モータースポーツ

2008年SUPER GT 第6戦 鈴鹿ポッカ1000km

一昨年オートポリスで初優勝。そして昨年唯一の1勝を上げたのがこの鈴鹿ポッカ1000kmレース。どうやら、年1勝のペースか?ところが今年は優勝はゼロ。
前戦の菅生はいい体制だと思ったのだが・・・4位でのゴール後、ペナルティのおまけが付き結局10位にまで下がってしまった。どうも流れが悪い方に向かっている。
それを断ち切る意味でも、昨年優勝したこの鈴鹿ポッカ1000kmで2連覇を達成して、後半への勢いを付けたい。
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SUPER GT 37TH INTERNATIONAL POKKA1000km  





開催日:2008年8月23・24日
サーキット:三重県 鈴鹿サーキット
マシン名:プリヴェKENZOアセット・紫電
ドライバー名:高橋 一穂・加藤 寛規吉本大樹




8月21日(木)設営

 通常、真夏のポッカ1000kmレースは、距離的な事は勿論、暑さにおいても、6月のセパンより厳しいと言われる。
 事実昨年のこの時期に、近隣の岐阜県多治見市で最高気温40.7℃!と、74年振りに日本記録が更新されるなど、暦の上での立秋とはいえ、猛烈な残暑との戦いのレースとなるのである。
 っが、今年は昨年より一週間遅い開催となった為かどうか?今日の設営も気温30℃以上だが、湿度40%と、先週までの暑さから比べると非常に爽やかである。
 マシンはと言うと、今回特にNEWアイテムも無く、いつもどうりヘッドライトが4灯になった程度。
 またセパンで投入したが、初期トラブル?ですぐ従来品に戻された、Pankl社のハブ、ホイールナットが再び投入された。
 これは、今回の様に複数回のピットイン、タイヤ交換が有る場合威力を発揮するであろう、待ちこがれたパーツである。

 
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設営日は30℃超えだが湿度が低くすごし易い。
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本当はセパンでデビューのはずだったPankl社のナット。初期トラブルが出て、再デビュー。
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別に目新しいアイテムでないが、紫電は装着が遅れていただけ。この1000kmでは威力を発揮できる事だろう。

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1000kmのみの4灯ヘッドライト仕様。
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そして最強の1000km仕様、第3ドライバーの吉本大樹 選手。06年から3度目
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ピット前の看板にもネームを追加。

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その彼のパーソナルスポンサーステッカー。貼付場所も昨年と同じ。
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この日誰か?の不注意でトーインテスターを落下させてしまい、“右前?”の足を曲げてしまった。何かの凶事の前ぶれか?
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特に問題無く、早めに完了。長丁場レースに備えメカモ早めに撤収。


8月22日(金)練習走行 晴れ

 この1000kmレースはレース距離が長い以外、基本的には通常のSGTレースと変わりは無く、ドライバーが3名まで登録可能(勿論2名でも良い)な事、ぐらいが大きな違いである。
 今回も昨年、一昨年と同様というか?お馴染みというか、吉本大樹 選手(以下「ヨッスィー」)が第3ドライバーとして、チームに加わる。
 昨年は、スリックタイヤで走行中、中盤雨が降り出したが、巧みにマシンをコントロール、トップをキープして1スティント走りきり優勝に大きく貢献してくれた。
 今年も期待が掛かる。
 その他では、夜間走行があるので、ヘッドライトを強化してくるが、これはルールでは無く必然である。
 ただ本日の練習走行は、通常の90分×2セッションに加え、日没前後に60分間のナイトセッションが用意されている。
 今日も気温28℃湿度40%と、昨日に続き、この時期としては非常に過ごし易く、後からNEWSでは9月下旬並みの陽気との事。
 このレースウィークの予報は明日の予選が雨、決勝日は朝方雨が残るが午後の決勝レースは晴れ予想である。

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薄雲が広がり快晴とはいい難いが、この時期にはありがたい。
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サーキット入りした加藤、吉本の“ヒロキ”コンビ。
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ハンディウェイトは40kgから20kgへ減量。増えるのも嫌だが、減って行くもは寂しいものだ。




 9時40分からの1セッション目、まずは加藤選手が走る。
 この後は、高橋選手、ヨッスィーと2名のドライバーの練習走行があるので、サッサとセッティングを進める。
 と言っても、これまでのデーターから大きな変更は無く、アウト、インで1周しマシンをチェック。
 その後コースに出て、計測1周目、2′07″411。
 1回のピットインを含め10周ほして加藤選手は走行終了。
 先のタイムは2番手にちょうど1秒もの差をつけてのクラスベストとなった。
 続いて高橋選手が乗り込み、ピット前に押し出し掛けたその時、赤旗中断!
 チームのメカの間では、高橋選手が走り始めると赤旗が出ると言うジンクスがあり、前戦の菅生でその確率を上げたが、今回もそれは炸裂!
 加藤選手走行中ではなく、僅か数分の差で高橋選手の時に赤旗!!
 これはもうジンクスと言うより、オフィシャルがどこかで見ていて赤旗を出しているのでは無いかという冗談が出るほどの確率である。

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ヨッスィー、1年振りの紫電に、松下チーフメカから、各部の操作説明を受ける。
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練習走行は、いつも通り加藤選手から・・・。僅かなセット変更を含め10周ほど走行。
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しかしベストタイムは2位に1秒差のクラストップ。仕上がりは順調。早々に切り上げ。

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続いて高橋選手。出走準備もほぼ整ったかと思ったら・・・。
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“いつも通り”赤旗!この的中率は神がかり的。恐るべし・・・。
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その後は順調に走行。タイム10~11秒台はレースラップとしては申し分無い。




 20分ほど中断後走行再開。
 10~11秒台で10周ほど走行し、最後にヨッスィーへ交代。
 赤旗中断時間は延長されなかった為、残りは約10分。4~5周、計測2~3周くらいしかできない。
 しかし1年振りの紫電を、すぐに11秒台でドライブ。
 強力助っ人振りは健在であった。

 午後2時10分から始まった2セッション目。
 曇り空という事もあって、湿度は60%程に上がったが、気温は27℃と朝から殆ど変化無し。
 この時期の35℃前後の予想気温に反し、これほど気温が低いと、予選、決勝に向けて用意したタイヤ、セッティングデーター等、絞込みが難しい。
 まず加藤選手、そしてヨッスィー、高橋選手とそれぞれ、9~10周をこなし最後の300占有時間に加藤選手によるアタック。
 残り時間の兼合いから、計測は1周しかできなかったが、2′08″682と、午前より1秒以上遅い。
 もっとも午後セッションは、路面コンディションがよくなかったのか?全体にタイムは伸びずトップ19号車の08″527に続く2番手タイム。
 1回目セッションに続き、このセッションも特にトラブル、アクシデントも無くマシン、ドライバー共に快調である。

