Super GT 2005 Series 第2戦
FUJI GT500km RACE 2/4ページ

5月2日(月)フリー走行 晴れ 路面:ドライ

こうした全く新しいサーキットとなると、ドライバーの慣れもセッティングも”スタートライン“は同じ。となるとマシンの素性(ストレートが早いマシン。コーナリングがとくいなマシン)と、ドライバーのセンスで大きな差が出る。勿論チームの持つ過去のセッティングデーターも重要であるが、今時のGTチーム(例えプライベーターと言え。)のセッティング能力は、たとえこの様な新サーキットだからと言って、大きな遅れを取ることはない。

反面4月に行われた合同テストをどれだけ有効に利用できたか?は、このレースまでのインターバルが短いだけに非常に重要であった。しかしそのテストも初日マシントラブル。2日目は雨と濃霧で全く冴えず、“走らないよりはマシ”、程度のテストになってしまった。特に高橋選手はその2日間の内、雨/霧の2日目は全く走ることができず、実質20周程しか走っていない。昨日のスポーツ走行は、他のサポートレースのマシンと混走の為、本格的な走行は今日からと言って良い。

ところが午前の走行が始まってまもなく、渡辺選手が9号車と接触。フロント左側を含め、足回りを破損。1時間近くを修理に費やす事となり、その後渡辺選手5周、高橋選手は4周しか走る事ができず、タイムもそれぞれ1'44.891と1'46.046・・・。トップM―TEC NSXは40秒後半と断トツに速く、多くは42〜43秒台(12台)にひしめいており、まだまだ勝負にならない。

photo好天に恵まれた富士。絶好?のフリー走行日和??

photoところが渡辺選手が他車と接触。早々と戻って来た。

photo午前セッションは始まったばかり。損傷確認と応急処置の為ピット内へ・・・。

photoフロントバンパーが割れ・・・

photoナックルアームに亀裂が入っている。スペアに交換。

photo大きな部位より、こまかなステーの変形などの方が修理に手間もかかる。

photoアライメントも取り直し、とにかく走れる状態に・・・。少しでも走ると、走らないで大違い。

photo残り10分少々でコースに出す。

photo特に問題無く一安心。

午後からの走行は完全に走りこみの不足している高橋選手から。昼休みに車載カメラや“舘”師匠のアドバイスから何か閃いたか?セッティング変更が効いたのか?途中NEWタイヤへ変えた後は43秒台を連発。43″056の好タイムをマーク!高橋選手には悪いが、正直このタイムには驚き!(この練習量で・・)
午後もトップはM―TEC NSXで40秒台!これはチョッと別格として、そのあとは2番手(27号車VEMAC)41秒台後半〜42秒台の1.5秒の中になんと13台!あとコンマ数秒でこの中に充分割って入る事ができる。

この高橋選手に刺激されたか?渡辺選手も42″615までタイムを詰め、今日のフリー走行では10位につける。

photoやっと走れる高橋選手。イメージトレーニングの効果かNEWタイヤに変えてからの走りは・・・。

photoこれまでのウップン(ストレス)を晴らすかの様に快走する高橋選手。43秒台を連発。43″056まで短縮。

photo交代を待つ渡辺選手。それに刺激されてか42″615まで短縮。

5月3日(火)予選 晴れ 路面:ドライ

先回岡山に続き、スーパーラップ(以下SL)がある。これの出場権を午前中に獲得したい。でないと、午後の予選で2セットしか使えないNEWタイヤを使うハメになり、SLはユーズドタイヤで挑まなくてはならない。かといって半数以上のマシンが僅差でひしめく中、41秒台、遅くとも42″前半に入らなくては10位以内に入るの厳しいだろう。

photo今シーズンから車検はピットで行う出張車検になった為、こうした観客も見ることのできる公開車検。

photoサインマンエリアも広いが、セパン同様セーフティーフェンスが設けられている。

photoこのサインマンエリアテント(シナノトレーディング製:RX-R)の取付部を撮影するのは、シナノトレーディングの社長。

photoこのサインマンテントはピットウォールに取付けるタイプ。新サーキット用の試作品を持ってきてくれた。

photo雰囲気がセパンに似ているのは、デザイナーが同じだから。

300専有時間をまず渡辺選手がアタック。うまくクリアラップができず5周目に出たタイムがベスト42″552。しかし「コース全周にオイルが出ている。これ以上は無理だね〜。」と渡辺選手。では高橋選手に変り46″110で予選基準タイムをクリア。その直後、ストップ車両が出た事と、オイル清掃で赤旗中断。数分を残しそのまま300専有時間は打ち切られた。

両ドライバーが基準タイムをクリアしている事はSL進出の条件。天候(途中から雨になる)や、こうした路面状況によっては、交代のタイミングも重要だ。

この時点では8位。このままならSL進出だが・・・。

赤旗解除となって500の専有走行で、路面コンデションも回復。混走となってからもタイムUPするマシンが続出。勿論再度アタックした渡辺選手も、42″480までUPするものの12位まで押し出され、SL進出は午後までお預け?となってしまった。

photo気温21℃位。悪くないコンディションの中、渡辺選手からアタック開始。

photo両ドライバー軽く基準タイムはマーク、8位に付けたのだが・・・。

photo予選中オイル漏れを起こしたチームのメカが、走行マシンの間を縫ってウエスと脱脂剤を持って、ピットロードを清掃。これを含めマシン回収が入り赤旗中断そのまま300専有は終了

photo500との混走時には、路面コンディションも回復。300専有よりタイムUPするが・・・。

ページ1 ページ2 ページ3 ページ4

 
現在の位置:ホーム / レースリポート / Super GT 2005 Series 第2戦:ページ2