モータースポーツ

2006年SUPER GT 第7戦速報!

SUPER GT第7戦は、9月9・10日栃木県、ツインリンクもてぎで行われた。


 8月の鈴鹿ポッカ1000kmレースを5位と、(予想に対し)不本意な成績で終え、点差が開いたもののまだランキングに2位食らい付いて迎えた第7戦は「もてぎ」。
 しかしこのサーキットはウェイトハンディ(70kg)が、最も影響しやすいストップアンドゴーのサーキットである。
 既にウェイトを想定し、7月のテストでも走行しているが、タイム的には全く低迷。それはそのまま8日のフリー走行にも現れた。
 未明の雨でやや濡れ路面、レインタイヤでコースインしたが、まもなくドライタイヤに交換。
 大きなトラブルも無く、高橋、加藤両選手の走り込み、セッティングも順調に進むがタイムは伸びず、トップは1分55秒587をマークする中、「プリヴェチューリッヒ紫電」は56秒812と水を開けられこの日は10番手。打つ手もないまま9日の予選を迎える事となった。


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8日(金)・9日(土)と曇りだが、ウェット路面は金曜の朝方のみ。しかし直ぐにドライ路面となる・・・。


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何がどう?って訳では無く、バランスも悪くないが、タイムは伸びない。ウェイトハンディによる“ボディブロー”が最も効くサーキットだからか?


 予選は曇り。雨の心配はなさそうだ。
スーパーラップ(以下「SL」:1回目予選上位10台による1台づつのタイムアタック。これによりスターティンググリッドを確定する)進出を目指し加藤寛規選手のアタックはいつもより長い5周を費やし、55秒634と好タイム!と思われたが、この時点でトップは既に54秒399!13番手でまだSL(10位以内)には届かずあと0.3秒も短縮しなくてはならない。
 ここで300クラス占有時間が終了。500クラスとの混走に向け高橋選手に交代し待機。計測1周で基準タイムをクリアしたところで赤旗中断。原因は47号車のエンジンブローによるオイル処理の為である。このマシンは”タイム”としては10位以内でSL進出権があったが、もう1名のドライバーが基準未達の為SL権を失った。他に同様で96号車もSL進出権を失い、2号車紫電は実質11番手に浮上。10位とは0.13秒差となった。ならばと、赤旗中断を利用し、この差を覆し、SL進出権をもぎとるべく、2セット目のNEWタイヤ(通常はSLの為の温存しておく)に履き替え、再び加藤選手が500との混走のコースに出て行く。計測2周目3周目と、55秒510、55秒509と見事にタイムを更新!しかし10位の19号車に1000分の3秒及ばず、鈴鹿ポッカ1000kmに続き、2戦連続SL進出を逃した。
 苦戦を強いられる、今回のレース。午後の予選ではそれに追い討ちをかけるかの様なトラブルが発生。高橋選手がドライブ中、モニターに映し出されたマシンの左後に出ている、ブリーザーホースよりかなりの水が噴出している。緊急ピットイン、診断の結果エンジンの載せ換えとなった。
 これらのトラブル、レース中に発生しなかった幸運か?悲劇ドラマのプロローグか?どうなる決勝レース!

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SLを目指した午前予選は2セット目のNEWタイヤをも使ってアタックをするが、進出権は得られず・・・。



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午後予選走行中にトラブル発生。エンジン積み換え。たしか7月の合同テストでも、ここモテギで載せ換えを行った・・・。





 ホテルからサーキットまでの道中、パラパラと小雨。だがサーキット周辺は明るい曇り。レースはドライで行ける、どころかかなり暑くなりそうだ。
 朝のフリー走行では、載せ換えたエンジン周りのチェックと、満タンフィーリングの確認。特に問題も無いが、タイムには結びつかない。
 かなり日差しも強くなってきた午後1時過ぎ、ウォームアップ走行に出たスタートドライバーの高橋選手より、ブレーキに違和感が有るとのの連絡が入る。直ぐにピットイン。ブレーキのエア抜きを行い、スターティンググリッドに向けて送り出すが、この1周でも違和感に変化が無い。
 一旦グリッドにはついたが、スターティングセレモニーの中、メカに押されて再びピットへ!時間との兼ね合いで、ブレーキローターを交換。これ以上の作業はピットスタートにも間に合わなくなる。


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スターティングセレモニーが始まる中、一旦グリッドに着いたが、メカによりピット戻されるマシン。鈴鹿以来2度目のピットスタートとなる・・・か。



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笑っていられる状況ではないが、無理やり(余裕の?)笑みをいただいた、加藤(左)高橋(右)両ドライバーのスタート前ツーショット。

 フォーメーションラップが始まり、高橋選手も再びマシンに乗り込み、ピットロードエンドで待機。500クラスに続いて300クラスがスタート。トップが1コーナーに掛かる頃、猛然とスタートする紫電。最後尾26位と大きなハンディができてしまったが、1周目はスピン車両も発生し、24位で帰ってきた。ブレーキの違和感も“とりあえず”解消したようだ・・・。その後は下位マシンをパスし、加藤選手と交代する19周目には20位に上がったがトップとは40秒の差ができていた。しかし加藤選手も思うようにタイムが上がらず、15位に上がるまでに交代から23周を費やし、トータル42周となっていた。
 ここモテギはブレーキ、タイヤに特に過酷なサーキットで、ウェイトハンディは紫電に大きくのしかかってきている。
 しかもこの頃、再びブレーキの違和感が発生。どうにも攻められないようで、いつもならトップグループに遜色無いタイムで追い上げる加藤選手も、トップとは1~2秒以上づつ差をつけられていく。45周目14位まで上がったが、トップとは1分47秒遅れである。トラブルと思われるのが、ブレーキ周りだけに無理させる事もできず、48周目ピットイン。ドライバーのコメントを聞きつつ、足周りを点検。このままリタイヤとするか?とも考えたが・・・、トラブルもコントロールの範疇にあるとの事。プロドライバーの意地、NEWタイヤでのベストラップ(決勝中のベストラップには1位~3位には、それぞれ3~1ポイントが与えられる。)を狙うと言うのである。
 NEWタイヤをセットし再びコースに送り出す。しかし2周目(50周)の57秒983が限界で、現時点でのベストラップ56秒台には遠く及ばず、トップから4周遅れ、21位の完走に留まり、第2戦岡山以来のノーポイントレースとなった。


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2度目のピットインは“満身創痍”と言うか?“刀折れ矢尽きた”状態とでも言うか・・・。


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ゴール後、マシン保管に並ぶ紫電。ドライバー、メカの苦労のわりに全く報われないレースだったと言える。



DATE:2006/09/10