モータースポーツ

2015 SUPER GT第8戦:ツインリンクもてぎ

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11月13日 設営

2015年最終戦、ツインリンクモテギ  今シーズン、ワクワクのNEWマシンで迎えたものの、正に産みの苦しみを味わった1年・・・それもいよいよ最終戦・・・。
マシンは、いまだトラブル抱えているものの確実に進歩し、鈴鹿、オートポリスと2回のポールポジションを獲得し、タイム・・速さは間違いなくトップクラスとなった。
だが、それ以上の進歩はアマチュアドライバー、高橋選手。
開幕前の鈴鹿テストでのクラッシュ、マシン修理の為テストキャンセル。
開幕後は更に追い打ちを掛けるように、スタータートラブルが発生、アマチュアドライバーにとって最も大切な走り込みが全くできず、大きく出遅れてしまった。
だがその後のテスト、シリーズ戦での精力的な走り、加藤選手からのアドバイス、データロガー研究、ビデオ学習、等々で、このNEWマシンを自分のモノにしていき、前戦オートポリスでは、Q1、Q2予選方式となって初めて、自力でQ1予選突破を成し遂げ、加藤選手をQ2に送り込む事ができた。
加藤選手もこれに応えポールポジションを穫る。
レースこそタイヤバーストと言う不運に見舞われたが、それまでは2位キープ走行と大健闘!!
今シーズン、不運、トラブルに見舞われながらも、シーズン中盤からはまだ結果は伴わないものの、ポイント圏内、上位圏内、そして表彰台圏内を走る強さも実感できている。
このモテギ、苦しんだ今シーズンの集大成でもあり、来シーズンへの重要な足掛かりとなる事は間違いない。
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11月14日(土) プラクティス 雨/ウェット

予報通り朝から雨・・・といってもドシャ降りではない、傘が無くても歩けるか・・・といった小雨。
路面コンディションは充分ウェットとはいえ、水しぶきが大きく上がる程ではない。
気温も路温も約12度と冷たい小雨の中プラクティスが始まる。  “始業点検”的なアウト・インの1周で最初に装着した硬めウェットタイヤは、冷間とはいえこのコンディションでは全くグリップするとは思えず、すぐにソフトタイヤに交換。
その後、加藤選手は2′00″022で“その時点”のコンディションで5番手タイム。
高橋選手に交代、そのままのタイヤで10周程走行。
数周でコースに慣れ、02秒台の後、コースコンディションも少し良くなった事もあり、00秒、59秒とタイムを詰め、58″802のベストタイムで12番手タイムと悪くない。
トップは31号車(プリウス)が速く56秒台。(その後55″954まで縮める)  その後サスセッティングを変更しつつ加藤選手に交代57″401で8番手タイム。
雨はタイヤメーカーのキャラクターが濃くでるもので、今日のコンディションにはBS、ダンロップが速く上位を占めている。
このセッション中は、雨が降ったり止んだり、走行によりコースの水が履けてきたかと思えば、またしっかり濡れてきたりと、同じコンディションが続かない・・・って雨の場合は得てしてそんな事が多い。
残り時間は、再び高橋選手が走行、雨脚が強くなり(と言っても小雨の域を出ないが・・)タイムの更新はできなかったが、予選で使用予定のタイヤの感触はつかめた。 ・ ・ ・
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予選 Q1 雨/ウェット

今回の予選も、オートポリスの余勢をかって高橋選手が出走。
1ヶ月前の合同テストにおいも、ウェットコンディションの1日目にかなり走り込み、今日のプラクティスの58秒台は、同様のコンディションであれば、まだまだ詰められる自信はあった。
プラクティスの天候は、ズッと変わること無く続き、気温は殆ど上がらず13度、路温も15度・・・Q1予選が始まる直前、サポートレースのF4レースの終了後に止み間できたが、予選時刻になると、再びパラパラと雨が落ちてきた。
タイヤを温める事が重要な為、セッション開始と同時にコースインする高橋選手。
3周目から徐々にペースを上げるが、まだ充分なグリップがでないので、更にタイヤ発熱の為ウォームアップに徹し5周目のアタックで04秒台。
トップは56秒台に入り、Q1突破のボーダーは58秒台と思われるが、雨による路面コンディションの変化は予想以上に大きく、またチョイスしたタイヤも決してベストとは言えない。
苦戦する高橋選手・・・翌周02″674まで短縮するも、セッション終了。
Q1突破の上位13台はおろか、28台中、27番手と、オートポリスのポールから一転、ほぼ最後尾!!
ウェットコンディションの難しさをあらためて知らされた高橋選手。
明日の決勝日、レース時刻の午後は晴れ・・?というか雨は無いだろうという予報。
後ろを気にする事無く、追い上げに専念できる絶好のポジションだ(笑)
とにかくレースは、決勝の結果だけしか残らない。
それはたとえポールポジションでも、最後尾でも・・・・。
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11月15日 フリー走行 雨/ウェット

予報通りの雨。
決勝レースの午後には上がるとの予報だが微妙なところ・・・。
今シーズンはスタータートラブル始め、マイナートラブルが頻発し、とにかく走り込みが不足。
ようやくドライタイヤのデータが取れ、中盤鈴鹿Pokka辺りから功を奏し、タイムにも表れ始めたが、ウェットタイヤについては、まだまだデータ不足。
無論現在用意されるタイヤで十分なタイムが出るベストなタイヤがあれば良いのだが、昨日までのタイムでも、両ドライバーからのフィードバックでも満足のいくウェットタイヤは得られていない。
そこで朝のフリー走行は、ウェットタイヤのテストを兼ね加藤選手のみの走行とした。
今日の冷たい雨では、タイヤの暖気周回を含めると、いつもの様にドライバー交代を行う事はできないし、ドライ予想の決勝レースを見据えたバランス確認も意味はない。
加藤選手はリヤタイヤの仕様を変えてテスト、1′59″302で、このセッション7番手となるが、あまり意味を持つ順位ではない。
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決勝レース 曇り/ウェットのちドライ

