GT LIVE USA-JGTC 2004 All-Star 3/5ページ
フリー走行(ロングコース) 12月17日(金)
今日の走行は初めてバンクを使用したロングコースだ。バンクといっても一部分で、しかもバンク途中にパイロンでシケインを設け、更にトップスピードを下げてある。噂によると、1トン以上で300?近いスピードでバンクを走行するのに、タイヤメーカーが不安だったらしい。その走行も午後1時半からと遅めの為、昨日やり残しの修復作業も仕上げられる。
こちらも"ホットピット"の為、工具、タイヤ、窒素ボンベ、給油装置、等々を運ぶ。
昨日全く走る事のできなかった、渡辺、吉本両選手もやっと走る事ができる。
渡辺選手も全く初めてのコースに戸惑い、1′40″から少しずつ短縮37″18までに7周を要した。がこれで基準は見えた。次に初めてこのNSXをドライブする吉本選手。同じ7周目で36″52まで縮める。
続いて高橋選手は11周、38秒台をトップで1回目の走行は3時で終了。
しかし既にトップ43号車は30秒台、2番手16号車は31秒台。これはチョッと頑張った程度では勝負にならない。マシンをこれ以上壊さないよう日本に持ち帰る様にしたい。
こんな感じで設営。雨は無いのでテントは要らないと思ったがチョッと日差しが強いかな。
アメリカに来て初めて今日走った渡辺選手とNSXを初ドライブする吉本選手。
次は2時間後の為、わざわざ機材を遠いガレージに戻さず、"ホットピット"でメンテナンスを行う。他のマシンはガレージが近いので19号車以外全て引き上げていった。メンテナンスをしていると現地(アメリカ)の観客やプレスが「写真を撮らせろ」と寄って来る。このオープンな感覚でこのNSXも人気を集めたようだ。
日も傾きかけ、薄っすらと夕焼け空が広がり始めた、午後5時、2回目の走行が始まった。
渡辺選手の走行で、フロントカナードを追加し、NEWタイヤへ変え、本格的にセッティングを始める。
35″03と昨日のタイムを更新。20周ほどで高橋選手に交代。その直後いきなりピットイン。何事だ?と聞いてみると、最終コーナーのパイロンを見間違えて、ピットへ入ってしまったらしい。どうやらこの"カルフォルニアの青い空"に目をやられたのか?この薄暮時間のナイター走行ではパイロンが見えづらくなったようだ。
そこからバンクの下を走ってインフィールドへ・・延々続くパイロン。
気分はピクニック。と言うよりレストランのOPEN時間とタイムスケジュールがどうもかみ合わない事と、ガレージまでが遠いのでやむ負えない。
直ぐにコースに戻ったが1周走って赤旗。再開後も1周走ってまたピットイン。今度は何だ?「クラッチが硬くなって切れなくなった」との事。メカがミッション付近をゴソゴソやってみたが、どうやらクラッチレリーズが駄目になったようで、とても応急承知で対処できるものではないので、まだ1時間以上を残してこれにて終了。勿体ない。
アメリカではマシンが止まるまで、ピットロードに人は出てはいけないので、こうして止まる位置を知らせる。