると、意外と嫌いなコーナー、不得意と思っているコーナーが早いのである。

その後は渡辺選手と共に、タイヤを始め、足回りセッティングの仕上げに入り、40周以上と精力的に走り込み、渡辺選手が1分30秒026と、初コース初日での目標30秒突破まであと少しとなったが時間切れ。

しかし「29秒前半は行けますよ。」と渡辺選手は手応えは充分の様子。明日の予選に備え、タイヤの準備、メンテに入る頃にはポツリポツリと降ってきた。

26日(土) 予選 曇 路面:ドライ

早朝にも雨が降った様だが、予選までには乾くだろう。昨日もフリー走行終了直後に雨が降り始め、夜には上がる。といった、常にレインタイヤの準備も視野に入れなくてはならない、不順な天気だ。しかも午後には雨が予想される為、午前1回目の予選は渡辺選手のタイムアタックと、その後は高橋選手の基準タイムクリアを目標とする。まずは渡辺選手。タイヤ圧を中心にセットを変え、アタック開始。29秒335!10番手タイム。初のサーキットではまずまずと言ったところ。続いて高橋選手に交代。僅か4周で31秒068!とても昨日から10数周しか走っていないドライバーと思えない堂々たるタイムである。

photoピットにやってきた菊池選手。渡辺選手のS耐のペア。GTでは300クラス、BMWを駆る。今回は不調。最後尾となってしまった。背中を向けているには、マシントラブルでまだミネを走れず修復を待つ高橋選手。

photoサポートレースで「アルテッツァ」を駆る「5ZIGEN」小林敬一選手。弊社のインテグラ240Rの開発スタッフ。走行会にも来て貰った。

トップ「VEMAC」は既に28秒台だが、我々を含め、GT300は14台がコースレコード更新である。GTカーの進歩、恐るべし。

photo路面温度を測る。この日は、午後日差しがあると路面30度位。まあまあかな。

photoミネは"箱庭"の様なサーキット。フラットな為、コースのかなりの範囲が見渡せる。

photoグランドスタンドからピットを望む。山間にあるこじんまりしたサーキット。と言うより、鈴鹿以外は殆どがこんな感じ。

photoリヤスプリング交換中。ウイングはいつも物置き場

photoパソコンでエンジンの情報を見る、戸田レーシングのエンジニア。現在GT300のエンジンチューナー ポイントランキング1位。「VEMAC」、「DAISHIN」、そして我々と、3チームだけサポートするがきっちりポイントを稼いでいる。

photo不順な天候の時に見られるテルテル坊主。今回はお隣「FK/マッシモADVANスープラ」が作ってくれた為、結局GT走行時は全てドライ。

復活!!

予想の雨は早めに降り始め、午後2回目の予選時には上がり、もう乾き始めている。500との混走でブレーキバランスや足回りのセットを再調整。
予選でもまだ模索中である。「(タイヤの)内圧を少し上げてみてちょうだい。」と渡辺選手。

GT300の占有時間となりタイムアタック開始。28秒798!

午後のセッション、トップタイム。セッティングドンピシャ!!
通算でも「VEMAC」に次ぐ2番手!そのまま「もう一周アタックします。」と渡辺選手「ガソリンもあと1周分位です。」とピットが答える。

帰ってくる。速い!28秒605!
「VEMAC」を抜いてトップタイムだ!その直後第1コーナーでオイル洩れ、火災車両が発生、赤旗中断。

20分後に再開され、ポール奪還にピットから飛び出す「VEMAC」!「BOSSベルノ東海AR・NSX」も自身のタイムアップに努める為、高橋選手に交代し、ピットから出ようとしている。

その時第1コーナーで、走りを見ていた、メカ兼、トランスポータードライバー兼、高橋選手の師匠、元F3000ドライバー、「ガレージF」の舘 善泰氏から、「1コーナーのオイル処理箇所は丁度クリップの辺りですから気をつけてください。」と連絡が入った。

確かにその通りで、タイムに響く場所の為、「VEMAC」も高橋選手もタイムアップできず、GT300の走行時間終了と共に、「BOSSベルノ東海AR・NSX」のポールは確実なものとなった。

ところがその直前、他のマシンに追突され、リヤバンパー右角が破損。パックリ(本当にパックリと・・。)と欠けてしまった。しかし大事には至らず、明日の決勝には影響は無いだろう。

photo実にうまいこと、走行と走行の合間にだけ雨が降る。

photo予選ですばらしいタイムを出した渡辺選手。チームに初のポールをもたらす。(PHOTO by Y.SUZUKI)

photo今年は3戦菅生でしかポールを取れていない「YOKOHAMA」。今回のポールに期待は大きい。

photo予選終了直前、他車に追突され大穴が開いたリヤバンパー。

photo初めてのコースとは思えない走りを見せた、高橋選手。(PHOTO by Y.SUZUKI)