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金曜練習走行日とはいえ、ピット上にも熱心なファンが来ている。
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鈴鹿のレースではカーズ東海でチケットを特別価格で販売され、特設応援席が作られる。
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この日ドライブシャフトブーツに僅かな亀裂が入り、グリスがにじむ。周辺に飛び散り枯れ草等が付着。結局、最終日までトラブルらしい、トラブルは無かった。

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セパンでPankl社のナット(ハブセット)を装着した際に発生したハブのガタが、再発していないかを点検する為、アップライトを外し緩みを点検。
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ナットのトルク確認をする。奥で押さえているのは、カーズ東海からル・マンにスタッフ参加した尾関サービスマン。2ヶ月ぶりにムンクラスタッフと再会。真剣味に欠けるショット。
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この時間で、この気温。だが湿度が上がってきている。




 レース終了が日没過ぎとなる、このレースのみ日没少し前(この時期は午後6時半頃)からのナイトセッションが60分行われる。
 この夜間セッションはそれなりに重要で、ドライバーの夜目の慣熟は勿論だが、ヘッドライトの照度、光軸、メーター類の視認、果てはサインボードへの照明、視認性等々、夜間ならではのチェックが行われる。
 また夕方から夜間にかけ、気温が下がったレース終盤で仕掛ける為の、最終スティントに向けたタイヤチョイスも重要である。
 午後5時50分から行われた3セッション目、まずは高橋選手からドライブ。
 この時間では“夜間”走行と呼ぶほどの事はないが、晴天であれば西日が強く走りづらい時間帯となろうが、この日は終日雲が多く、この時も殆ど西日が射す事はなかった。
 10周程でヨッスィーへ交代。日没前だが既に辺りは暗くなり、コントロールタワーからライト点灯サインが出るまでもなく、殆どのマシンがライトを点灯しての走行となった。
 ヨッスィーが10″173がこのセッションのベストを出し8周し、加藤選手へと・・・。
 この時間帯で3名のドライバーがドライブする事は無いだろう。
 特に完全な夜間状態をドライブするのは1人(多分加藤選手)だけとなろうが、雨などによりイレギュラーなピットイン回数が増え、日没から夜間に掛けては複数(2名)がドライブする事は有り得るだろうから、この時間帯を3名共がドライブする必要はあり、西日の射す夕刻、日没前後の薄暮、そして完全な夜間と、この条件下でのドライブは1000kmレースならではである。

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1000kmだけの助っ人。3年目のヨッスィーこと吉本選手。チームの雰囲気には慣れたようだ。
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マシンの操作系も、走らせる分には問題無いが、メーター表示等、細かな扱いは慣れが必要。
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そのヨッスィー、直ぐに11秒台に入れ、強力助っ人振りを披露。直前までフォミュラーニッポンにスポット参戦をしていた。

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スプリング交換等、サスセッティングが容易にできる事もレーシングマシンの資質のひとつ。
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このコンビニ袋は、BOXの大きさ目一杯の氷が入っている。どれくらい持つかを調べるのも重要。また溶けた氷の水が、BOXに流れると新しい氷を入れた時あふれ出してしまう等、これはこれで結構チームによってのノウハウがある。
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右はトランスポンダー。ドライバー分3個(現在1個はマシンに付いてる)用意され、交代時に付け替える。左の計測機は温度計。メカがアスファルトに押し当て路面温度を測っている。記入されているのは気温27℃、路温36℃。





 この日の練習走行は、マシントラブルも、スピン、コースアウト等、アクシデントも無く全くもって平穏。
 マシンが紫電となり、メンテナンスがムーンクラフト、そして高橋、加藤コンビ、となった06年シーズンからこれまでの、23戦レース全て完走という素晴らしい記録更新中だが、決してマシントラブルが無いわけではない。
 むしろ、予選日や練習走行日、決勝直前でも、毎レースと言っていいほどトラブルは発生している。06年は2回ピットスタートを経験している。
 それらを、メカニックは現場での適正な対処、そして事前メンテナンスに於いて恒久的な改良、対策を施している。
 そこに加え、正に神がかり的なトラブルの発生タイミングは、強運も味方していると思われそうだが、こうしたトラブルの僅かな兆候を、ドライバーが感じとり、大事に至る前に対策できているのである。
 走行上、またタイムに支障の無い、ほんの僅かな異変を感じとり、それを聞いたメカは異変部位を推理し、徹底的に調査する。
 それらの相乗効果でマシンの信頼度は向上している。
 そんな事は当たり前の事だと思われるが、双方の意見、対策がどれだけ高精度で的を得るか?である。
 また多少のコースアウトや、不慮の接触でも走行に支障が出ない、タフネスなマシンの作りがなされている事も重要な点である。

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YOKOHAMAのエンジニアを交えタイヤの状態を確認。昼下がりから夜間まで、ル・マン程ではないが、色々路温状態を走るので、タイヤの選定は特に重要。
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この雲と風は、翌日の雨を運んできた。
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気温が下がり、湿度が上昇。典型的な雨の予兆。

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紫電のヘッドライト4灯点灯。1000kmだけの仕様。
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レースでも完全な夜間を担当するだろう?加藤選手が夜間セッション最後を走る。
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サインボードを照らす照明もチェック。僅かな使用時間なので、凝った物では無く、市販のごく普通のスポットライト。

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夜力(よぢから?)の強い加藤選手、コンスタントに10秒台をマーク。
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夜間走行で、いつもと違う雰囲気を漂わす紫電。
 





8月23日(土)予選 雨

 朝から雨。
 前回菅生に続き、人気イベントである公開車検のマシンも、お客さんには気の毒だがピットに引き込まれてしまっている。
 気温も22℃と、濡れた体にはチョッと寒い程である。
 この1000kmレースも予選の手順は同じ。
 午前1回目の予選で上位10台が選抜されて「SUPER LAP(1台づつのタイムアタック):スーパーラップ(以後「SL」)」によりスターティンググリッド順位が確定するが、今回の様な3名ドライバーを登録している場合、1回目予選ではとりあえず2名が基準タイムをクリアすればよい。
 もう1人(が登録されている場合)は、午後2回目の予選で基準タイムをクリアすれば、決勝に出場できる。

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時計の写真ばかりだが、昨日から今日にかけては温度、湿度、そして天気の関係がすごく判りやすい天候だった。
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前回、菅生で初めて雨に見舞われた公開車検。今回も連続雨。
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しかも結構風も強く、お客さんも大変だ。

