Pokka 1000km RACE 1/5ページ

開催日
2003年8月23〜24日
サーキット
三重県:鈴鹿サーキット
マシン名
「リニューカー・インターリンク・ベルノ東海NSX」GT300クラス:ゼッケンNo2
ドライバー
高橋 一穂・渡辺 明・冨本 好成

21日(木) 設営 晴れ

耐久の代表的最長レースは、7月北海道の十勝で行われる24時間レースと、この鈴鹿ポッカ1000kmレースだが、GTもS耐もシリーズ戦でない、1回限りのイベントレース。マシンの消耗、予算、時間を考えれば参戦チームが少なくなるのは当然で、GTマシンはシリーズ戦の約3分の1、500クラスで5台、我々の300クラスでは10台。あとはS耐久クラス(14台)、RS(4台)、OPEN(1台)の計34台である。

シリーズ戦ではないとは言え、ここ地元東海地方伝統のレース。「ベルノ東海ドリーム28」として、クラブマンGTやS耐クラスで長年参戦し続け、応援してくれるファンも多い。GTマシン「ベルノ東海NSXのデビューも2年前の同レース。3回目の今年はどんな活躍ができるか・・?狙うは勿論表彰台のトップである。

しかしその300クラスも今シーズン優勝経験のある、「フェラーリF360」や新鋭「シグマテックセリカ」、その他「クスコインプレッサ」「FKマッシモポルシェ」「覆面レーサー?」と蒼々たるマシン群である。易々と先頭を走らせてはもらえないであろう。

ここ鈴鹿はメンテナンスガレージから約30km、メカ、スタッフ、そして高橋選手等、多くが充分通勤圏?である。今日、昼前にマシン、機材、備品を積込み、午後サーキットへ入り、設営。終了したら自宅へ帰るという、他のサーキットとは異なる生活スタイルとなる。

photoこのブロックはまだ他(S耐チーム)には来ていなかった。GTチーム以外殆どは夕方から夜搬入が多い。

photoピットのコース側からマシンを入れるのは鈴鹿だけ。裏は段差が大きくトラックを置けない為。

photoピットストップ用の枠を作った。偶然マーシャルカーが並ぶ。

photo暗くなったついでに、ヘッドライトの光軸調整。初めて4つ点灯。

22日(金) フリー走行 晴れ 路面:ドライ

今日のフリー走行は午前、午後、夕方と、合計すると4時間もの走行時間がある。しかしGT戦で、常にミッションの耐久性に、神経を尖らせているメカからは「車が"減る"ので極力走行周回は減らしましょう。」と進言される。もっともである。燃費計測、今回、F4にWエントリーし、GTマシン初乗りとなる冨本選手の"慣らし"夜間走行用に装着したHIDヘッドライトの状態確認等々である。

photo朝から30℃超え。日中は33〜34℃!決勝まで毎日こんな感じ。

photo冨本選手にドライブのコツを伝える高橋選手。右手がアクセル、左手がシフトレバーを表す。

まずは渡辺選手。ピットイン、アウトを繰り返し2'11"783と昨年の同レース予選タイムを更新。その後高橋選手に交代、昨年のGT最終戦から、9ヶ月振りの鈴鹿を攻める。4周目にとりあえず'15"347をマークする。

そして5周目に「P」サインを出し、6周でピットインのはずが・・、アッサリ通過。無線で「(ピットロードの)入り口がわから〜ン!!」??そう今年初めに、130Rからシケイン、最終コーナー付近の改修に伴い、ピットロードの入り口が少し変わったのである。

どうやらその入り口がわからず通過してしまったのである。しかも更にもう1周通過。しかしタイムに減速した様子が見られない事から、ピットクルーの間では「もっと走りたくてしょうがないから、わざと(通過したの)でしょう。」という事になっている。

photo鈴鹿のピット前は下っており、ピットに後ろから入れるには一苦労。

photoインテグラとGTマシンが混走するのはこのレースと十勝24時間だけ。

8周目、ようやくピットに帰ってきて、F4ピットからやって来て待ちぼうけを食わされた、冨本選手に交代。初のGTマシンをドライブ。アウトラップをスロー走行、2周目はスピンを交え3分台!しかしその後は18、16、15、秒台と毎周毎に詰め、6周目には14"351と充分なタイムをマーク。6回のピットインアウト含め、合計29周で午前を終える。

午後はNEWタイヤに換え、予選のセッティングを探る。渡辺選手により、10"457をマーク。これは本日フリー走行でのクラス2位タイムである。トップは「フェラーリ」9"968であるが、「セリカ」も不気味である。予選は8秒台か・・?午後は7回のピットインアウト含め、合計27周。高橋選手、14"079、冨本選手15"439がベストであった。

photo今までのPFC(左上)から、浅間技研製のローターに変更。まだテスト段階。

photoマシンのイラストタペストリー。目隠しに使用。

夕方のフリー走行は、まだ明るい6時からの走行だが、ライトの光軸確認や、夜間走行の感覚を掴む事が目的の為、暗くなってから(6時半以降・・。)の走行に徹したかったにも関らず、タイムに納得できず、(て、言うか、走り足りないんでしょう・・。)高橋選手が最初に走りこむ。13"653まで詰めた辺りで、かなり暗くなって来た。恐らく夜間、アンカーとなるのであろう渡辺選手に交代。薄暮から夜間にかけ、11〜13秒で周回。夜間走行は合計19周。今日1日で75周は、少々走り過ぎたか・・?

photoGT、S耐、RSと、ストレートやコーナリングに速度差があるので神経を使う。

photo薄暮走行。夜間担当は多分渡辺選手となる。

photoサインへの照明もテスト。

photo鈴鹿のピットは結構明るく使いやすい。

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