大垣商業高校
産学連携授業で店舗見学
2025年12月12日
当社は、大垣商業高校 情報類型3年C組38名を対象に、2025年11月7日、大垣新田店および岐阜PDIセンターの見学授業を実施しました。
本授業の目的は、これまで座学で学んできた「知識としてのビジネス・情報」を、実際の現場で行われている「お客様・商品・人・仕組みが動くリアルな仕事」と結びつけることです。
店舗・工場・PDIという異なる現場を一度に体験することで、自動車ディーラーという業態が複数の部門の連携によって成り立っていること、そして一人ひとりの仕事が最終的なお客様満足につながっていることを実感してもらう機会となりました。

【店 舗】― “選ばれるお店”をつくる役割
店舗では、営業スタッフやCA(お客様係)の業務内容・役割について説明を行いました。
単に車を販売する場ではなく、お客様が安心して相談でき、信頼関係を築く空間としての店舗の役割を学びました。
身だしなみ、表情、声掛け、待ち時間への配慮など、日々スタッフが意識している「おもてなし」が、お客様の信頼につながっていることを学生たちは学びました。

【工 場】― 安心・安全・快適を支えるサービス部門
工場見学では、自動車ディーラーにおけるサービス部門の重要性について説明しました。
販売後もお客様の車を長く・安全に使っていただくためには、整備・点検という裏側の仕事が欠かせません。
実際に整備工具を手に取り作業を体感することで、
「機械の力は使うが、最終確認は必ず人の手で行う」という基本姿勢や、
お客様の命を預かる仕事としての責任感を生徒自身が強く感じている様子が見られました。

【PDI】― 品質を守る最後の砦
PDIセンターでは、車両が店舗に届く前に行われる最終点検や作業工程を、実際に建物内を歩きながら説明しました。
見た目には完成している車でも、
・安全性
・品質
・細かな不具合
をチェックし、万全な状態でお客様へ届けることの重要性を理解しました。
また、女性スタッフや外国人スタッフが活躍しており、多様な人材が支える自動車業界の現場を知る機会となりました。
【車の魅力】― 実物に触れる体験から生まれる価値
最後に、実際に車に触れ、座席に座る体験を通して、N-ONE e: を中心に、電気自動車ならではの特徴や仕組みについて説明しました。
・静粛性
・電気ならではの加速
・外部給電器の仕組みと災害時の活用
など、カタログでは分からない体験価値に、生徒から驚きと感動の声が多く聞かれました。

Q&Aセッション
見学後には、当社スタッフとのQ&Aセッションを実施しました。
「身だしなみをとても重視していると感じた」という声や、
「なぜその仕事を選んだのか」「やりがいは何か」といった質問が多く、
仕事の中身だけでなく、働く人の考え方や姿勢にも関心が向いている様子が印象的でした。
最後には、スタッフ各自が「おすすめの1台」を理由とともに発表し、
商品に込めた想いや提案の仕方を伝える時間となりました。

生徒の変化・気づき(企業が感じたこと)
① 仕事の裏側への理解
販売や接客の裏で、整備・点検・品質管理が支えていることを実感。
② 責任ある仕事への意識
「他人の車を預かる責任」「命を守る仕事」であることを体感。
③ 体験が価値を生むことへの気づき
販売戦略において、試乗や実車体験の重要性を理解。
④ 将来へのワクワク感の醸成
技術の進化や業界の広がりに触れ、自分の将来を考えるきっかけに。
次回授業に向けて
次回は、今回体験した N-ONE e: を題材に、
販売戦略を考え、プレゼンテーションを行う授業を予定しています。
企業としての総括
今回の見学を通じ、生徒の皆様には車が「商品」になるまでに多くの人の仕事と想いが関わっていることを体感していただきました。
企業としても、若い世代に現場を公開し、共に考え共有することで、自分たちの仕事の価値や社会的役割を改めて見つめ直す機会となりました。
当社は今後も、地域と教育をつなぐ産学連携を通じ、未来を担う若い世代の学びと成長を支える取り組みを続けてまいります。