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雨が降るとドライタイヤに加え、ウェットタイヤもピット内に溢れかえる。タイヤ屋さんも大忙し状態となる。
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何処からか出てきたロングアンテナ。効果があるかどうか?判らないが使ってみた。スペアにしておく程度のことか・・?
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ハーネス、ECU(コンピューター)関連が集中している右側車内は防水対策(ビニール袋をガムテープで被せただけだが・・)が施される。



 SL進出を目指し、定刻通り9時50分から1回目の予選が行われるが、雨!
 公開車検時から比べれば小降りとなったが、完全なウェットコンディションである。
 最初の20分間は300クラス占有セッション。
 加藤選手が予選開始と同時、という程では無いが、ファーストレーンで出走準備をしていた他のマシンがコースインを完了した頃、最後尾でコースイン。
 これは、他のマシンの走行により、僅かでもライン上の水が履ける事を期待しての事である。
 またいつものドライコンディションなら、予選開始から最初の10分程はピットで待機しライバルのタイム、動向を観察しているのだが今回はタイヤの暖気に時間も掛かる事、コンディションが変化して、終盤でのアタックもありえるので、今回は時間を充分に取っている。
 またこの予選では、あとの500との混走でヨッスィーがアタックし、2名のドライバーのみをクリアさせる予定である。
 その加藤選手、計測3周目に2′25″512と早々と4番手タイムを出すが、他のマシンもタイムを上げたので順位が下がり始める。
 更に6周目のアタックは26秒台と不発。
 残り時間も少なくなり精々2周が限度か?
 その1周、しっかりとペースを落としクリアラップ(前走車との距離が空きアタックし易い周)を作る。
 そしてアタックに入る。直後に「500」ボードが掲示され、300クラスの占有時間終了。
 このラップまで有効である。
 各セクターをベストタイムで通過し、結果は24″248!!更新。4番手タイム。SL進出は硬いだろう。
 500占有セッションでの雨は、“止んでいるとは言い難い”程度の小雨になっている。
 こりゃ混走時には、コンディションが良くなり、更に熾烈なアタック合戦となりそうである。

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予選1回目。ドライバー3名(登録のチームは)、内2名がこの予選で基準タイムをクリアしなければ、タイムに関わらずSL進出権は無い。300占有時間は加藤選手がアタック。
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 雨の予選。小雨にはなったが、第3戦富士の様にドライコンディションっぽくなるほどの事は無いだろう。
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ストレートはこんな状態。雨の中、お客さんも結構入っている。

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加藤選手、残り1分最後のアタックに入る。この時点で6番手。
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300占有が終了し、加藤選手帰還。この時点で4番手タイム。SL進出は硬いだろう・・・。
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走り終え、モニターでライバルとのタイム差をチェックする加藤選手。


 この混走時に走るヨッスィー。まずは基準タイムをクリアしなくてはならない。
 しかも彼は一昨年以来、この紫電でレインタイヤを経験していない。
 基準タイムはその当該セッションに於けるクラストップ3の平均タイムの107%以内。
 現時点でトップ3台の平均は2分23秒台、これの107%なら2分33秒台。
 このタイムなら全く問題無いが、混走セッションの“終盤”でコンディションが良くなってタイムが上がった場合、このタイムでは基準をクリアできないかもしれないし、この良くなったコンディションでSL進出の為のタイムも出さなくてはならない。
 仮にコンディションが良くなった場合のトップ3の平均タイムは18秒台、その場合の基準タイムは27秒台を想定。
 作戦としてはヨッスィーが混走セッションが開始されたら直ぐにコースイン。27秒台が出たら加藤選手に交代し、再アタックを行うという物だ。
 500クラスは終盤に入りタイムが上がって来ているが、モニターや、ストレートを通過する時の水しぶきを見る限り、多少コンディションが向上している程度で、劇的にタイムUPを望めるほどでもなさそうだ。
 500ボードと300ボードが掲示。混走セッション開始と同時にヨッスィースタート。
 アウトラップ1周。計測開始。
 第1セクター(鈴鹿は4セクターに区切ってある)・・悪くない。
 第2セクターも良い。続く第3・・これなら25秒台は硬い。
 コントロールライン通過、25″560!数分前の心配など全くの杞憂だった。
 これでも、クラス10位以内(SL進出可能)の堂々たるタイムである。
 だが、トップのタイムUPは僅かな為、基準タイムは大丈夫だろうが、SL進出を目指し10位以下の各マシンもタイムを上げてきており、まだ予断を許さない状況。
 目的を達したヨッスィーはすぐにピットに戻り、ピット前で加藤選手に交代。
 SL進出を確実にする為、他のマシンの動向を観察しつつ、もう少しタイムUPを目指す。
 残り時間5分となった頃23″919をマークしたが4番手変わらず。
 だが、路面コンディションも殆ど変わらない、この頃になったら、さすがに番狂わせは無さそうだ。
 11位以下が、数台SL圏内に入ってきたが、この4番手が脅かされる事は無く予選終了チェッカー。
 4位、7番手スタートでSL進出を果たす・・・・。
 後は、午後2回目予選で、高橋選手が基準タイムをクリアすれば、晴れて3名ドライバー決勝出走可能である・・・。

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混走セッションでの出走準備完了のヨッスィー。高橋選手の予定は無いが準備は整のえている。
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加藤選手からの情報とを合わせ、混走セッションの段取りをヨッスィーに伝えるシンタロー。基準タイムうをクリアしたら、直ぐに加藤選手に交代し、SL進出タイムが繰り上がった場合に備える。
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ヨッスィー出動。コースコンディションはそれほど変化は無い。

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ヨッスィー計測1周目で基準タイムをクリア。どころか充分なSL進出タイムをマーク。すかさずピットイン。
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加藤選手に交代。数周のアタックでタイムUPは果たすが順位は変わらず。SL権は無難にGETするが・・・。
 



 1回目予選終了後も、マシンにはトラブルも問題も無く、いつに無くマッタリとした時間が過ぎる。
 ところが天候の方は回復どころか、午前よりもひどくなり、ピット内にも水が入り込んでくる程である。
 午後2回目予選の前に、サポートレースとなるF4の決勝レースが行われたが、スタート直後からいたるところで、スピン続出。
 スピードが乗らないので、大きくコースアウト、クラッシュとなるほどでは無いが、とてもレースができる状況には思えない。
 それを受けて、SUPER GTドライビング・スタンダード・オブザーバーの服部尚貴氏がセーフティカーでコースを視察。
 午後2時40分からの2回目予選開始は大きく遅れ、午後3時緊急監督ミーティングが行われた。
 席上、まずSLが中止となり、スターティンググリッドは1回目予選の順位で決められる事になった。
 基準タイムをクリアしていないドライバーは、2回目予選においてクリアしなくてはならない。
 その2回目予選は午後4時の天候、コース状況を見て中止または、4時10分から開始される事となった。
 このGT戦、予選といえども多くのお客さんが訪れ、ピット前のスタンドも半分以上埋まり、横殴りに近い大雨をの中、今か今かとGTマシンの出走を待っている。
 だが、こうした遅延状況は、逐一場内放送され、鈴鹿(モテギも)の名物MC、ピエール北川氏の楽しいトークと相まって、待ち時間のイライラも半減されたようだ・・・。(と言っても、雨に打たれる観客席側にいた訳ではないが・・・。)
 
