モータースポーツ

2019 SUPER GT第開幕戦 :岡山国際サーキット

2019シーズン LOTUS EVORA
2019年04月16日

4月12日設営

設営
5年目を迎えた「LOTUS EVORA」・・・カラーリングを一新。
3ヶ月のシーズンオフに変わったのでは外観だけではなく、各部細かなアップデートが計られ、3月のここ岡山、富士での公式テストにおいても好結果と信頼性を確認。
今年66歳となり、もちろんクラス最高齢の高橋選手も、一発の速さこそかなわないが、レースラップとしては充分なタイムを安定してマーク。
加藤選手も台頭する若手ドライバーに見劣りすることのない、トップクラスのタイムをマーク。
ますますプロ化の進むGT300クラス・・・ベテラン二人のレースに乞うご期待を・・・。

デビュー当時を彷彿とさせるホワイトベースのカラーとなった。

準備完了・・・心配は明後日、決勝日に予想される雨・・・。

4月13日プラクティス・予選

プラクティス 晴れ / ドライ
気温10度と、やや冷え込んだ好天の公式練習・・プラクティス。
加藤選手により2種のタイヤをテスト。
8周を2スティンド・・・ハード、ソフトを試し、それぞれで1′26″188、そして25″922のベストタイムで高橋選手に交代。
高橋選手の、レースラップタイム、安定性を上げるべくマイレージを稼ぐ。
その甲斐あって、走り出しこそ30秒台から29秒台とテスト時からの伸びを感じられなかったが、10周づつの2スティント(途中2回の赤旗中断あり)の終盤には28秒台、そして27″424!!の自己ベストタイムをマーク。
しかも翌周のチェッカー後のセクター1、2もタイムを更新、26秒台に届く区間タイムでピットへと戻る。
今シーズン、リヤカウル周りに若干の変更はエンジンに良い影響を与え、回転の上昇が早い。
特にストレートでは6速で頭打ちとなってしまう為、予選までにギアレシオの変更、予選に臨む。
Q1予選 晴れ / ドライ
雲が多くなったが、雨の心配はなく、気温は16度に上昇。
今シーズンからは、Q2進出は16台となったQ1予選。
エントリーが29台と、この短い岡山国際サーキットでは混雑する為、半分づつA、Bの二組に別れてのそれぞれの上位8台がQ2進出の予選となり、我々2号車はB組。
しかしセッションは15分から10分へと短縮・・・タイヤの暖気も重要である。
ソフトタイヤを使えば暖気も早く、タイムを出せるかもしれないが、ピークも短く、翌日のスタートタイヤとなる可能性もあるので、安直に選択する事はできず、各チーム悩みどころである。
気温、路温も上昇した事もあり、ハードを選択しQ1に臨む加藤選手。
セッション開始と同時に、少しでも早くタイヤに熱を入れるべくピットレーンでホイールスピンをさせコースイン。
翌周40秒台、翌々周35秒台と、いつもより速いペース暖機・・そして残り3分弱の4周目のアタックで25″830をマークし3番手につけるが、連続アタックに入る加藤選手。
しかし1セクターこそ0.1秒短縮できたが、以降2、3セクターは更新できず25″885でチェッカー。
結局、先のタイムで5番手でQ2進出を果たした。
Q2予選 晴れ / ドライ
Q2担当の高橋選手、セッションはQ1同様10分間。
ピット位置から、比較的前方でコースイン可能だが、マイペースでの暖機をすべく16台のほぼ最後尾でコースイン。
4周の暖機で、アタック・・・プラクティスのペースで27秒台、はたまた26秒台に入れられればQ2最後尾から順位を上がることもできそうだ。
しかし5周目のタイムは29″106と不発。
連続アタックも1セクターは更新するも2セクターの時点で26秒台はおろか、27秒台も難しい遅れをとってしまう。
残り時間からこれ以上攻めるのは、スタートタイヤに可能性のあるこのタイヤを消耗させるだけとなるので、ピットに戻る。
16位・・・16番グリッドでのスタートが確定。
これまで、プラクティスのベストタイムを予選で更新することの多い高橋選手。
マシントラブルの可能性すら心配されたこのタイムは、当の高橋選手も納得がいかない・・・というか悔いが残る結果。
バランスは良くマシンに問題はなく、単にコースコンディションにタイヤが合わなかっただけ・・・と思われる。
終わってみればトップ2台が24秒台に入れ、上位4台がブリジストンタイヤマシン。
5位からヨコハママシン・・・タイヤメーカーのキャラクターが色濃くでた予選結果となった。

