Super GT 2005 Series 第3戦
マレーシア 3/4ページ
6月26日(日)決勝 晴れ 路面:ドライ
いつもなら"朝一"のフリー走行も10時から。ここセパンでは時間がゆっくり流れているようだ。いつもの満タンフリー走行は好調で、トップ43号車から遅れる事1.5秒の6番手。しかしこの43号車はダントツに速く、2番手の27号車(VEMAC)に対しても0.75秒のリード!順当に行けば43号車の優勝は硬いところだが、我々も久々に期待できるレースとなりそうだ。
ここセパンでは今ひとつパッとしない高橋選手。舘師匠と予習。復習に余念が無い。
決勝スタートは夕方4時、と言っても気温は36℃!グリッド(コース上)は40℃はある。通常のクールスーツに加え、このセパン仕様として、ルーフからのフレッシュエアダクトも増設しドライバーの熱対策も、できるだけの事はしてある。
フォーメーションラップを終えた、渡辺選手はグリッドにマシン"置き去り"にし、サッサと冷房の効いた部屋に引き上げている。このスタート前のセレモニーの間、少しでも体を冷やしておく事も、重要な"セパン"対策である。スタート10分前を切った頃、渡辺選手が戻りマシンに乗り込む。5分前には国歌(ここではマレーシア国歌)が流れ、ローリング開始である。まず500クラスが最終コーナーから現れ、スタートが切られ、第1コーナーに消える頃、最終コーナーから300クラスが現れ、両クラス共灼熱レースが始まった。
グリッドに向かう直前のピット前。隣の27号車は5番グリッド。VEMC勢は好調。
インパクトレンチを点検するタイヤメカ。万一に備え、今回からヘルメットを着用する事にした。
スターティングセレモニーではマレーシア国旗ともパレード。国際レースっぽい演出。
以前に比べスタートが遅くなったので、このウォールで出来る影も広くなった。
スタート直前に戻って来た渡辺選手と、高橋選手。右から左に向かって、涼しいスタイル順。
300のオープニングラップは43号車を先頭に最終コーナーから現れた。目の前を駆け抜ける2号車を探すが・・・・「んっ、見落としたか?」サインエリアに立つもう一人、エンジニアの信ちゃんと顔を見合わせるが、お互い「見落とした?」「行った〜?」と、すると無線に「最終コーナーで接触してコースアウトしました〜。」と渡辺選手。自力でコースに戻れず、1分程して最終コーナーから現れた。ピット側からだけだが、外観を確認。特に大きな損傷はなさそうだ。渡辺選手も「このまま行きま〜す」と、ペースを上げ始める。勿論最下位25位。500のトップは直後に迫っている。
しかしその後は11〜13秒台で4周目23位、8周目22位、11周目19位と猛追を開始。300クラスのピットインが始まる20周目頃には14位まで上がっていた。
32周目、見かけの順位は10位で、予定通りピットイン、高橋選手に交代。15秒の給油とNEWタイヤへ交換。戦列に戻った時点で12位。これは悪くない!推定51周のゴールまで19周、順当に走りきれば今シーズン初ポイントの可能性も高まった。(オープニングのコースアウトが無ければ、表彰台だって・・・と思っていたが)
また500クラスが全周に渡り走行し、レースも終盤の荒れたコース(荒れたコースとは、擦り減ったタイヤカス(ゴルフボールからテニスボール大)がコースのいたるところにちらばり、レコードラインを外すとそれらがタイヤに付着し、激しい振動を伴い、グリップも落ちペースが上げられなくなる。)の中を13〜14秒台、果ては12″577と、VEMAC350R、62号車のベストも凌ぐタイムをマークし快走する高橋選手だが、12位をキープ。前走車に迫るもののポイント圏内の10位まで僅かに届かない。レースは"何"がおこるか解らない。
2ポジション位ならば・・・と思っていたら44周目「コースアウトした〜。」と無線が入る。自力復帰できずコースオフィシャルに押し出してもらっていると、「このオッさん(オフィシャル)力無いないな〜。」と、ミスを棚に上げイライラをつのらす。1分以上を費やしコースに復帰。17位にまで落ちた。7ポジションアップは、さすがにレースの"何"か?では期待できない。
そのまま周回を続け途中16位にまで上がるもののそのまま49周でフィニッシュ。ポジションは、んっ?14位!?ファイナルで"何"か?が起こった!では無く、2台のポルシェをキッチリ抜き返し、2ポジション上がり、ケジメはつけていた。