GT CHAMPIONSHIP 2003 Series Round 4
Malaysian JGTC in FUJI SPEEDWAY 1/4ページ

開催日
2003年7月12〜13日
サーキット
静岡県:富士スピードウェイ
マシン名
「リニューカー・インターリンク・ベルノ東海NSX」GT300クラス:ゼッケンNo2
ドライバー
高橋 一穂・渡辺 明

10日(木):設営 暗雲+雨

今年からトランスポーターに同乗し設営日からサーキット入りをしている。ドライブが嫌いでない私にとっては、これはこれで日々の刺激となり、楽しい時間である。(と言うより楽しまなくては損!という考え方ですが・・。)しかし今回の様にひどい雨、霧、まして丁度この頃、東名高速で多重事故が発生し、新聞紙面を賑わしていた直後の遠征という事もあり、決して楽しい移動とはならなかった。

特にこの時期、梅雨真っ最中の富士スピードウェイは、暗雲立ち込め、正に「濃霧」が「ひどい」という状態。こんな天気が続いた日には、果たしてレースそのものがどうかな?今日からのレースウィーク、どうなる事やら・・。

photoサーキットまでの道中も、ドンより。おまけに渋滞。

photo梅雨の真っ最中。サーキットも、結局ズーっとこの調子。

photoトランスポーター到着。午後3時でこの暗さ。

photo夕方、撤収する頃にはこの状態。レースできるか〜?

photo湿度もなんと99%!「100%になると溺れ死ぬぞ。」って皆で言ってた。

11日(金):フリー走行 くもりのち雨 路面:ドライのちウェット

年間スケジュールでは、第4戦はマレーシア:セパンサーキットで開催される予定であったが、新型肺炎「SARS」の影響により中止となり、代替レースとして国内、富士で開催される事となった。しかし第2戦富士、次の第5戦も同じ富士と、年3戦開催となる事から、同じスタイルでは観客も面白くないであろうと、今回は初めての30周(第1レース)と、1回給油義務付けの50周(第2レース)の2レース形式で、各々レースを各ドライバーが受持ち、レース中のドライバー交代無しという初めてのレース形式が試みられた。ま〜これについては、各チーム、ドライバーの思惑も色々あるかと思いますが、ここでは省きます。

photoマレーシア戦の代替レースとなった為、レース名も「Malaysian JGTC in FUJI SPEEDWAY」。スローガンは「STOP SARS!」

photo本当は富士の地方戦が行われるはずだった、GT戦が割り込んだ形になった。

photo翌朝。天気が良いとスタンドの向こうに富士が見えるのだが・・。

photo今回から車名に加わった「INTERLINK」インターネット接続サービスの会社です。

何はともあれ、1ヶ月半振りのGT戦は前述の様に梅雨の真っ最中。ましてや標高の高いここ富士では天候がどう変わるか?GT戦久々の雨天レース(我々のマシンにとっては初)が予想される。

今日のフリー走行も雨と思っていたが幸か?不幸か?午前中はドライ走行となった。富士をホームコースとする渡辺選手により、足回りを中心にセッティングを行い、1’35”080。5月に比べ気温が上がるこの時期、やや伸びないが、予選前に33秒台には入れておきたい。その後、高橋選手に交代し1’36”424。このタイムは共に前回使用済のタイヤであり、午後はNEWタイヤによるアタックを予定。当たり前だが、雨はリスクも大きく、必要がなければ走らせたくないのが本音である。今までも、フリー走行や、予選で多少雨が降った事もあるが、早々に切り上げている。(2001年夏のシェイクダウンでは、「これでもか!」というくらいの豪雨に見舞われ。一生分の雨をかぶったと思っている。)しかし今回は決勝レースで雨が予想される事からウェット走行もやっておきたい。少しでもセッティングを出しておきたいのも本音である。勿論レインタイヤの新品は用意してあるが、一年前に組んだ物。タイヤ屋さんに賞味期限について、聞いたみたところ「新品なら問題ないですよ」って。」

photoドンよりした空。降り出す前に、まずはドライセッティング。

photo最近お隣になる事が多い、チーム「TAISAN」 今回も大活躍。

photo各スプリングも、「s・w・i・f・t」ブランドの東京発條にご協力いただく。

photo久々にレインタイヤの出番か?

photoピットロードで起きた500同士の衝突事故。この状況からどちらの過失か?一目瞭然。「G’ZOX無限NSX」今週はボロボロ。奥の方に我々のマシンが入ってきているのが見える。

午後の走行もドライ路面で開始された。渡辺選手によるアタックでいきなり34”092!その後34秒前半を連発するも33秒台には入らない。クラス6番手だが、伸び悩む渡辺選手。湿度も高くNAエンジンにはつらい。高橋選手に交代し、2〜3周した辺りから待望?の雨がパラパラと・・。タイヤを含めカナード、ウイング、サスをウェットセッティングに変える為、ピットイン。その直後から本降りとなって来た。

photoパラパラと来たので、早めにピット入れた直後に降ってきた。

photoサスを再び「なぶる。」この「なぶる(触る)」は最初関東の渡辺さんには通じなかったが、最近は我々の名古屋弁も判ってきたようだ。 

photo1年前のレインタイヤが装着される。まだ賞味期限有効?

photoあっという間にこんな路面になってしまった。

再び、ここ富士のウェット状態を知り尽くしている渡辺選手に交代。シェイクダウン時以後、このNSXにとって初の完全ウェットコースに入って行く。しかしこの雨は余りにひどく、途中赤旗中断もあり、その間に再びスプリング、フロントカナードを変更するが、赤旗解除となっても、とても走行などできる状態でない。走行するマシンもどんどん減って、残り15分程になると、ほとんど走っていない。ウェットのセッティングも出ないまま終了となってしまう。残り5分程になったら、「このまま、雨ん中走らず終わるのも心配だ〜。」と高橋選手。そのサーキットで初めて雨。1周でも走るのと、走らないのでは大違い。そそくさと準備して、マシンに乗り込み、いざピットアウト。途端にピット出口が赤信号、STOP!みんなで押し戻しに行く。

明日予選から決勝で路面の変化に応じ、どれだけ合わせられるか?多くの課題を残す事となった。

photoレインセッティングを出すにも限度がある。あまりの雨に、続々と走行をとり止める各チーム。

photoピットの中にも水が浸入してくる。

photoフロントカナードも高速の富士用からタイトコース用に変更。

photoピット赤信号で止められた高橋選手を連れ戻しに行くスタッフ。

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