モータースポーツ

小雪舞う富士に轟くV8レーシングサウンド!

ル・マン24時間
2008年02月07日

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いよいよ始動…

 立春が過ぎたとは言え、まだ寒気最高潮の2月6日。
 静岡県、富士スピードウェイで、あるレーシングマシンが走行準備を行っていた。
 一部が赤く、他は白ボディのそれは、何らかのカラーリングを剥がされた状態である。
 そう、それは昨年、一昨年の2年間で終了した、全日本スポーツカー耐久選手権(JLMC)にM-TEC(無限)から参戦していた、16号車「COURAGE MUGEN(クラージュ無限)」ル・マン、プロトマシン(レース専用に作られたマシン)である。
 SUPER GT参戦中の高橋選手が、新たにチャンレンジを試みるル・マン24時間レースのへの布石として、このル・マン、プロトマシンをドライブしてみたのである。
 ドライバーはGT3年目のパートナー、加藤寛規選手と、何とミスタールマンこと寺田陽次郎選手である。
 この日午後からは、通常のスポーツ走行スケジュールに分け入っての走行予定だったが、あいにくの小雪の舞うウェット路面。走行するマシンも殆ど無く(他はフォーミュラーが1台!)ほぼ貸切状態だったが、40分2回の走行は、3名のドライブにより慣熟走行と、各部の作動チェックに終始。特にタイムをどうこう詰めるセッティング作業等は行わず終了。

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2月2日のNEWS「紫電テスト始まる」の最後にあったのはこのマシン。
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昨年までこのカラーでJLMCに参戦したマシンである。
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エンジンはM-TECのV8、4リッター「MF408」
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今後メンテナンスを担当するムーンクラフトにとって、最初の走行という事で、昨年までメンテナンスを行っていたM-TEC(無限)のスタッフも多数参加。
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まずはル・マン経験豊富な加藤選手がドライブ。
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小雪舞うウェットコースへ…。
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その後姿を、この日集まったスタッフ全員が見送る。
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ストレートを通過。慣熟走行で、しかもこのコンディションの中、GT300並みのトップスピードは軽々マーク。
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加藤選手のチェックで、各部作動も良好。大きな問題も無いようだ。
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続いてル・マン経験超豊富!(「超」でも形容しがたい)ミスタール・マン、寺田陽次郎選手がドライブ。
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最後はル・マンマシン初体験の高橋選手がドライブ。初めてのマシン、それもパワーは紫電の約5割増し600馬力ほど、車重は300kgも軽く、パフォーマンスは倍といえる。
しかもこのコンディションではチョッと不安…。
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ちっとも帰ってこないな~と思ったら、予想通り(誰の!?)半周でスピンコースアウト。芝生ではなく雪を拾ってくる。この日はまだ無線機を装備していないので、どういう状況か?がリアルタイムには判らない。でもV8サウンドが聞こえなくなるから止まった事はすぐに判る。
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しかし高橋選手は、最初のこの厄払いが効いたのか?2回目のセッションからは順調に周回をこなす。
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ドライバーの体形が異なる場合はこうした自分専用の“座布団”をシートに敷くことになる。
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このマシンはミシュランタイヤを装着する。
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こんな天候なので、BOX状のテント内に、オイルヒーターで熱風を送りタイヤを暖めるタイヤウォーマーを設置。GTではこうしたウォーマーは禁止されている。

ル・マン24時間レースの本戦は6月14・15日。正式な参戦はまだ確定していないですが、徐々に準備を進めているといった状態です。