フリー走行以後、ズッと曇り空・・・風もなく、サポートレースもF4の1戦のみで、雨はあがったものの完全なドライコンディションにはならず、決勝レースも「ウェット宣言」が出された。
今回の決勝レース、スタートはドライコンディションを予想しての事ではあったが、高橋選手が担う事に・・・。
ウォームアップ走行開始時、ピット前は“シットリ”路面。
各マシン各様にウェット、ドライを装着しコースに出るが、殆どのチームが80分後のレースはドライで行けると予測。
またこの最終戦は距離が通常より短い250km、殆どのチームはタイヤ無交換とするだろうが、ウェットタイヤでスタートすれば、タイヤ交換は必至となる。
その為“ほぼ”全車ドライタイヤでグリッドについた・・・ただ1台2号車を除いて。
我々は、“現時点”でのコースコンディションならウェットの方が速いと予測。
高橋選手をショートスティントで加藤選手に交代予定。それまでに、タイヤ交換分のタイム(16~18秒)以上を稼ぐ事ができれば、ジャンプアップも可能だ。
上位グリッドならともかく、最後尾スタートなら何かしらの賭けをしなくては・・・失うものは何も無い。
チョイス(と言ってもこれ以上の選択肢は無かったが・・)したタイヤは、このマシンにはやや硬めなので、ドライコンディションになってきても多少は“攻める”事はできるだろう。
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ところが、そんな掛けを無意味にする事態が・・・!!何とスタート10分前に雨が降って来てしまった。
この雨は、全チームに迷わずウェットタイヤにチェンジする気にさせるに充分な雨量。
後5分遅ければ(フォーメーション開始5分前)作業禁止となったのだが・・・ これで、タイヤ戦略については全チーム、イーブンとなってしまった。
その後、雨雲も切れ青空が見え始め、レース中にドライコンディションに移行することは間違いないだろうが、そのタイミングが勝負のカギとなるだろう。
直前の雨に影響されることなく1周のフォーメーションを終えスタート。
オープニングラップは最後尾・・・と言っても26位、中段グループで早くも2台が接触により止まったようだ・・・。
・・・だが前と20秒近く離れている・・・ 暖まらなず硬いタイヤに高橋選手は単独スピンを喫していたようだ。
予選と同じくレインタイヤの温まりの遅さに苦労する高橋選手・・・2周目9秒台、翌周8秒台と、トップグループの58秒台は別格としても、すぐ前の20位台の5~6秒台からも大きく遅れをとってしまった。
6周目を過ぎるころにはペースが上がりだし、ラップタイムは4秒台に突入・・・トラブルからかピットに入ったマシンもありポジションは24位に・・。
その後は徐々に乾きつつあるコースコンディションも手伝って2分フラットから59秒台へラップタイムも上がる。
反対に上位グループではレインタイヤが保たず、ラップタイムがダウン・・・というより上がらない。
という事もあってか、20周を前にしてピットインを始めるチーム現れる。
完全ドライとはなっていないが、後半はドライタイヤで間違いない。
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ドライタイヤスタートなら多くが無交換で走り切る予定だったこのレース・・・スタート時のウェットタイヤのキャラクター、現在のコンディションでのタイムの落ち込み度、既にタイヤ交換を終えたチームのタイム等をもとに、どこでピットインを行うか?各チームさまざま・・。
高橋選手は大きな落ち込みがない事と、走り込み不足のマイレージを伸ばすという事もあり、当初の予定より周回数を伸ばす・・・
見かけ上12位にまで上がった24周目、翌周ピットイン・・・と思った時、2コーナー先のストレート上で300、500マシンの接触があり多くの破片が散乱、セーフティカーが入る事態となりピットクローズ。
ピットインのタイミングを逸してしまった。
ピットインを済ませていれば前との差を一気に詰められるチャンスだったのだが、こればかりはどうしようもない。
レースの流れ、運とはこんなもんだろう・・・。
セーフティカーランは27周で解除されレース再開・・・と同時にピットイン。
加藤選手に交代。タイヤはウェットからドライへ・・・20位でレース復帰。
トップグループが52~53秒台で走行する中、51秒台で追う・・といっても既に周回遅れとなっている加藤選手。
34周目18位、35周目17位、37周目16位、翌周15位と中位グループをかき分けて前に進む。
44周目には惜しくもファステストラップはならなかったが、49″753のクラス2番手のレースラップをマーク。
今シーズンの、リザルトが伴わず、話題だけが先行してしまった、この新進気鋭のマシン『LOTUS EVORA』の存在感を知らしめるかの如く、レース終盤となっても49~50秒台の快走を見せる。
300クラストップが49周を終え、次に500クラストップがチェッカーを受けレース終了。
その直後にいた2号車は、結果的にクラストップから2周遅れの13位で、今シーズンのレースを終えた。
この完走は、リザルトはともかく、これまでにない、タイヤ始め多くのデータを得ることができ有意義なレースとなった。
速さはあるが、強さが伴わずリザルトに結びつける事ができなかった2015年。
問題点は山ほどあるが、素性は悪くない・・・ 2016年は更なるアップデートを加え最強のマシンとなって挑みたい。
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DATE:2015/11/20