GT CHAMPIONSHIP 2003 Series Round 2 1/4ページ

開催日
2003年5月2〜4日
サーキット
静岡県:富士スピードウェイ
マシン名
「リニューカー・ベルノ東海NSX」GT300クラス:ゼッケンNo2
ドライバー
高橋 一穂・渡辺 明

1日(木)設営 晴れ

愛知県をチーム本拠地とし、メンテナンスガレージが三重県にある事から、GT戦はどこへ行くにも適度な距離で、第一戦TIは西へ、そして第二戦富士は東へとまさしく東奔西走といった感じだ。

年間二戦開催される富士は、地元鈴鹿の次に、走り慣れたコースと言える。今年は設営の為、トランスポーター(トラック)に同乗していく事にしており、今朝も東名高速を東へと走る。

由比PA手前のトンネルの抜けると・・、遠くに富士山が望め・・・た。今日も天気は心配なさそうだ。

photo遠くに富士山(見え難いけど丸の中)を望むと、関東圏に入ったと実感する。(個人的に)

photoマシン、各資材を降ろす。レースウィーク中で結構忙しい日である。

photoお隣の「TEAM TAISAN」の新型バイパー。格好良い!益々ウイングステーが短くなった。別冊「開幕前夜」参照。

photoトグロを巻いた一本出しエキゾースト。今回の富士では武器とはならないが、テスト。

photo1本出しエキゾースト。ベンチではピックアップが良くなって・・いる。(多分)

2日(金)フリー走行 晴れ 路面:ドライ

今シーズンはレースウィークのテスト日以外、合同テストへの参加予定が無い。理由は簡単。プライベーターは金銭的に苦しいからである。レースの「1戦」と「合同テスト」参加は経費的に殆ど変らない。特にここ富士では3月中旬と、3週間前と2回のテストが行われ、今年はフラットボトム等の影響で、昨年並みのタイムと予想されたにも関わらず、300クラスでは既に昨年のコースレコードを上回っている。この二回のテストは共にキャンセル、従って大幅改造されたマシンの仕上がりは全くの「ぶっつけ本番」となった。

ところが開幕戦TIで5位と、予想以上のマシンの仕上がりにチームの雰囲気は明るい。
しかしそれらは、ドライバー、メカ共、細かなセッティングノウハウの蓄積とその応用であり、マシンのハードが、それ程性能向上した部分は無い。フロント回りの変更で空力的に有利となり、最高速がややUPした程度で、昨今の新型マシンや、在来マシンの性能向上はすさまじい。昨年、同レースにて3.2・から3.5・エンジンに換装し、セカンドポジションを得たが今回はそんな隠し玉は無い。フリー走行で、どこまでマシンを仕上げるかに掛かっている。

午前の走行は、ここ富士をホームコースとする渡辺選手により、セッティングの確認である。特にウイングの高さや、フロントカウル変更が、ここ富士の高速コースでどの様な変化が出るのか?

いつも通り1周しホイールのトルクチェック、各部洩れのチェック。特に問題無し。その後NEWタイヤに変えペースを上げていく。7周あたりから、1'33"台に入り、その後ピットイン。サスセッティングを若干変更し再度コースへ。17周目に1'33"172と、あっさりとこのセッション300クラストップタイムをマーク、そしてピットイン。高橋選手に交代。1'34"740がベストで午前終了。結局午前のセッションで32秒台は無く、No77「クスコスバルADVANインプレッサ」の1'33"052に次ぐ2番手タイム。まずまずと言ったところだが、所詮フリー走行、ここでのタイムはレースには無関係であるが、全くの「ぶっつけ本番」マシンが「テスト参加」マシンを凌いでいるのである。筆者個人的にはこの順位は驚きであった。はたしてこんな「バチ当り」がどこまで続くのか・・。

今回は500kmと長丁場の為、午後はスタートドライバー予定の高橋選手による、満タン連続走行で決勝に向けての、タイヤライフ、燃費等の確認を行うこととした。渡辺選手は待機するものの、特に問題が無ければ走行予定は無い。NEWタイヤによるロング走行の経験が少ない高橋選手だが、34〜35秒台のレースペースの安定したタイムを刻む。途中2回の赤旗中断はあった物の、決勝に向けた各種データーを収集。
しかし38周をこなし1'33"977のベストタイムを出した高橋選手は結構バテ気味である。その間に各マシンタイムを上げ「ハセミスポーツ・エンドレス・Z」が1'32"273でトップ。我々は午前中のタイムで本日にフリー走行6番手となる。明日の予選、32秒台が混戦、トップは31秒台に入る事は必至だろう。

photo朝一のピットロードで、3台並べて撮影中のGT−R軍団。

photo前回のリポートで書かなかったが、エアジャッキのチャックが前になった。理由はスタッフが少なく、ストップ・スタートの合図をする者と兼任できる為。
Photo by Y.Suzuki

photoここ富士をホームコースとする渡辺選手からコースイン。
Photo by Y.Suzuki

photo高橋選手にマシンの状態を伝える渡辺選手。

photoそろそろ必要となったクールスーツだが、着用感を嫌い、使用しないドライバーもいる。しかし次回菅生では、皆使用する事になるだろう。

photoピットウォールに置いたスピードガンの示す最高速は262km/h。300最速車より10km/hは遅い。しかしコーナリングスピードでは他車を圧倒し、ラップタイムは悪くない。

photo富士専用のバンパーカナード。ダウンフォースを得るものではなく、高速時の安定性が向上する。

photoラップ数の少ないタイヤは表面のタイヤカスを取って再使用する。地味な作業である。

photoさすがに金曜日に観客は殆どいない。富士山も良く見える好天に恵まれた。
Photo by Y.Suzuki

photoピットサインマンの筆者。最近はスタッフが少ないから何でもやる。我々のチームは大体ここは一人。決勝で2人。
Photo by Y.Suzuki

photo自チームのマシンを待っている時に、「下手」のマシンが先に入ってくると結構危ない。避けているメカは後方の「Endlessタイサンアドバンポルシェ」を待っていた。

photo午後は高橋選手の連続走行。ドリンクは重要。

photo向こう側は「ウェッズスポーツMR-S」新型「セリカ」の投入までは昨年のマシンで参戦していたが・・。

photo白から真っ赤になった「ハセミスポーツ・エンドレス・Z」フリー、トップタイム。

photo開幕戦、絶不調の「正義の味方 覆面レーサーX MT」だったが・・。
Photo by Y.Suzuki

photo速度センサーが破損。ピットロードの速度制限60km/hを守る為の重要アイテム。

photo夜の作業風景。今日も特に大きな問題無し。

photoブレーキオイル補充中の西口メカ。レースデーター、セッティングデーター等の記録は彼が全て行う。

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