とにもかくにも参戦10戦目の快挙である。GT500のシャーシーに、300用のエンジンを積むと言う発想は決して間違っていなかった。

メディアが取材にやって来る。インタビューを受ける両ドライバー。ドライバーは勿論、メカを含めマシンメンテ、レースに携わった、スタッフ全員が素直に誇れる気持ちになった。予選上位は再車検があるが、皆で車検場まで押して行くのに、軽く感じたのは私だけではないだろう。

photoメディアルームでインタビューに答える両選手。

photo500は「Mobil 1 NSX」で、500・300共同じ(NSX)マシンがポールは初めてかな・・?(すいませんGTの歴史までは知りません。)

photo決勝に備え入念なメンテナンスを行ったが・・。

photoリヤバンパーも見事に修復された。

27日(日) 決勝 雨のち曇 路面:ドライ

明けて決勝日。宿からサーキットへ向う道中は濡れている。どうもここ毎晩雨に見舞われるが、GTの走行時間になると雨も止み、路面も乾いてくれる。「ここミネは雨だとものすごく滑るんだよ〜」と渡辺選手。FFのインテグラでS耐久を戦っている渡辺選手は、早いS2000に対し「雨降ってくんないかな〜」ってよく言っているが、GTでは流石に雨は嫌なようだ。曇りで肌寒さを感じる物の、何とかスタートまではドライで行けそうだ。昨日のリヤバンパーの破損も、メカの深夜に及ぶ作業で修復され、ミッションオーバーホールを始めとするメンテナンスも完了している。

GT戦の決勝日は、観客の方々用に「QUALIFY EXPRESS」と言う、予選速報が発行、配布されている。そこには「・・・(GT500は)Mobil 1 NSXが今季3度目のポール!!GT300もNSXがもらった!BOSSベルノ東海AR・NSXが初クラスポールに」と書かれ、両ドライバーの写真も載っている。そうGT500と300に同じ車両が出ているのは唯一NSXだけで、いつか揃ってポールと優勝を取りたいと思っていた。まずはその第一歩だ。ピット裏テーブルにはその予選速報が何部も持ち込まれ、全スタッフが目を通している。ピット全体が明るいムードだ。

反対に4戦連続のポールを、寸でのところで奪われた「VEMAC」は皮肉な事に今回はお隣。「決勝は勝つ」の意気込みで昨日から、ピット作業の練習に余念が無い。正にプロの意地が感じられる。そう言えば5月の第2戦富士で、我々がポールかと思いきや寸前で「VEMAC」にポールを奪われ、2位になった経験がある。今回はその逆である。その時は2位快走中、ピットストップ後、セルモーターが回らなくなるというトラブルで後退してしまったのだが・・。果たして今回は?我々も先回の火災を、二度と起こさない為、各所に安全策を取った。そのひとつに給油方法もあり、完全満タンで、ホースの抜き取り時、洩れやすい事もわかった。スタートが満タンで、ピットイン時に残り走れるだけの量を給油する作戦とした。従って今回も綿密な燃費計算を行った。

午後1時半グリッドに向けピットを後にする。スタートは渡辺選手。ここミネにエントリーしているGT300は、24台。その最前列にマシンを並べる。
前戦モテギで、火災、激突、消化剤で真っ白にされ、正直派手でカッコ悪いリタイヤであった。一部では「もう修復できず、出られなくなったらしい」などとも噂されたマシンが1ヶ月半後にはポールポジションで復活した。しかも3戦連続ポールの「VEMAC」を破ってである。気分は最高。2戦富士でセカンドグリットについた時と同様、他チームの監督やドライバーが何人か激励(冷やかし)にやって来る。

セレモニーはどんどんと進行し、スタート時間が迫る。あとは結果だ。スタートの渡辺選手を残しメカもグリッドを離れる。午後2時ローリング開始。距離こそ約250kmだが周回は76周と多い。GT300は大体70〜71周でゴールだろう。

1周後スタートラインに戻ってきた。グリーンシグナル。スタートが切られた。第2コーナーで早くも500がスピン、何台かが巻込まれ大渋滞だ。

photo決勝に備えピットワークのリハーサルを、何十回と繰り返す「VEMAC」やはりTOPチームたる所以はこういう事か?

