モータースポーツ

SUPER GT4月19・20日両日、菅生スポーツランド メーカーテスト

ニュース
2007年04月21日

例年と違い、SUPER GTの2007年カレンダーには、ここ菅生のテスト予定は無い。

SANY1006.jpg


しかし今回Honda、トヨタ、日産のメーカー主催のテストに、それ以外の300クラスも参加してはどうか?と、ドアを開けていただいたので、我々も急遽参加させていただく事にした。

ここ菅生は、昨年3位初表彰台と相性の良いサーキットで、今年も同じく7月に第5戦が行われ、シーズンを折返し、チャンピオンを狙う為の後半を占う重要な一戦となる。

19・20日は、2時間ずつのセッションが各2回づつ、計4回8時間の走行は、通常の合同テストと変わらないが、今回仕事の都合上、加藤選手は20日(2日目)の午前まで、高橋選手は19日(1日目)仙台入りの為、午前途中からしか走行できないので、それに合わせた、テストメニューを予定・・・・していた。

1日目午前10時からの走行、まずは加藤選手から始まり(その頃高橋選手は、サーキットに向かう車中だから当り前・・)、10時20分高橋選手到着。高橋選手が準備を始める中、加藤選手が数種のセット確認の為、イン、アウトを繰り返す。

高橋選手の準備も整い、「(この計測5ラップの後)次、高橋さんに代わります~。」「い~よ~。」っと、無線でやり取りがなされ、加藤選手が戻るのを待つ。

ところが、加藤選手から「エンジン止まっちゃったよ。」・・??と連絡が入る。惰性で進む中、色々とやり取りをするが、大事をとって再始動はせず、「馬の背」右コーナーを過ぎたグリーンにマシンを止めた。その後赤旗が出され、牽引されピット戻ってきた。直ぐにメカニックが点検をするが・・・事態は結構深刻(どうなったかは、ま~その~・・)。

・・・であっても、スペアエンジンとの換装でこのセッションはともかく、午後のセッションからは復活できる。

この日、紫電が“自力”でピットを離れる最後の姿。(おおげさ!)

20分後にはあわれな(これもおおげさ・・)状態で帰ってきた。

・・・・はずなのだが、今回に限って、スペアをもってきていなかったのだ。
近日、投入予定エンジンのヴァージョンUPの為、そうしたエンジン改装の端境期にあたってしまったのである。普通はそれでもスペアは持ってくるが、今回に限り諸事情があり、岡山のレースを走ったエンジンのままである。

結局予定していたテストメニューは、午後からと明日のセッションと併せてマルッとキャンセル。高橋選手に至ってはレーシングスーツに着替えた、“雰囲気”のみで菅生を後にする事となった。(コース各所で、加藤選手からライン取りのレクチャーを受けていたが・・)

戸田レーシングのエンジニアが内視鏡で点検。
その結果は・・・

高橋、加藤両ドライバーとシンタローエンジニア。
「もう走れないならどうしよ~。」「仙台観光!」「牛タン食べに行こか?」
なんて話していたのか?いないのか?

午後の走行が始まる頃には、シャッターも降ろされ…。

1日早い撤収作業。これは初めての経験かな…。

昨年のデビューから、紫電はNEWマシンながら100%のレース完走率。だからと言ってマシントラブルが無かった訳では無い。むしろ深刻なトラブルもそれなりに発生していたのだが、いつもタイミング“良く”?決勝レースの致命傷となる様な発生は無い。これらメンテナンスをいくら行っても予防不可な“運”任せの部分も、お金と時間を掛ければもう少しは防げるだろうが、プライベーターの限界はある。

起った事を良いように考えれば、岡山のレースで、予選、練習にしろ、あと数周余計に走っていたら、2位表彰台は無かった事になり、また本来ならこのテストは予定されておらず、第2戦岡山からは、いきなり第3戦富士になるが、今回のトラブルの原因は次の富士(長丁場500km)の対策となる。

そう思えば、またまた良いタイミングでの発生と言え、まだまだ“運気”にトラブルは無いようだ。

01

ドナドナド~ナ~ド~ナ~♪
これは昨年の1000kmでも有ったな。