GT CHAMPIONSHIP 2003 Series Round 5
JAPAN SPECIAL GT CUP 1/4ページ
- 開催日
- 2003年8月1〜3日
- サーキット
- 静岡県:富士スピードウェイ
- マシン名
- 「リニューカー・インターリンク・ベルノ東海NSX」GT300クラス:ゼッケンNo2
- ドライバー
- 高橋 一穂・渡辺 明
7月31日(木) 設営 くもり
例年より遅い梅雨明けも間近の8月、今年3回目の富士、我々にとって5回目の富士である。昨年初めての第2戦富士でセカンドポジション、今年も同じ5月の第2戦、4番グリッドと、富士との相性が良いと思われたNSXであったが、気温の上がるこの時期エンジンパワーに影響が出るのか、大きくタイムは落ち込んでしまう。それに加え、ここ富士では何かしらのトラブルが発生し、ポイントが取れたのは過去4戦の内1回、それもギリギリの10位である。今年も2回行われた富士でのレース、共にミッショントラブルでリタイヤしている。単に"ジンクス"めいた事ではあるが、何とか払拭したいものである。
冷夏とは言え、30℃を越す日々が続く名古屋と違い、楽である。
今回のお隣は、TOYOTAの強豪、「auセルモ」、と新鋭セリカの「シグマテック」。
冷夏と言われても、やはり名古屋の暑さは相当なものだが、ここ高地にある富士は気温も低くおまけにくもり、設営作業には楽な日だ。今回は何の問題も無くエンジン"火入れの儀"も終了。そうそうに前夜祭(晩飯)に出かける事にする。こんな平和な日が続くことを祈る。
ミッションに最大限の注意を払うべく、新設されたオイルクーラーと冷却用ダクト。
前回壊れた為、交換したバックモニターがやたらとでかくなった。
1日(金) フリー走行 くもりのち晴れ 路面:ドライ
前回、雨の"変則レース"でミッションケースを破損し、スペアパーツの兼ね合いから再起が危ぶまれたが、予ねてから、こういう事態を予測し、残り少ないパーツをかき集め、不足部分は作りだし、ほぼスペアに近い状態を作り上げていた、メカニックの努力により何とか復活し、この第5戦に臨む事ができた。しかしここミッションに"爆弾"を抱えている事には変わりはない。
そのミッションの確認をしつつ渡辺選手がコースイン。特に問題は無く、フィーリングも良くなっているようだ。午前は渡辺選手の1'34"465、高橋選手の1'35"410をベストに37ラップ走って終了。
ンオイルを抜き、スコープを使い内部状態を点検、良好だ。
この時点でトップはまだ33秒前半。午後には32秒台に入る事は必至。我々も早く追いつかなくては・・。
午後の走行前にドリームカーTVの取材を受ける。リポーターはあの薬師寺保栄氏。
マシンに乗る、薬師寺リポーター。ここまでオープンなのはプライベーターならでは。
午後は、サス、ウイングのセッティングを変え、渡辺選手からコースイン。数周し、途中からNEWタイヤも使用し、予選を想定したタイムアタックを行う。しかしこの後、2〜3周おきに赤旗となり、タイヤの良い部分を使用したアタックがままならない。そんな中の34"024と、パッとしないタイムをベストに高橋選手に交代。34秒が壁になってしまった。
1週間前にインテグラワンメイク、2週間前に十勝24時間レースとほぼ毎週レース参戦をしている渡辺選手と対照的に、3週間前のレース以後、サーキット走行の無い高橋選手は、このフリー走行を、極力レースモードでの連続走行に勤めている。
午後からも他のマシンはタイムアップ。32秒中盤に入れたマシンもあるが、予選の予想は32秒前半がポールでは・・。我々は33秒前半、昨年同様1桁グリッドを狙うのだが・・
日本のレース黎明期から、多くの名勝負を繰り広げた、ここ富士スピードウェイは今年9月から、大幅改修の為、1年半の休業となる。幾度かの改修はあったが、コースや施設の各所には、当時のままの部分が残っていたが、これらも大幅に変わることになる。このコースでのGT戦もこれが最後となる。新型肺炎SARSの影響により、マレーシアの代替レースも富士で行われ、今年は3戦も開催され、充分な走り納めができたと言える。
新コースができた時にも、GTを続けられるとなるか・・?
ストレートエンドのスタンドから遠くを眺めると、既に各所で工事が行われている。