GT CHAMPIONSHIP 2003 Series Round 7
JAPAN GT in Kyusyu 300kmm 3/4ページ

26日(日) 決勝 晴れ 路面:ドライ

木曜からのレースウィークは毎日好天に恵まれているが、高地にあるここオートポリスサーキットでは朝晩めっきり冷え込み気温も一桁、霜も降りている。1ヶ月前のモテギ゙の残暑が思い出せない。勿論クールスーツもドリンクも不要だ。

photo渋滞を恐れ、早めにサーキットに向かう道中、山に入ったら濃霧!

photoそれも日が昇る頃には晴れてきた。

photoF3時代の古巣、「TOM'S」の関谷監督と雑談する舘レース監督。関谷「館、もう走らんのか?」舘「もう錆び付いてますから」とか何とからしい。

photo気温は低いが、毎日好天に恵まれた。柔らかい日差しの中、ピット裏はオープンカフェ。

photoここのサーキットは殆どのコーナーに名称が無い。無線で知らせる為の名前を付けている。「ダウンヒルコーナー」とか「ブリッジ下」とか・・。

とにかく走り込みが不足している今回、朝のフリー走行も目一杯走る。渡辺選手は55〜56秒、高橋選手57〜58秒で走らせる。予選タイムと比較し、満タンのマシンである事を考慮すると悪くないが・・、他のマシンも相対的にタイムが向上しており15番手。勿論他車が満タンかどうかは判らないが、苦戦は必至であろう。

久々の全日本レースでもあり、昼前には多くの観客が詰め掛け、ピットウォークも大賑わいである。既に来年のカレンダーに予定されているこのサーキット、多くの観客にGTレースの面白さを味わってもらいたい。

photoピットウォークがおとなしく見えるのは、脚立に立つ人が少ないから・・?

photoグリッドに向かう為ピット前で待機。私の好きなアングル。

photo思う様なタイムが出ないからか?いつものスタート前に比べ暗い両選手。

photo最近は二桁グリッド、しかも後ろに近い位置が定位置になってきてしまった・・・。

スタート時はピットレーンに出られない為、TVモニターか、ピットウォールの切れ目から、通過するマシンを見送り、スタートが無事であったかどうかを確認するしかない。しかしTVモニターは5500を追っており、またピットスタートが4台!もある今回、肉眼でも確認できない。

雲ひとつ無い好天の中、午後2時、1周のローリングでスタートは切られた。全車無事オープニングラップを迎え、スタートの渡辺選手は15位のポジションキープだ。その後55秒台でレースを続けるが、抜けない!中位集団に埋まってしまった。途中1台を抜き、No19がトラブルでピットインした為13位に上がった9周目辺りから500にラップされ始める。その影響からかタイムは57〜58秒に落ちたが、その後はピットインが始まるまで、全くの硬直状態。これ程荒れないレースも珍しい。レースはNo11フェラーリとNo71セリカの2台が、他車より毎周1〜1.5秒近く引き離し独走状態。

photoスタート直後。ここでひとつでも前に行きたいところだが。
「Photo by Y.Suzuki」

photoオープニングラップ。順位変わらず。ここから「忍」のレースが始まる。
「Photo by Y.Suzuki」

photoここ中段は特に団子状態。
「Photo by Y.Suzuki」

photo1コーナースタンドは大観衆で埋まった。
「Photo by Y.Suzuki」

photo筒井、菅、両選手共九州出身ドライバーの「覆面レーサー?」。
「Photo by Y.Suzuki」

25周を迎えた頃から、300クラスのピットインが始まり、見かけの順位が入れ変わってきた。そんな中、未だノーピットのNo77インプレッサを抜き、見かけ4位まで上がった36周目ピットイン。給油、タイヤ交換、ドライバー交代、順調に進みエンジン始動!ところがセルは回るが始動しない!モテギの二の舞か?

八田メカがアクセル開度を無線で指示。「クォ〜ン!!」掛かった!戦列復帰。この遅れは精々5〜6秒だが、すごく長く感じられ、実際レースでは順位を落とすには充分なロスである。1周し、リセットされた順位は14位。ラップタイムも2分00〜02秒となかなかペースが上がらない。高橋選手からは「ズルズルだ〜〜!」と泣きが入る。ここのコース、タイヤの消耗が激しく、各所に異常なほどのタイヤカスが落ちている。これに乗ると滑りやすく、またタイヤ振動もひどくなる。そんな後半戦を走る高橋選手に、更に追い討ちをかけるかの様に、バックモニターが映らなくなった。

また傾きの早い秋の日が、サイドウインドに反射し左横や、ドアミラーが殆ど見えなくなってしまった。すでにコースのいたる所で500にラップされる状態で、後ろ、横が見えず思い切ってインに付けないと言う苦しいレースを強いられてしまった。

photo周毎に"成長"する高橋選手。
「Photo by Y.Suzuki」

photoブッちぎりでレースをリードする「シグマテックセリカ」と「ファラーリ」。3位以下全てラップしてしまった。
「Photo by Y.Suzuki」

そんな中、他車との接触も無く、またコツをつかんだか?交代後14周辺りからタイムが59、58秒とUPし、23周し、トータル59周13位でチェッカーを受ける。

300クラスは全車完走という、(500は3台未完走)近年稀、平穏なオートポリスGT初シリーズ戦となった。

GT選手権第7戦 GT300クラス 予選15位
決勝:13位  獲得ポイント 0点 / 累計19点

photoゴールしたマシンはストレート上にて車両保管。300、全車完走は初めて?かもしれない(始まった頃は知らないが・・)

photoビクトリータワー前での表彰式。これだけのサーキットが寂れてしまうのは惜しい。GT戦をきっかけに、九州でのモータースポーツがより盛んになれば良いが・・。

01年デビューし、モテギ、鈴鹿を走り、フル参戦の02年は、初サーキットである富士、SUGO、と合同テストに出向き、積極的にデーターを取り走り込んでいたが、初サーキットであるMINEを、「ぶっつけ」で初ポールを獲得。

ここまでのデーターで、今シーズンも前半は好調だったが、新型車のデビュー、それらの熟成に伴い300クラスは軒並みレベルUP。GT足掛け3シーズン目して、今回初のサーキット。昨年のMINEの様にはいかなった。完全にテスト、走り込み不足が敗因である。

シリーズ終盤で移動コストも掛かる今回は、エントリーすら見合わせるチームもあるが、「足踏み」では進歩が無いが、「テスト=コスト」であり、プライベーターにとっては、重要且つ切実な問題でもある。

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