 

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ピットウォーク時の雨は、この日一番酷かった。ピットウォークでこれまでも小雨程度はあったが、これほどの雨は初めて。
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それでも熱心なファンはマシン、RQ(レースクイーン)を間近に見られるチャンスである事に変わりは無い。
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雨が写真に写りこむほどの大雨。しかも斜めに・・・。

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ドライビング・スタンダード・オブザーバーの服部尚貴氏が、2回目予選に関しわざわざ伝えに来てくれた。まずは開始時間延期。SLは中止となるだろう。
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確かにピット前も川となって、この状況では、とても走れない。
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菅生や富士の濃霧等、準備が整い、こうした状況でただ待つという事はたまにある。メカもエンジニアも暇を持て余す。

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その間も雨は衰えず、ピットの中にもドンドン雨水が浸入。掻き出しても追いつかない。
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ピット裏からも雨水が・・・。シャッターも殆ど“閉”
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今日の、あとやるべき事は高橋選手の基準クリアのみ。




 午後4時、雨は小康状態となり、10分後には2回目予選開始するアナウンスがなされる。
 既にエンジンの暖気も済まされ、高橋選手が乗り込む。
 っが、その頃に急に雨脚が強くなり、更にスタートを10分延期。
 しかし4時20分まで待っても雨脚は弱まる事はなく、これ以上遅くなっては、午後5時から予定されている、キッズウォークに影響も出る事、日没時間も迫る事などで、結局2回目予選もキャンセルとなった。
 再び緊急ミーティング、今度は予選をクリアしていないドライバーのいる、20チーム弱の監督が召集され、明日決勝日の、朝一のフリー走行を10分延長しこれを“予選”とする事となった。
 この結果、1回目の予選の順位により4番グリッドが確定。
 明日の朝のフリー走行で、高橋選手が基準タイムをクリアすれば全て準備は整う事になる。
 基準タイムも、ドライならば恐らく2分17~18秒。
 無論、10秒台の高橋選手にとっては、何のハードルともならない。

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予選を行うか?中止か?判断される直前コースを見に行った高橋選手。この予選日に全く走れないと言うのは初めてかも・・・。
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雨が小康状態となった午後4時、10分後予選開始の案内。高橋選手がマシンに乗り込み準備を整えた。
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しかし、その直後再び大雨(赤旗ではない)結局予選は中止となった。雨の中、予選日とは思えないお客さんの入り。

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予選は中止となった為、代わりのイベントが催される事となった。その間モニターカメラは各ピットをズームアップ。メカやドライバーが色々なパフォーマンスを披露。場内を沸かせた。我々のピットはヨッスィーの水掻きでした。
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午後5時からのキッズウォークは予定通り行われた。あのまま予選を強行したら、予定通り行われなくなってしまったかも・・。

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濡れながら待ってた、子供たちの楽しみは中止にはできない。
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メカはメンテナンスを進める。これはホイールナットを少しでもスムーズに入る様加工中。
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これが外れている時はミッションの分解中。今回はレシオ変更は無く、アタリの点検。場所が無いので、ドリンククーラー置き場となっている。



8月24日(日)決勝 晴れ

 昨日までの雨も上がり晴天。
 予報でも今日の雨は無さそうだ。
 だが例年の暑さに比べ、かなり柔らいでいる。
 本日朝のフリー走行は、昨日大雨の為キャンセルとなった2回目予選の代わりとなり、時間も10分延長され40分の走行、基準タイムを満たしていないドライバー、半分弱のチーム、ドライバーの予選という形になった。
コースコンディションは、昨日の雨が残り、部分的にウェット。
 レイン宣言が出される。この場合、予選決勝スタートまでに使用できるマーキングタイヤ(ドライ用スリック)以外のレインタイヤの使用が許可される。
 コース状況が判らないので、まずはウェットタイヤを装着。
 まずは加藤選手がコース状況の確認と、今日のセットは決勝用でもあるので、それらの確認。
 また、このセッション後半ではコンディションが良くなると思われ、その時のトップタイムから基準タイムも算定されるので、高橋選手のドライブは加藤選手の後となった。
 本当ならドライタイヤで走って見たい所。
 その為、各マシンが1周してくるまで待つことにした。
 案の定、コースインしたマシン(ウェットタイヤ装着車)の多くはストレートを通過する事無く続々とピットに帰ってきて、ドライタイヤに交換していく。
 それを受け、我々もドライタイヤに交換、コースイン。
 加藤選手はアウト、インラップ含め、5周。13秒台がベスト。
 概ねドライだが、所々に川(コース上を横切る様なウェット部分)ができており、まだ完全ドライとはいい難い状態だが、セッション中には良くなって行きそうなので、このセッションを“予選”と捉えているチームは終盤でタイムを出すことだろう。
 このセッションの目的でもある高橋選手がアタックの為コースイン。
 っと、なんとまた赤旗!
 この的中率は神がかり的と言える。
 クラッシュ車両が発生、回収の為10分間の中断ののち再開されコースイン。
 昨日まったく走る事のなかった高橋選手、フラストレーションを晴らすかの走りは2分13秒台から、12秒、11秒とどんどん縮め、09″408!4番手タイムをマーク。
 推定レースラップ11~12秒台には充分な走りを見せた。
 今回のピット予定は3回。
 昨年までの燃費では4回ピット、5スティントとなるが、最後の5スティントはフルタンクの燃料を必要としない周回数の為、実際には、安全策を取り、各スティント平均的な周回数となる。
 しかしパワーを絞られた今シーズン、唯一の恩恵と言える好燃費のおかげで、各スティント(フルタンク)の周回数を増やし、この5スティント目を無くし、ピットストップが1回減らす事ができる・・・・計算上は・・。
 だが、当然各スティントはフルタンク目一杯周回する必要がある。
 大雑把な計算では、レース周回は推定160~161周。(500クラスは1000km173周)各スティント約40周。
 フルタンクでの可能周回は40周前後。
 と、曖昧なのは、スタート時の満タンはピットでじっくり給油ができるので、ほぼ完全に満タンにする事ができるが、レース中、ルーティンピットでの給油はどうしても満タンはとはならない。
 その差は周回数で2周前後はできてしまう。
 また、レースのペースによっては燃費は良くも悪くもなるので、あとはレース中、リアルタイムな燃料消費量と照らし合わせ各スティントの周回数を調整する。
 このピットストップはもっとも重要な点で、天候(降雨)によるものはともかく、イレギュラーなピットインが1回でも増えれば、例え1000kmという長丁場なレースとは言え、上位争いは殆ど不可能となる。
 朝からの空模様は殆ど変わりは無く、薄い曇り空の為、この時期特有のカッ!とした陽射しも柔らいでいる。

