2018 SUPER GT第8戦 :ツインリンクもてぎ
2018シーズン LOTUS EVORA
2018年11月15日
11月9日設営
設営
2018年シーズンも最終戦。
シリーズ戦外の鈴鹿10時間も含め、充実したリザルトだったとは言えない、厳しいシーズンもいよいよ終わり。
設営日の今日は午前中の雨、この時期らしからぬ暖かさのせいか?サーキット全体にガスがかかっているが、明日、明後日は何とか晴れ模様。
しかし、最低、最高の気温差が大きく、こうしたコンディションの変化がタイヤに与える影響も小さくない。
距離も250kmと通常より短かく、少なくとも300クラスはタイヤ無交換が定石となりつつあるこの最終モテギ戦。
締めくくりにふさわしいリザルトにしたい
サーキット全体にガス・・・。でも明日は晴れそう。
午後5時には設営完了。早い・・。
11月10日プラクティス・予選
プラクティス・予選 晴れ / ウェットのちドライ
雨こそ降らないものの、昨夜・・そして未明の雨でウェットコンディションに曇り。
陽が時折さす程度でほとんど風もない。
プラクティス開始頃で気温も路温も17~18度程度。
このコンディションではテストの意味もなく、スピン、コースアウトのリスクも高いので、しばらく様子み・・。
もっともレインタイヤを用意していなかったと言うのもある。
同様に、ピットを出ないマシンは何台かあった。
しかし待てどくらせど、なかなかコースは乾かず、走行するマシンも走り出しで1分57~58秒だが、30分ほど経過しても55秒程度と一向に上がらず、40~50分経過した頃、スリックを試し始めるチームも有ったが、一周で戻ってくる状態。
結局開始から1時間ほど経過し青空が広がり、ようやくスリックでコースイン。
加藤選手により、1分50秒台から48秒台へと徐々にドライらしいタイムとなり・・48″293をベストに7周。
上位グループは47秒フラット辺りにまでタイムアップしているが、残り時間も少なくなり、また47秒台への手応えも感じたことから高橋選手に交代。
55秒から53秒へと順調にタイムアップ、52秒台に入り周回を重ねるものの52″296がベスト・・・12周でセッション終了。
加藤選手と同じくタイムアップの感触は充分。
午後の予選に期待。
Q1予選 晴れ / ドライ
午前の雨の影響は全く無く、気温、路温それぞれ22℃26℃とやや高めながら想定内。
定刻の14:00・・Q1開始。
ほぼ全車コースイン後、最後尾で加藤選手もピットを離れる。
3周のウォームアップを経て4周目のアタックは1′47″022は4番手タイム。
そのまま連続アタックで、セクター1ベスト!!
だがセクター2は僅かに及ばず更新ならず・・・だが挽回可能と攻める加藤選手だが、残るセクター3、4も更新ならず47″381・・・この時点で5番手とQ1突破は充分と判断、残り時間はあったもののタイヤの温存の為ピットへと戻る。
Q2予選 晴れ / ドライ
500を挟んだタイムスケジュールは順調に進み、定刻14:45Q2予選開始。
10分という短時間を目一杯使うべく開始と同時にピットを出る高橋選手。
加藤選手と同様3周、タイヤを温めアタック。
直ぐに51″247とベスト更新。
更に翌周、セクター2こそ更新できなかったが、1、3、4とベストを更新、50″999のベストタイムをマーク。
タラレバではあるが、セクター2も前周のタイムであれば50秒フラットをマークできたと思われた。
明日の決勝は14番グリッドのスタートである。
未明の雨でコース全周に渡りウェット。
プラクティスが始まるが多くのマシンがピットで待機。
1時間ほど経過してようやく完全ドライとなる。
Q1加藤選手がスタート。
車載ビデオ学習に余念の無い高橋選手。
11月11日決勝レース
決勝レース 晴れ / ドライ
決勝レース250kmとシリーズ最短・・・というのも、レース後にファンお楽しみのグランドフィナーレが催される為でもある。
