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フリー走行(ショートコース) 12月16日(木)

ホテルからサーキットまでは車で15分程。近くて楽だ。

毎日雨の心配は無いが、結構風が強い。10月に行われたGTAのコース下見では3日中、2日雨だったらしい。気温は20度以上だが湿度は20%!カラッカラッである。

今日の走行は夕方5時からと遅いが、マシンメンテナンスがあるので昼前にはサーキット入り。

photoホテルの窓から見た風景。風が強くて木がこんな感じに・・・。

photoこれがガレージの全景。馬小屋の様

そこへ第3ドライバー吉本大樹(ひろき)選手がやって来た。彼は01年フォーミュラーコリアF-1800シリーズチャンピオンを経て、02年03年F3にフル参戦。今シーズン前半63号車VEMAC(ヴィーマック)でGT300に参戦。何度かファステストラップをマークする活躍をしている。

今回のレースは2回のピットイン義務付けで、3人登録が可能である。

photo吉本大樹選手。F3を経てGT・・しかしまだまだ先を目指す若手。

photoまずはレンタカーでコース下見。

photoバンク上のシケインは一体どこを走るれば良いのやら・・?

photoこれが今回のコースレイアウト。オーバルで最高速を抑えたのタイヤが心配だったから・・とか?

アメリカの多くのサーキットは日本と異なり、コースから離れた所にガレージが有り、ここで整備を行い、走る時にマシン、機材、スペアタイヤ、ある程度のパーツ類を、全て屋根も何も無い"ホットピット"と呼ばれるコース(ピット)に運ぶのである。「Snap ontool(スナップオンツール)」のカタログに、やたらと大きい(タンス位ある)キャディ(工具箱)を見た時、「どこでこんな工具箱使うんだ!」って思ったが、まさしくこんな時の為である。

今日の走行はショートコース。って言ってもまるでカートコースに毛の生えた程度。ピットも作業エリアと、ピットロードの区切りも何も無く、フェンスに張り付いて待機しなくてはならない。幸い晴れたが、雨が降ってもテントを張るスペースも無い。

photo今日はショートコースでのフリー走行。あちらに見えるのが特設(と言っても常設)スタンドで・・・。

photo各チーム監督は、その上からタイムを計ったり指示を出す。

photoそのスタンドからピット(と呼べるほどはではない)を見るとこんな感じ。カートコースでももっとしっかりしたピットもある。

そんな中まず高橋選手がコースイン。1分そこそこのクイックなコースを走り、5周程で一度ピットイン。各部をチェックし再びコースに出たその周、無線で「バリアにぶつかった〜!結構ひどいわ。チョッと走れないな〜。」とそのままピットイン。ガレージへ直行である。その間の走行で、足回りに大きな影響は無いようだ。っが!右フロントフェンダーは吹っ飛び、バンパーも右角がグシャグシャである。

photoところが高橋選手いきなりタイヤバリアに激突!ガレージに直行。

photoタイヤバリアに激突。殆ど一直線!

photo中身はたいした事無いが、外装がこれほど吹っ飛んだのは久し振り。

GT始めて3年フロントバンパーと、フェンダーはいつも持って来ていたが、一度もサーキットで交換する事はなかった。で今回は荷物を減らす意味もあって、フェンダーは持って来ていない。おまけに修復に必要なFRPの補修材料等も、持込禁止となっていたので持っていない。さーどうする。もっとひどければあきらめて、明日から観光に切り替えるのだが・・。何とか修復できる範囲の中ではひどい部類だろう。走行時間が終わり、バラけたフェンダーが戻ってきた。重要な部材だ。メカは修理取り掛かり、私(運転手)とマネージャー(通訳)、そしてチーフメカの3人でFRP等の補修材料を探しに街に出かける。

幸い多くの方々から情報をもらい、ホームセンターにたどり着き必要な部材を入手。なんとか修理のメドが立ち一安心。しかし初日からいきなり・・・あと三日間が思いやられる。

photoサーキットから15分程の「ホームデポ」で何とか材料がそろいそうだ・・。

photo棚の奥に数セットFRP補修材料が残っていた。"買占め"

photo買出しの間に作業はかなり進んでいた。

photo何とか目処も立った。後は明日まで樹脂を乾かし組み立てる。

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