Super GT 2005 Series 第2戦
FUJI GT500km RACE 3/4ページ

午後予選は残り2台枠を目指し、残りのNEWタイヤで渡辺選手がアタック。なるべく少ない周回(と言っても15分しかない)でタイムを出し、SL用にタイヤを温存したいが・・・。3周目1'42.457をマークするが、19号車(第1戦ポール)13号車(第1戦優勝)、またクムホタイヤ装着の52号車も僅差でついている。更に2周し1'41.965までタイムアップ!これで52号車に続きSL進出。前戦ポールマシンも、優勝マシンもSL落ちである。勿論ウェイトハンディや性能調整の影響はあるが、今年、このSL進出の為のアタック合戦は熱くなるだろう。

SLには岡山に引き続き高橋選手がアタック。多くのドライバーは自分のペースで走る事のできる、こうしたSLで好タイムを出すことができるが、まだ自分だけの走りが完成していない“発展途上”の高橋選手は他のドライバーに追走し、自分のペースを作りたいと、11番手の52号車、平中選手の後を追う形でコースイン。(2台スタートは、今回からタイムの良い順に変更された。)この2台は2回目の予選でNEWタイヤを使っているのでタイムUPは難しい。

しかし高橋選手はアタック開始時の車間を詰める事ができれば、52号車よりタイムが良い事になり、少なくとも11番手に上がる事はできる。

でもこれは失敗。先行する平中選手がコカコーラコーナー立ち上りで僅かに脱輪!舞上がった砂煙にアクセルが戻る。この焦りからか?最終手前、ネッツコーナーでは、テールを滑らせてしまい、結局0.5秒の水を空けられ、岡山と同じ12番手となった。

photo残り2台のSL枠を目指し渡辺選手のアタック。41″965でSL権Get!

photoSLは、前回同様高橋選手がアタック。でも、得意ではないはず・・・。

photoSLに向かう高橋選手を見送るクルー。どうなろうが12位以下はないし・・・。

photoアタックラップではライト点灯。

photo予選、SL走行終了後の夕方は、お子様、女性連れの方専用のファミリーピットウォーク。

photoエンジンルームのルーバーに手をかざし、暖を取るレースクイーン。夕方は結構冷込む。

photo今日は通常のメンテナンスだけで済むが、500kmの長丁場に向けより念入りに・・。

5月4日(水)決勝 晴れ 路面:ドライ

朝のフリー走行は満タンセッティングの確認だが、これは思わぬ好タイム。0号車M−TEC NSX、43号車Garaiyaに続く3番手!これは決勝に期待できるか・・?

決勝500kmはこの新コースで110周。300クラスは102〜103周辺りだろう。距離にすれば470km。これは100リットルタンクのGTマシンが1回のピットインでカラタンクに満タン給油をし、合計200リットルで走れない距離ではないが、結構なエコランが強いられる。しかも実際には100リットル×2回などと楽観的な計算では余りにリスクが大きい。実際には90数リットル×2回の180〜190リットルが使用燃料となる。より一層のエコランとなる。しかもタイヤ交換も1回では終盤がきつい。もっともエコランでタイヤ消耗は相殺されるかも・・・?1回のピットインを減らせばイン、アウトラップ時のロスも含め90秒前後の節約であるが、100周以上のレースでこのタイムの節約は果たして・・・

と、ワンピットはリスクが大きく、ピットインのタイミングに自由度が無くなるので止め。2回ピットの3スティントで行く事に決定。

photo500kmはピットワーク、特にドライバー交代は重要。NSXより狭いVEMACは、交代練習は念入りに・・。

photo今シーズンからメカ以外でも、ピット外に出るスタッフも耐火スーツの着用が義務付けとなった。これはメカ。昨年と同じ。

photoこれは“信ちゃん”こと渡辺信太郎エンジニア。

photoこれは“舘”師匠。見てお分かりの様にドライバーのお古。全て新調するにはチョッと予算が・・・。

photoモテギ等関東圏のサーキットは子供連れの方が多いような気がする。

photoグリッドを埋め尽くす、メカ始めピットクルー、レースクイーン、プレス、グリッドウォークの観客等など・・。マシンが見えない。

photo観客大入りのスタンドをバックに両ドライバー。

photoグリッドは丁度シグナルで日陰が出来ていた。現在25℃位。今日は暑くなりそう。

午後1時50分渡辺選手から定刻スタート。オープニングラップは変らず12位。2周目は13位。その後は12位から少しずつ上がってくる。5周目11位、8周目9位、10周目10位・・・ここから先は上がれない。タイム差の無い団子状態が続く。500が追い抜く中、殆ど44秒台を刻む渡辺選手。

30周辺りで「バックモニターが消えました〜。」と渡辺選手。何が原因か?簡単に点検できる様でも無い。

予定通り35周目、300クラスでは比較的早い周回でピットイン。30秒の給油、ドライバーとNEWタイヤに交代。バックモニターを点検する時間は惜しい。走れない訳では無いので目視で配線の外れを点検するにとどめ、時間はかけない。

photoスタートはこの位置。この面子ではスタートでジャンプUPは難しい。

photoスタートを勤めた渡辺選手。長丁場にそなえ、手堅くタイムを揃える。

photoそろそろピットイン。給油マンが持っているのは、給油口真下のルーバーに、こぼれたガソリンが入らない様にする為の蓋。

photo臨戦態勢のメカ。

photo給油口がドアに近いので、給油マンはFタイヤ交換完了直前まで離れて待機。何か緊張感が無いように見えてしまう。

コースに戻った時点で18位にダウン。しかし後続の500の接近を知る事ができない高橋選手、ペースが上がらず46〜47秒台。今やこのバックモニターはGTカーの必需品。後方視界の確保されているポルシェ以外は全て装備している(多分)だろう。それほどレース運びに重要なアイテムになっている。コース脇で高橋選手の走りを“監視”している“舘”師匠から遂次「500、後に付いた!」と無線で激が飛び、徐々にペースも上がり45秒台に・・・。

32周を走り67周目、15位で再び渡辺選手に交代。20秒の給油とNEWタイヤへ。残り周回に満タンは必要無い。再び18位に落ちたが、43〜44秒台でスパートをかける。順位も上がり77周目15位、82周目14位。98周目には42秒台もマークし13位へ。しかし追撃もこれまで101周、13位でチェッカーを受ける。

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