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午前7時半のピット前。雨は未明に止んだが、1日降り続いた雨に路面乾かない。
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ピット全体もなんだかジメ~っとした感じ。今日は晴れるのでカラッと乾かしてもらいたい。
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朝一のフリー走行ウェット宣言が出され、多くはウェットタイヤでコースイン。このセッションは予選も兼ねられ、昨日基準をクリアできなかった、と言うより走れなかったドライバーの予選。

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紫電もウェットタイヤを準備。だが1周待ってから・・・。
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案の定、殆どのマシンが1周してドライタイヤに交換の準備をしている。
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当然、紫電もドライタイヤに交換。

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加藤選手がレースセットを確認。部分的に川が残っているが概ねドライ。仕上がりも順調。
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残り15分程で高橋選手に交代。なんとコースイン直後に赤旗!もう驚くに値しない程の確率!
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サスセットの最終変更。今回はマシンのトラブルらしいトラブルは皆無。これも珍しい。



特設応援席

 鈴鹿で開催されるSUPER GTレースでは、ここ数年特設応援席を設けさせていただいております。
 カーズ東海にてチケットご購入の方に、もれなくオリジナル応援グッズプレゼントや、抽選でバスツアー(サーキット1周)や、ピットウォーク等、そして皆さん一体となった応援は、ドライバー、マシン、チームに強力なエネルギーを注入してくれます。
 応援ありがとうございます。

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応援受付。朝早くからのご来場ありがとうございます。
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バスツアー、ピットツアー等各種抽選会は大賑わい。どうしても全員ご参加という訳にはいかずすいません。
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紫電カラーの“バルーンスティック”の応援ありがとうございます。

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バスツアーはヨッスィーがバスガイド。
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勿論高橋選手も加わり解説が入ります。
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この日はNSXフェスタと併催の為、たくさんのNSXもコースをパレード。

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ピット前では、ピットツアーのお客さんと記念撮影。ドライバーも結構忙しいです。
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スタート直前にはスタンドに皆さん集まって来てます。

 



スタート進行


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レース前のミーティング。いつも通りアッサリ。全体の流れだけ伝え、後は臨機応変に・・。
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最終スティントを担当(予定)する加藤選手がスタートドライバー。
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スタート直前、チョッと雨が心配になる空模様。この3日間、この時期の暑さを感じる事はなかった。

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チーフメカがおまじないガムテープを貼り付け中。詳しくは第5戦菅生レースレポーと参照。
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グリッドで何を思うか?この2人。左:エンジニアのシンタロー、右:加藤選手
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ドライバーのグリッドでのNo1ショット。高橋選手だけチョッと元気が無いし、それでは「グー」。

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異例にも、この18号車NSXを始め、3台の500マシンがピットスタートとなった。

 

 




 地元東海地方の為、ここ鈴鹿のレースはいつも特設応援席が設けられ、多くのお客さんが見守る中、定刻通り決勝レーススタート。
 オープニングラップ、S字で3番手の95号車をパスし、77、43号車に続き3位で帰ってくる。
 2周目も変わらず3位だがベストラップ10″793をマーク。
 トップの77号車はペースが上がらず、1.5秒差で43号車、0.5秒差で2号車加藤選手、パスした95号車も0.4秒差で追尾してくるが、5周目にはその95号車も、5位の26号車と順位を入れ替える事になる。
 勢いに乗る26号車は、翌6周目には130Rで加藤選手もパスし3位へ、7周目には2位の43号車も抜き、トップ77号車に迫る。
 上位グループの中では、この77号車と26号車は4回ピットの予定の為、各スティントでかなりのリードを築かないと勝ち目が無いが、なかなかペースが上がらない。
 この7周目には加藤選手も43号車をシケインで捉え、3位に上がったが、これは加藤選手のペースが上がったと言うより、43号車のペースがそれまでの11~12秒台から13~14秒台に落ち、その後はズルズルと順位を落として行く。
 何かトラブルを抱えているのか?このトップグループの混戦を避け、タイヤと燃料を温存策に出ているのかは判らない?
 その上位グループの混戦はまだまだ続き、9周目にはややペースの落ちた77号車を、勢いに乗る26号車と、それに便乗した2号車加藤選手がパス。
 トップは26号車、続く2号車、77号車、95号車までの4台が2秒以内のダンゴ状態だったが、10周目77号車が15秒台と一気にペースダウン!
 95号車はそれに塞がれた形になり、1、2位の2台と、3、4位の2台の距離が開く。
 ペースが落ちた77号車を12周目にパスし3位に上がった95号車は、再びペースを上げるが、2位には既に5秒以上先行されてしまった。
 長丁場のこのレース、まだ10%も消化されない序盤で、熾烈な攻防戦が繰り広げられている。
 次に順位変動があったのは15周目。
 加藤選手、ダンロップコーナーで満を持して26号車をオーバーテイク!
 このレース初めてトップに立つ!
 その後は11~12秒台ペースで周回。12~13秒台の26号車と少しづつリードを広げる。
 その26号車の後は、95号車が迫っていたが、そこに19号車と46号車も加わり三つ巴の3位争いの様相を呈してきた。
 その3台を抑えるかの様に2位をキープする26号車。
 エンジニアのシンタローが無線で
  シンタロー「谷口選手、抑えてくれてます。」
 と05年、谷口選手のチームメイトであった加藤選手に伝える。
 無論そんな訳ではないが、トップに立った15周目から、22周目までに5秒のリードができている。
 だが23周目、3位に抑え込まれていた1台、19号車が26号車をパスし2位に上がる。
  シンタロー「谷口選手ガンバッたんですが・・・」
 しかし既に加藤選手は6秒ほど先行。
 しかも、19号車も抜いた26号車に対しリードを広げられるほどペースは上がらず、19、26、46、95号車の4台が(しばらくして11号車も加わる)2秒以内のダンゴ状態で、2号車を追う展開となり、それらの大接戦となった。
 28周目には26号車が再び2位へ上がり、19、46、95、11号車が続く。2号車は6秒先行、リード変わらず。
 29周目、3ピット作戦と思われる19号車がピットイン!
 仮に4ピットでも早すぎるピットイン、何かトラブル発生と思われる。
 代わって3位に上がった95号車、そして46、11号車と続くき、2位の26号車とセカンドグループを形成。
 30周の区切りでピットから
  「FU読んでくださ~い!」と無線連絡。FU(エフユー)とは、「Fuel Use」 燃料消費計の数値である。
 加藤選手「○○○!○○○!」思いのほか燃費が良い。
 32周目4ピットをとる(と、思われる。)26号車がルーティン?ピットイン。
 4ピット、3ピット各々チームの作戦で、レースの流れが変わってきた。
 35周目、トップは2号車加藤選手、6秒差で95号車、3秒離れて46号車、そして0.5秒差で11号車と3ピット作戦チームがトップ4を形成している。
  シンタロー「燃費良いので、少し周回伸ばしますが、タイヤ大丈夫ですか?」
  加藤選手「大丈夫!ダイジョーブー!伸ばして!」

