AUTOBACS JGTC 2004 Series 第2戦 2/3ページ

フリー走行:5月21日(金) 午前:雨/ウェット→ドライ 午後:曇り/ドライ

今朝も朝から雨である。しかも夜半からの雨は結構すごく、朝サーキットに来てビックリ!ピット裏のテントが半壊である。朝一の仕事はまずこれらの修復から始まった。他のチームでも全壊となったチームもあったほど。

photoなんと夜半からの雨が天幕に溜まり、その重みでテントが壊れてしまった。

photoまずはこれらの応急処置を行う。雨が降る続く中、作業は進む。

そんな雨となれば、節約したいレインタイヤだが使わざるえない。最初は渡辺選手が走行。昨日の走行から若干セッティングを変え、タイヤもライフ確認の為同じ物を使用。雨も小降りとなったが、所々川が流れるコースを10数ラップ。5〜6番手のタイムと悪くない。もう少し走る予定であったが、赤旗中断を利用し、昨晩仙台入りした高橋選手が初走行。ところがコースインしていきなり川に足を取られスピン、コースアウト。泥を付けて戻ったマシンはフロント左カナードと、リヤディフィーザーを損傷。その直後の赤旗中断を利用し応急修理。再びコースへ。だが8周ほどで午前中3度目の赤旗である。そのまま高橋選手で再開後2周で「後ろからバタつき音がする」との事でピットイン。さっき応急修理をしたリヤディフィーザー‐パネルが外れかかっていた。これの応急修理で午前は終了とし、午後の走行に備える事とした。

photo前日のスポーツ走行に続き今日もウェット。

photo昨晩仙台入りした高橋選手は、コースインしていきなりコースアウト。泥を被って帰ってきた。

photoおまけにフロントカナードと・・

photoリヤディフィーザーを破損。4枚のバーチカルフィンを2枚に減らさざるえない。

午後の走行セッション、ほぼドライ路面だが、各所に川のあるコースをレインタイヤで様子を見に行った渡辺選手、5周目にピットイン、ドライタイヤに交換。良かった"リズム"を忘れない内にコースインしたいのか?「早く(交換)してくれ」とせかす。ところがその1周目最終コーナーで川に足をとられコースアウト。自力復帰できず赤旗を出す事に・・。いつも冷静な渡辺選手がNEWタイヤの1周目でスピンなど珍しい。ここでのアクシデントで、リヤディフィーザー‐パネルにとどめをさしてしまった。バラバラになってしまった。

photo今レースウィーク初のドライタイヤでコースに入った渡辺選手だったが・・。

photoいきなり、コースアウト。またまた泥だらけ。

photoリヤディフィーザーパネルは完全にバラバラになってしまった。

これはもう走行できないと判断。またこのままでは明日の車検も通らないと、以降の走行をキャンセル。スペアが無い為、本格修理となった。

photo至る所から、グラベルの小石が出てくる。

photoこれらの除去は結構大変。しかしできる限り行わないと、これらが"悪戯"をするかもしれない。

photoここに書けない"一身上の都合"で、アンダーフロアにアルミテープを張り詰める。上向き作業は結構疲れる。

予選:5月22日(土) 午前:曇り/ウェット 午後:曇り/ドライ

クムホのNEWヴァージョンのドライタイヤを持込んでいるにもかかわらず、前日までの走行で、全くテスト走行ができない。が、今日の予選から、明日の決勝にかけては、マーキングタイヤとして3セット同一タイヤをチョイスしなくてはならない。4月のテスト時に使用したタイヤを無難に使用するよりも、開発を進める意味も兼ね、また決勝日、気温が下がる事を予想し、 NEWヴァージョンの柔らか目ををチョイス。

photo濃霧に包まれた菅生サーキット。路面もシットリ。

photo気温も10度湿度は90%

photo最初の予選、インテグラもタイヤ選定に慌しい。

photo予選開始を待つNSX勢。今回のピット割りは500、3台と、300、2台が交互に集中。

午前のセッション、ウォット宣言が出ているが全車スリックでコースイン。300占有時間を渡辺選手がアタック。NEWヴァージョンの感触を確かめつつ、ペースアップ。1′27″35、27″17、27″51と今レースウィークで、やっとドライ路面らしいタイムをマーク。このタイヤに合わせたセッティングは殆どできていない為、動きに問題があるが、決勝でのタイヤライフの確認もあり、セッティングもそのままに、高橋選手に交代。勿論今レースウィーク初のドライ走行だ。しかしその直後、赤旗中断となり、そのまま300占有時間は終了。混走時間からの走行となった。途中2度目の赤旗中断を利用し、ウィングを調整、1'28.45をマークしセッション終了までにトータル28周を走りきる。明日の決勝に向けたデータ収集である。また午後のセッションの微妙な天候が予想される為、このセッションが実質的な予選になるかもしれないので取り敢えず基準タイムをクリア・・。午前は18番手。

photo午前、ドライ宣言が出るものの全車スリック。

photo500占有に続き300占有予選で攻める渡辺選手。

photoここ菅生は霧が出やすい。コース上の視界も良いとは言えない。

photo赤旗中断で300占有は終了。500との混走から始まった高橋選手の予選。霧は晴れず、路面も所々ウェットパッチが見られる。

photo混走中、レースウィーク初のドライタイヤで攻める高橋選手。

photo天候不順な為、これが実質の予選になるかもしれない。

午後のセッションもかなり濃い霧が発生、尚且つ気温11度前後と低いが何とかドライで再アタックはできそうである。最初の混走時間を利用し、午前使用タイヤで高橋選手が走りタイヤライフの確認。ここまでに感じた事だが、このタイヤ(ユーズド)は周回を重ねグリップが落ちてきても、一旦冷えると、かなりグリップが回復する。この回復力は昨シーズンのY社タイヤよりも高いが、これをレース戦略にどう利用できるかは疑問である。6周目の赤旗中断を利用し渡辺選手に交代し混走時間を走り切り、300占有時間にNEWタイヤで再アタックである。

photo午後も気温、湿度、路面状態、視界殆ど変わらない。

photo500混走は高橋選手から。

photo途中渡辺選手に変わり、300占有はNEWタイヤで再アタック予定。

午前同様3周ウォームアップ後アタック、1′26″29、!1秒更新!もう1周。遅い車に引っ掛りながらもほぼ同タイム26″30。

1周流し、再アタックとなったが、クリアがとれず更新すること無く終了。しかし多くのマシンが、この微妙な路面にセッティングを合わせる事に成功し、タイムアップを果たしており、15番グリッドを得るに留まる。 トップも昨年のレコードを0.5秒ほど上回った程度で、NEWマシンの煮詰りを考えると、意外にタイムが伸びていない。しかし我々は、昨年の予選タイム1′25″31より1秒ほど遅いときている。天候に翻弄されたセッティング不足は否めない。

photo後ろは昨年の500を300にして参戦中の「M−TEC(旧:無限)」NSX。早い!

photoコース一杯を使って・・というより、アンダーが出て膨らんでしまうという状態。

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