photo時折小雨がパラつく中のピットウォーク。GT300唯一のホンダマシンに対する注目は高い。

photoレインタイヤも常に臨戦態勢だった。

photo結構冷え込んだ山口県。着込んで寝ている様な高橋選手。実はイメージトレーニング。時折ペダルを踏むように足が動く。

photo給油口が横にあるNSXの場合、給油タンクのバルブ担当を見ていると真後ろを見る事となり、万一洩れた場合処置が遅れる。

photoそこで給油タンクのバルブを閉じた時に、ホースを抜くタイミングを伝えるのに(声では聞こえないので)、棒で背中をたたく。これなら給油口から目をそらす必要が無い。馬鹿げているが効果的。

photo先回の様な事故(火災)に備え増設した消火器と毛布。水を溜めたバケット。

photoゼッケンプラカード「2」を持って、グリッドに向かうキャンギャル。「白ボード」500のすぐ後は300のポールポジション。

photoロータリーの「雨宮」の社長と談笑する渡辺選手。3番手グリッド。真後ろスタート。今回は悲運に見舞われる。

photo2,4,5,6戦とポール、2勝してるは「VEMAC」だけ。その前のグリッドは初めて。

photoスタンドを埋めた観客。スタート準備をする渡辺選手。

あしーたがある。

幸い渡辺選手は巻込まれる事無く「VEMAC」を従えて、1周目トップで帰ってきた。その後も30秒台と29秒台のベストタイムを出しながらトップを堅持するも、2位に上がってきたNo86「プロジェクトμ・クリスタルMRS」は更に早い。11周目1コーナー進入でインを取られ、トップをあけ渡す事になった。その後はどんどんと離されていくが、2位は譲らない。500が混ざり始め30〜33秒台とタイムにばらつきが出始めた。

そんな29周目、モニターに映し出された「BOSSベルノ東海AR・NSX」がスロー走行に!無線で「多分ドラシャ(ドライブシャフト)がいった(折れた)みたいです〜。」と渡辺選手。ピットロードにトロトロと入ってきた「BOSSベルノ東海AR・NSX」。金曜のフリー走行と同じ光景だ。そのままガレージへ入れる。メカが飛びつく。金曜日とは違う部分のシャフトが折れている。

パーツはあるが、交換が終わる頃にはレースは終わっているだろう。リタイヤである。2戦連続だ・・。5月の富士が脳裏をよぎる。予選が良いと決勝が・・。なんて事がジンクスにならないようにしたい。

その後レースは大荒れで、トップグループが次々リタイヤする中、結局「VEMAC」が優勝である。

我々には今回ピット作業での秘策?(給油方法だけじゃないです。念の為。)もあり、「たら」「れば」レースでは、間違いなく表彰台だったであろう・・・。などといつまでも感傷に浸っていてもしょうがない。モータースポーツは道具を使うスポーツであり、メカニカルトラブルはつき物であり、いかに防ぐかである。幸いマシンの完成度も確実に上がっている事は、今回の予選で証明され速さの期待はできる。あとは強さであろう。次戦は鈴鹿300km。8月のポッカ1000kmのデータ―を生かし、どんな戦いを見せるか大いに期待していただきたい。「♪あしーたがある♪」は、「ジョー○ア」だったか?じゃやっぱり「♪BOSS、だから僕を見捨てないで、お願いBOSS♪」

photo1周目の2コーナー。大混乱!この後に「BOSSベルノ東海AR・NSX」が・・

photo幸い巻き込まれること無く第2ヘアピンを300クラストップで通過。

photo序盤「VEMAC」「RX-7」を従えてトップを走る渡辺選手。(PHOTO by Y.SUZUKI)

photoしかし29周目ドライブシャフト破損でリタイヤを余儀なくされた。

photo荒れたレースを象徴するかの様にピットに帰って来た「100RAYBRIG NSX」。他車と絡んでスピンしたところに、「7雨宮マツモトキヨシアスパラRX7」が避けきれず衝突。

GT選手権第7戦 GT300クラス
予選 1位 : 決勝 リタイヤ

photo
良い結果(予選)と悪い結果(決勝)が出た今回だが、目立ったパフォーマンスを発揮できなかったここ数戦の、ジレンマを吹き飛ばすマシンのポテンシャルに、やや笑みもこぼれる高橋(右)、渡辺(左)の両ドライバーでした。

ドライバーコメント

渡辺選手
「スタートして10数ラップトップを走って、2番手になってトップとの差が開いたが、抜かされたマシン(No86「プロジェクトμ・クリスタルMRS」)のペースには追いつけないので、こんなペースなんだろうなと思い47、8ラップまで行こうと決めていた。しかし急にドライブシャフトがいかれまして、残念ですけども、もし、「たら」「れば」があればお立ち台も夢じゃなかったかなと・・・。次回の鈴鹿でちょっとした欲が生まれたので、チームとしては良い味わいができたかな?と思ったレースでした。次に向けて万全に体制を組んで望みたいと思います。予選ポールですから。(笑)」

高橋選手
「レースで走りたいな〜。茂木が一周、今回は0。レースしにきて観客になっちゃってる。美祢は来年はないので、練習してもしょうがないかと思って・・。鈴鹿は走れるように頑張ります。」

ポイントランキング

今回の予選1位で1ポイント。レース中のベストラップ2位で1ポイント。合計2ポイント追加。累計20ポイント  ランキング14位

 
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