GT CHAMPIONSHIP 2003 Series Round 7
JAPAN GT in Kyusyu 300kmm 2/4ページ
24日(金) フリー走行 晴れ 路面:ドライ
メカはサーキット内にあるコテージに宿泊。ここのベランダからはコースを望む事ができる。F1で言うなら、モナコのホテルからレースを見る気分だ。本当にF1ならいくらの宿泊料になることやら・・?
我々の宿泊したコテージのベランダからは最終コーナーが一望できた。(合成写真です。)
そんな未知のサーキットへのコースインはいつも通り渡辺選手から。1~2周流し、昨日から走り込んでいる他のドライバーを掴まえ、2分、1分58秒、57,56,55と毎周タイムを切り詰める。9周目に53″770をマーク。このタイムは11番手タイムで、初走行としては上出来だろう。ここで高橋選手に交代。ところが4周目に「○○とぶつかった~。」と無線。ピットインしてきた。左後輪を当てられたようだが、大した事は無いようだ。丁度赤旗中断となったのでアライメントを点検、僅かな狂いを調整する。
このGTRと接触したようだ。昨日から走っている500と、今日初めて走る300では速度差が大き過ぎた。大事に至らず一安心。
再開後もそのまま高橋選手が走行。合計10周して高橋選手、59"643がベスト。その後は渡辺選手が走行し、午前終了間際の、53"719がベスト。これはクラス21台中(前戦モテギは25台)11番タイム。トップは52秒台。前日のテストデイ分の遅れは取り戻せたかに思われたが・・・。車載ビデオにより、走行ラインを研究する両選手。まだまだタイムは詰められると思われた。
1コーナーも綺麗なスタンド席である。細かなメンテは行き届いていないが、設備は立派である。
「Photo by Y.Suzuki」
バブル絶頂期にできたオートポリス。バックのホテルも殆ど営業する事無く閉鎖された。
「Photo by Y.Suzuki」
前に見える建物(「ロイヤルルーム」と呼ばれる室内スタンド)の向こう側がホームストレート。ここでも高低差があるが、まだまだ下がる。
「Photo by Y.Suzuki」
コース後半にある第2ヘアピンを回ると約40mの高低差を一気に下る。この角度!(画像は合成)
「Photo by Y.Suzuki」
バックに見えるコテージは各所にあり、レース観戦もできるのだが・・。
「Photo by Y.Suzuki」
午後はウイング、サス、エア圧等、若干のセッティングに変更を加え、NEWタイヤでのアタックを行う。しかし午後は路面に、ややオイルが出たのか?タイムUPがままならない。そんな中、セリカ2台とフェラーリは51秒台!と着実にタイムUP。結局、渡辺選手54"567、高橋選手56"333がベスト・・。壁は厚いか?迷宮に入って行く。
お隣は「Z」その両脇が「TOM'Sスープラ」と「NISMO GTR」と、チャンプ争いのチームで挟まれた。ピリピリだ~。
明日の予選に向け、チーム内でここオートポリスをもっと最も速く、多く走行している舘レース監督の基、ビデオ学習を続ける両選手だが、なかなか攻略法、セッティングが決まらない。データーロガーも参考にギアレシオも変更、明日の予選に備える。
「TUKA(ツーカー)」のアンテナが立つ場所を探して走り回った。その時の山から見た、日の入りは美しい。
25日(土) 予選:午前 晴れ 路面:ドライ
最初300占有時間を渡辺選手がアタック。2周流し3周目よりアタック開始。54"167そして53秒台へ。10分の1秒づつ削り取り、6周目53"554をベストに7周目53"775。そしてクールダウン後の9周目53"964。タイヤの最も美味しい部分は無くなったあたりで500との混走、高橋選手と交代。周毎にタイムUPし、6周目の56"535がベスト。基準タイムクリア後は、午後の予選、決勝の為ラインを、確かめる様に走行、予選終了。
クラス13番手を得るが、前日のベストを辛くも上回る程度。しかもNEWタイヤで・・。
実は今日の車検でリヤウイングの高さを指摘され、これまでより数ミリ低くなっている。今シーズンずっと問題無く来ていた箇所なんだが・・。ま~それもしょうがない。でもこの影響で、リヤのグリップに差が出ているようで、前日とフィーリングに変化があるようだ。
コースを目一杯使って攻める高橋選手。まだまだ攻める余地はあるのだろうが・・。
「Photo by Y.Suzuki」
エクストリームバイクパフォーマンス集団「アスファルトダンサー」
そんなイベントもピットウォールに腰掛けて見物。他のサーキットでは見られない光景。
25日(土) 予選:午後 晴れ 路面:ドライ
ここ最近のレースでは高橋、渡辺両選手により、午前、午後、300占有時間を交互にアタックを行っている。しかし今回は両選手のベストタイムにまだ差がある事、またこの抜き所の少ないサーキットでの、決勝グリッドの重要性からよりひとつでも前をねらう為、午後の300占有時間も渡辺選手がタイムアタックを努める。セッティングに大きな変更は無く、慣れたマシン状態でのアタックである。
まず500混走時間に高橋選手が56"586をベストに8周、その後渡辺選手が、NEWタイヤに交換し300占有アタックに向かう。3周流してアタック53"585!もう1周に入った所で突然赤旗である。オフィシャルがコントロールラインに飛び出て、最終コーナーを立上がってくるマシンをもピットに誘導している。余程の緊急事態か?渡辺選手からも「どこで(何が原因で)赤旗なんだ~?」と聞いてくる。事故、クラッシュは映し出されない。
オフィシャルがコースにまで降りて赤旗を出す。何があった・・?
マーシャルカーが向かった先は第2ヘアピン。どうやらコース縁石か?側溝の蓋の一部が外れたようである。そんなハプニングで10数分が中断となった。再開後の残り時間は・・、約7~8分。冷えたタイヤを2周で暖め、53"523!ベストタイムマーク!そして4周目が終了する直前にチェッカー、54"471。「エ~!!もうチェッカー?速すぎるんじゃないか!」最終周、最終コーナーで先行車につっかかったので、もう1周アタックモードに入っていた渡辺選手、納得できない様子。このセッション15番手である。
午後のセッションは気温も上がる事や、路面状態も悪くなり、タイム向上は望めないはずだが、それは上位グループだけで、我々を含めた下位グループは、差こそあれタイムを上げてきており、結局午前午後、両セッションを通じ、15番ポジションに留まった。
しかし午後予選も100分の6秒の短縮と低迷。
「Photo by Y.Suzuki」
あとは決勝に向けて。ピットの向きが違うため、給油時はホースがマシンをまたぐ。