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長丁場のスタート、前列4台のマシンがワイドに広がる。
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オープニングラップで早くも95号車をパスし、3位に上がる。
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序盤リードした26号車に着ける加藤選手。26号車の谷口選手は05年のチームメイト。

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その26号車もパスし、トップに立った後も燃料と、タイヤをいたわりつつ、淡々とラップを刻む加藤選手。
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1、2コーナーのスタンド席も結構入ってる。F1以外の4輪レースでこれだけの観客を集めるレースは今の所無い。
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2スティント目のヨッスィー。準備を整える。



 37周を終え、その中でまず46号車がピットイン。39周目に95号車も続く・・・。
 翌40周目には11号車と、実質5位の43号車もピットイン。
 概ね3ストップ作戦の順当な1スティントだが、この頃に至っても11秒台で周回し、燃料も大丈夫な2号車加藤選手は更に2周引っ張る。
 そして42周を終えピットロードに入ってくる。
 っが、なぜか?すぐ前に、ついさっきピットイン済ませたばかりの43号車が!!
 しかもかなりのスロー走行。
 彼らは7番ピット、かなり最終コーナー側で、我々は31番。
 こちらから見ても、右から抜こうか?どうしようか?というマシンの動きが見てとれ、加藤選手のイライラ感が伝わる。
 ここでは時間にすれば僅か数秒の遅れで、レースにおいてはものすごく長い時間に感じられる。
 ピットに滑り込み、ヨッスィーに交代。
 タイヤ交換、燃料フルチャージ、クールスーツ用氷交換、作業内容的にはいつもと代わらないが、給油時間は目一杯。
 エア抜き側にも充分オーバーフローするまでの給油となる。
 順調に作業完了、ジャッキダウン。エンジン始動!
 っと!始動しない!
 ピット前の下り坂をユルユルと進みつつ、スターターを回すがエンジンは掛からない!
 無線でスイッチの確認を指示。
 しばらく(15~16秒は掛かったか?)して再始動!
 猛然と(といっても60km/h)ピットロードを抜け、コースに出るヨッスィー。
 加藤選手の貯めた貯金は、このピットストップで使いはたされ、6位となったが、トップに返り咲いた26号車と2位7号車は、ピットストップが1回多く、よほどリードされない限り逆転できるので、実質46、95、11号車に続く4位であり、46号車との差は12秒少々である。
 このピットストップでのアクシデントというか、ハプニング2件。
 ピットロードでの43号車のスロー走行は、後ほど43号車の金曽監督が謝罪に来られ、スロットル系のトラブルで、エンジン回転が落ちなくなり緊急ピットイン。
 エンジンを止め、ピットロード入口の下り坂を惰性で下りて来て、そこに偶然、加藤選手が重なってしまったのである。
 ポイントリーダーの43号車はそのままリタイヤとなり、我々には強敵が抜け(失礼ながら)ありがたい事となった。
 
 もうひとつのエンジンが始動しなかったのは、ドライバー交代時に、ヘッド、テールのライト類、クールスーツ等、始動に負担を掛ける“電気製品”の各種スイッチを、降りるドライバーが切るか?次のドライバーが切って始動するか?の打合せが不十分だった為、ON、OFF側を確認する事無く、各スイッチ類を全て逆方向に操作してしまった事が原因だったようだ。

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アクシデントが重なった1回目ピットイン。


しかしそんな逆境も、ヨッスィーの見せ場を作る事となり、アウトラップ以降12秒台の快走。
 46周目に11号車をパス。しかし同じ12秒台で走る95号車には11秒の遅れ。
 だが僅かにヨッスィーが勝り、48周目マイナス10秒。
 49周目マイナス8.2秒
 50周目マイナス7.6秒と地味にジワリジワリと迫る。
 12秒前半で走る95号車に対し、時折11秒台にも入るヨッスィー。
 だが500にオーバーテイクされるタイミングが悪く、95号車はストレート、ヨッスィーはコーナー入口でオーバーテイクされる事が多く、ややペースを乱されこうした時に一気に13~14秒台にタイムが落ち、しばらく一進一退が続く。
 しかしヨッスィー、集中力を欠く事無く追走。
 55周目マイナス7.7秒
 59周目マイナス7秒
 60周目再び11秒台でマイナス6秒!
  ヨッスィー「タイヤいたわって走ってます~。」
  シンタロー「11秒台はヨッスィーだけ~!あとは13秒台!」
  シンタロー「FU読んで~」
  ヨッスィー「画面が見えへん~。」
 どうやら操作方法が勉強不足だったようだ。
  シンタロー「レースモードになってる?!」
 ヨッスィー、色々操作し、しばらくして・・・
  ヨッスィー「読みます!○○○!○○○!」
 燃費問題無し。予定通り。
 62周目再びマイナス7秒に広がる。3位(実質トップ)46号車との差もマイナス11秒とピットアウト後からあまり変わりはない。
 64周目リーダーボード上の1位と2位の26、7号車がそろって2回目のピットイン。
 コース上は3ピット(予定)マシンのトップ争いとなる。
 65周目
  ヨッスィー「(コースに)石出とってブレーキでタイヤロックしてもた!」
  シンタロー「タイヤ大丈夫ですか?!」
 スピンやブレーキロックをすると、タイヤの一部だけが平らになる“フラットスポット”ができ、振動や、グリップ低下、また最悪タイヤバーストに至る場合もある。
 だが、その後のタイムも12~13秒台と影響が出ている様子はなさそうだ。
 ヨッスィー、よく攻め、よくしゃべる。
 68周目トップ46号車からマイナス8.8秒、2位95号車からマイナス6.4秒。
 70周目46号車からマイナス8秒、95号車からマイナス5秒。
 72周目46からマイナス5.5秒、95からマイナス4秒。
 ここまで迫ると、追うヨッスィーも張り合いが出るのか?
 74周目のヘアピンからスプーンに掛けて一気に差を詰める。
 14秒台の46号車、13秒台の95号車に対し、12秒台のヨッスィー。
 その差も46号車からマイナス3秒、95号車からマイナス2.8秒。
 勢いは完全にヨッスィーが上である。
 75周目、前2台の15秒台に対し、13秒台のヨッスィー、1秒以内に3台が入る接戦となった。
 レース中盤、大いに観客を沸かせた、この3台によるテールtoノーズのバトルは76周目も変わらず、77周目へと突入。
 これを追うTVカメラは、S字に差し掛かった3台を映し続ける。
 っと、その時95号車がコースアウト!スピンには至らないがグラベルを走る95号車!
 すり抜ける2号車ヨッスィー、2位へ浮上!
  シンタロー「ぶつけてないよねー!」
  ヨッスィー「ぶつけてないですよ~。」
 77周を終え、46号車との差は、マイナス0.3秒。
 この勢いでトップ奪取?!という気合は翌周46号車のルーティンピットインで肩すかしを食ってしまった。
 首位攻防は、3スティント目、高橋選手に持ち越された。