このレース距離から多くの・・少なくとも300クラスはタイヤ無交換や、左側のみ交換作戦をとるチームも多いが、ハイパワーで車重のあるGT3マシンなどは終盤苦戦を強いられる場合もあり、またこれまで蓄積されたハンディウェイトも降ろされ(我々は残念ながら関係無い・・)ガチンコ勝負となり、短いレースながら(観客の方々には)面白い展開が期待できる最終戦でもある。
気温路温それぞれ20度30度と、予想より高い。
決勝は13:30パレードラン、ウォームアップランそれぞれ1周を経てスタート。
14番グリッドからスタートの加藤選手は、前方グループの波乱に巻き込まれないないよう、やや間隔を空け1、2、3、4コーナーから先S字、V字コーナーと無難にポジションをキープ。
予想通り前の集団では順位変動があり、ヘアピンでオーバーランを喫した7番グリッドの87号車(ランボルギーニ)始め、セカンドポジションの65号車(メルセデス)5番の25号車(86・MC)も順位を落としている。
加藤選手もヘアピンの立ち上がりで真後ろにいた7号車(ポルシェ)に抜かれオープニングラップはグリッド順14位で通過。
しかし4周目3から4コーナーで21号車(アウディ)に、8周目には下位から追い上げてきた87号車にバックストレッチで追いつかれ、ダウンヒルコーナーで抜かれ16位に順位を落とす。
その後10周目ヨッシー(吉本大樹選手)の60号車(RCF)がヘアピンへむかう短いストレート途中で突然スローダウン!!
着けていた加藤選手もドッキリ!!だったが、すんなり回避。
ヨッシーのマシンは一過性のトラブルだったようで、その後普通にレースに戻ったが大きく順位を落とす。
再び15位となった加藤選手だが、どうむペースが遅い。
前の中団グループが1分50秒台で走行するが、加藤選手始め前後は51秒台。
ルーティンピットが始まった15周以降、見かけの順位上がり、こうした中、いつもならペースを上げる加藤選手だが、51秒台と・・遅い。
燃料使用量の確認をすると燃費もやや悪い。
ピットイン予定周回を少し早めて32周目を予定。
加藤選手から「タイヤ無交換は厳しいな~」と無線。
しかし見かけの順位(30周目で3位)はともかく、最終的にポイント圏内に持ち込むには難しい状況。
であれば、現在のタイヤのデータ取り(ロングスティント)の為、タイヤ無交換で高橋選手に後半を託す事・・・。
交代時に加藤選手がヘルメット越しに高橋選手に伝える「メチャクチャオーバーもアンダーも出ますけど・・諦めてください。」
と、相当バランスの悪い状態となっていた。
32周目ピットイン、給油のみで高橋選手を送り出し、アウトラップこそ11位だったものの.、翌周、翌々周共55秒台で13位までドロップ。
その後も56、57秒台と全くタイムは上がらず苦戦。
36周目には16位、40周目17位・・・アンダー、オーバーが激しく、ステアリング操作も目まぐるしく、迫る同一周回のマシンは52~53秒台とプラクティス、予選の高橋選手のタイムと比べても、決して早くはないがそれらを抑える事もできない状況である。
その後もマシンのバランスは好転せず、苦闘する高橋選手だったがマシンを無傷で48周、22位でフィニッシュさせ、なんとかトップからの1周遅れにとどまった。
2018年もノーポイントシーズンとなってしまったが、トラブルも殆ど無く、完走率も高く、しかもトップから1周遅れ・・・チームポイントは3点・・・にとどまるレースも多かった。※同一周回でレースができていてもその間に500のトップが入ってチェッカーとなると、1周遅れになってしまう場合もある為。
10数秒差でポイント圏内に入るレースもあり、2017年と比べ確実に進歩している。
300クラスもプロ化が進み、アマチュア、高橋選手にとっては年々厳しいカテゴリーになってきたSUPER GTだが、まだまだ2019年も挑戦していきたいと思います。
ウォームアップでのドライバー交代練習。タイヤ無交換となれば時間に余裕は無い。
今シーズン最後の決勝グリッド。
序盤の混戦。
ペースが上げられず苦戦の加藤選手。
トップと“ほぼ”同一周回で無事にフィニッシュ。