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2スティント目はヨッスィー。スタートのアクシデントにめげず攻める。
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マシンが来なけりゃ、メカはモニターTVを見守るだけ・・・。
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中盤のデッドヒート。3台の差は1秒も無い。

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95号車コースアウト。何とか留まるが、2号車に先行を許す事になる・・・。
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続いては、46号車との一騎打ちとなるか・・・。
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しかし先に46号車がピットイン。決着は3スティント目に持ち越される形になったのだが・・・。



 交代まであと4周。
  シンタロー「体ダイジョ~ブ~?!」
  ヨッスィー「モウマンタイ(無問題)!(中国広東語で「大丈夫」)」
 余裕はあるようだ。
 目に前のライバルが消えても12秒台のハイペース。
 このペースは4ピット予定のマシン並みか、それ以上である。
 レースもほぼ半分を消化した82周目、ヨッスィーピットイン。
 待ち受ける高橋選手。
 2回目の作業は順調に進み、なんのトラブルも無くレースに復帰。
 アウトラップの83周終了時点で、19秒先行する7号車と15秒先行する26号車に次いで3位。
 2号車より1回ピットストップ回数の多い7、26号車。70~80秒(1回のピットストップによるロス時間)ほど先行されない限り、最終的には逆転できるので実質トップで復帰した事になる。
 46号車は5.5秒後方。
 鈴鹿ポッカ1000km2連覇、今シーズン初優勝に向けて着々と進行中である。

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ヨッスィーにピットインの指示を、サインに加え無線で連絡。
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準備する、高橋選手とピットクルー。
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ピットに滑り込むヨッスィー、紫電。ドアを開ける高橋選手

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今回は順調に進む・・・1回目も作業そのものは順調だったのだが。
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2連覇に向け、着々進行中。トップを堅持したヨッスィーのインタビュー。

 




 高橋選手、アウトラップ以降、すぐに12~13秒台に入れる。
 46号車は12秒台だが時折14秒台とムラがあるが、ジワジワと差を詰め、84周目、プラス(後方との差はプラス表示)5.2秒。
 87周目プラス3.7秒。
 89周目プラス2.6秒。
 90周目には1.6秒まで迫るが、このラップタイムでは、追いつかれても易々と抜かれる事もないだろう。
 高橋選手、91周目に入るストレート、ピット前を通過。
 TVモニターはやや“バラけた”感のある300のトップグループではなく500クラスを写しだし、シンタローも後半に向けた2位とのタイム差から、残りスティント周回と燃費との絡みを再計算をしている。
 っと、その時TVモニターに衝撃映像が!
 66号車ムルシエラゴと共に紫電がコースアウトしている画像が目に飛び込んできた。
 同時に、ピエールの場内アナウンスと、高橋選手の無線が耳にも飛び込む。
  高橋選手「ぶつかった~!」
 場所は?カメラが引く・・・ヘアピンアウト側グラベルだ。
  シンタロー「動けませんか?動けませんか?」
 返事は無いが、空転する後輪が返事をしている。 
  シンタロー「水温が高くなりそうだったらエンジンを止めてくださ~い。」
  高橋選手「・・・・」聞こえていないようだ・・・。
  シンタロー「クルマのダメージありそうなんでしょうか?」
  高橋選手「・・・・」
 コースマーシャルがクローラ(キャタピラ車)でマシンを救出。
 自走できそうな場所から、ヨロヨロとコースに復帰するが、再びグリーンへ出てしまう。
 どうやら、ステアリングでコントロールできないようだ。
 ダメージを確認する為、高橋選手は一度マシンから降りる。
 この時の状況は、ピットから全く判らず、後から判った事。
 無線もこの辺りからスプーンは、ピットから最遠地点となり電波状況がかんばしくない。
 こちらからの呼びかけに、何の応答もないまま数分が過ぎる。
  高橋選手「もう無理だ~多分。」
 この先のレースの、少ない予想選択肢の中で、最悪の返事が帰ってきた。
 “多分”が付いているという事から、まだ望みはあるかも・・・。
 
 高橋選手「多分何か折れたと思う。ピットに帰るのも全然無理。 まっすぐも走れない。今(コースサイド)右から帰ろうかと思ったけど、もう全然ハンドルがきれない。」
 シンタロー「了解です~。」
 望みは消え、ピット内に鉛色の空気が充満し始めたか思った頃、ピットオフィシャルから、「自走でピットに戻っくるようです。」と言う連絡を貰う。
 上位は望めないが、紫電の完走記録を伸ばす、“くもの糸”が降りてきた。
 
 スロー走行でピットロードに入ってくる紫電、高橋選手。
 91周目のラップタイムは11′54″587!
 トップは96周目に入っているが、もうあのグループには戻れない。
 足回りの破損から、ピット内にうまく入れられず、高橋選手は降車。
 メカニックが何度も切り替えし、マシンをピット内に入れる。
 一縷の望みを求め、カウルを外し損傷箇所を確認。
 大きな点では、右前のアッパーアームとアップライトのジョイント(ピロボール)が折れている。
 スペアパーツもある事から、修理に取り掛かる。
 一箇所に多くに人数も掛かれないが、他の箇所を点検するメカ、カウルを修理するスタッフ、スペアパーツ類を準備をするスタッフ等、諦めの悪いメカは紫電の連続完走記録は途切れさせまいと、それぞれが作業を進める。

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突然飛び込んできた“コースアウト”シーン。他のマシンとの絡みは2戦連続。
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無線がとぎれとぎれで、状況がよく判らない中、しばらくしてこの場面に変わる。ステアリング系の破損により方向が定まらない事が伺われる。
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ピットに戻った紫電。派手な破損はフロントカウル右前の様だが・・・。

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右前ホイールの向きがおかしい。メカが押し戻し何度か切り替えしてピットに入れる。
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足回りで、見て判る損傷はアッパーアーム。(既に取り外されている。)
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その他の損傷もチェックする。カウルの取り付け部分等も破損。

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スペアパーツは有るが、バラ部品の組み付け作業も必要となる。
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ポッキリ折れたジョイント部(ピロボール)

 



 マシンがピットに戻って約1時間、足回りも、外観も殆ど修理を終え、アライメントも取り直し、残り時間は高橋選手の練習走行に充てようと、再スタートの準備が進められて行く。
 今から復帰しても残り周回からすると、完走周回に達しないことはとっくに判っている。
 だが応援席を埋めてくれた多くのお客さんに、もう一度紫電の姿を見てもらいたいと・・・またメカニックの意地もある。
 しかし、最終確認時に、ステアリングギアに僅かな引っかかりがある事が発見され、部位の重要性、修復時間とレース残り時間を重ね合わせ再出走は無理と判断。
 紫電デビュー24戦目にて、初のリタイヤ届けにサインをする事となった。

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カウルをスペアに換えるだけで殆ど治った様に見える。足回りもほぼ応急修理完了。昨年のオートポリスでの損傷に比べれば軽かった。
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マシンの向きを変え、アライメント点検調整。修理も最終段階に入ったのだが・・・。
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ピットに戻って1時間以上が経過。既に完走規定周回を走るだけの時間は残されていない。


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まだ多くの観客が残る中、撤収準備を始める、松下チーフメカ。言葉に出ないが、23戦続いた完走記録が途絶えた寂しさは伺える。
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レース終了後、インタビューを受ける高橋選手。内容は・・・不明。
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早くから始められた為、撤収荷造りも完了。くつろぐメカ。お隣のピットは、まだ真っ最中。機材に埋もれた紫電も見える。

 


 
2008年 SUPER GT第6戦 GT300クラス
第37回 インターナショナル ポッカ1000km
予選4位 : 決勝リタイヤ
獲得ポイント 0点 累計48点
ランキング 7位
ドライバーポイント0点 累計39点
ランキング 8位


 レースには勝敗を決する勝負所があると思う。
 この勝負所では、ある程度のリスクを伴うものであろう。
 昨年のポッカ1000kmの場合で言えば、ヨッスィーのスティント中に雨が降り出し、ウェットをスリックタイヤのままで走行する事となった。
 何台かのマシンが足をすくわれ、またレインタイヤのへの交換の為ピットインしたが、いまここでピットインしては残り周回からするともう1回給油の為余分なピットインが必要となる。
 その為、リスクを伴うが、ウェットコンディションの中、ヨッスィーをそのまま走らせた。(結果的にはコースアウト。うまく復帰できたがそのままピットインとなったが・・・)
 また2位の追撃をかわす為、残り10周ほどのところで、ウェットからスリックに交換し加藤選手が夜のコースに出て行った。
 ピットストップのマージンがあったからだが、ピットアウト時のマージンはワンミスで逆転される程度であり、もし再び雨が落ちてきたらレインタイヤの2位にかわされていただろう。
 それら作戦上の決断を下した勝負所で負け、レースを失ったらのであればそれはしようがない事と言える。

 だが今回の様に、周回遅れのマシンと絡んでのコースアウトというのは、こうした勝負所とは縁遠い結果である。
 周回遅れに対してはブルーフラッグが出され、後方の速いマシンに進路を譲るというルール(マナー)があるが、抜く側にも当然ルール(マナー)はある。
 今回の場合、2号車に対しペナルティが課せられたという事は、当事者の弁はともかく、第3者的(オフィシャル)には抜く側にルール違反があったのである。
 今回の66号車もイレギュラーなピットインの為周回遅れとなり、ラップタイムは1秒弱ほど遅いが、トップスピードも速く、普通に走られては容易に抜ける相手ではない。
 そうした場合は、そのピットに行き(今回はすぐお隣)譲ってくれる様、無線で指示して貰う事はよくある。(F1でもある・・)
 長丁場のレースでは、そうしたピットでの共同作業も含めてリスクを削り、レースを楽に進めていくのである。
 リスクを負って抜くほどの“勝負所”では無いのである。
 このスティントでも、2位で追い上げてきた46号車は、高橋選手に比べ1秒も速い訳ではなく、追いつかれても容易に抜かれる事は無く、また抜かれたとしても充分食らい着いて行く事はできたであろう。
 1スティント目の加藤選手が4番グリッドからトップを奪取。エンジン始動で戸惑ったヨッスィーも快調に飛ばし、実質トップで帰ってきて高橋選手にバトンタッチ。
 ピットアウト後も、早々に12秒台の“上位グループ”のレースラップとしては申し分ないタイムで走行を続けた高橋選手。
 この好調な走りを維持し、トップを守り抜きたかった。
 プロドライバイバーであれば、意地として当然であろうが、自身もアマチュアと認めているのであれば、ここは一歩引き下がる事が大切だったのだろう。
 いや、むしろプロであればレース中のリスクは極力抑え、ここ一番の勝負所だけでリスクを覚悟するのではないか。
 そして“確実”に最終スティントの加藤選手に繋ぐ事が・・・。
 レースもやっと半ばを過ぎた程度。
 残り70周近くを残しており、最終スティント加藤選手による追い上げは充分期待できた。
 ちょうどこの日は多くの感動を残した北京オリンピックの最終日。
 その中で競泳男子400mメドレーリレーは3位銅メダルだった。
 第2泳者、世界記録保持者の北島康介選手の“スティントのみ”トップに立った。
 北島選手以外の3人は、全て日本記録保持者だが、その後は抜かれ結果として3位となった。
 しかしトップで繋いだ北島選手が憮然とする事無く、表彰台の4人は、満足な笑みでメダルを受けている。
 この長丁場のレースは3人のドライバーとピットクルーによる団体戦である。
 1人だけの速さでは勝てないが、1人だけのミスで負ける物でもない。だが取り返しのつかないミスで負ける(レースを失う)事はできる。
 前回菅生でもそうだが、接触によるペナルティ。
 これは加害者(ペナルティを受けた側)は勿論だが、被害者となってもいけない。
 少なくともペナルティが、被害者を救済する措置とはなる事は稀である。
 多くはレース、勝負権を失う事となる。
 レースでは“生き残り”完走する事が何よりも大切である。
 それを掴むには、どこかで引き、捨てる部分も必要だった。

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DATE:2008/09/07