朝は10度前後とまだまだ冷える。

雲ひとつない快晴の岡山国際サーキット

Q2予選・・ピットアウト

タイヤメーカーのキャラクターが色濃く出たQ2予選。

2019年仕様のコスチュームの着付け中

4月14日決勝レース

決勝レース 雨 / ウェット
決勝日の朝、気温は12度、予報の雨こそ降っていないものの、雲は厚くいつ雨が落ちてきてもおかしくない空模様。
しかいお昼前11時頃には降り始め、ピットウォーク時には止み間もあり、強く降ったり止んだりが繰り返されたが、ウェットレースは避けられないだろう。
グリッド整列、グリッドウォークでは雨も止んでいたが、スタート時には小雨となった。
気温、路温も低い事から、通常のパレードラップ、フォーメーションラップは中止となり、セーフティカー(SC)先導によりスタートなった。
このSC先導は、レインタイヤを温め(グリップを高め)、スタート直後の安全性を高める為で、追い越し禁止でレースとはならないが、レース周回としてカウントされる。
そのSCランは3周行われ、4周目開幕戦のレースがスタートした・・・っが、500クラスが無事抜けた1コーナー、5番手の25号車(MC86)と5号車(MC86)が接触。
5号車はコースアウト、25号車がイン側にクラッシュ!共にドライバーは無事だったが、マシン回収の為、早くもSCが導入され11周目に再スタート切られた。
しかしレースも僅か2周・・・13周目にS字コーナーで多重クラッシュが発生。
3台のマシンがコース左右でストップ!
また多数のパーツがコース上に散乱。
SC先導による走行は危険と判断され、赤旗によりレースは中断、各マシン、ストレート上に止まり、メカスタッフが駆け寄る。
こうした赤旗中断時は、ドライバーも降車でき、メカはそうした補助はできるがメンテナンスはできない。
幸いクラッシュに巻き込まれたドライバーは全員無事だが、3台はリタイヤとなった。
45分の中断の後、再びSC先導でリスタート、冷えてしまったタイヤの暖機に4周を費やし、18周目SC退去レース再開となる。
しかしラップタイムは41秒台と悪い。
加藤選手いわく「簡単にハイドロ(プレーニング)が起こり、マシンをコース上に留めるのが精一杯。」
そんな悪コンディションの中、24周目に500クラスマシンがコースアウト!4回目のSC導入となるが、なんとそのSC先導走行中に、再びS字で50号車(メルセデス)が単独クラッシュ。
SC走行が更に続いたが、雨脚が強くなり、かなりゆっくりした速度(レーシングマシンにしては・・・)でもハイドロプレーニングが発生するコンディションとなり、31周目、2度目の赤旗・・・レース中断となった。
その後も雨脚は衰えることなく、コースコンディションの回復が期待できない事から、急遽監督ミーティングが開かれ、走行再開は危険とという判断から、赤旗の前の周・・・30周でもってレース終了となった。
冷たい雨の中、レース再開を待った多くのファンの為、ストレート上に整列していたマシン横でドライバー、監督が手を降ってファンに挨拶・・マシンはストレート上で車両保管となった後、コースが解放されファンにマシンを間近で見てもらうイベントとなった。
レースは14位、トップ車両が75%を走り切らずに終了した事から、ルールにより完走ポイントは通常の3ポイントの半分1.5ポイント。
降雨により荒れるレースはよくあるが、レース中断・・・完走周回に至らず終了は珍しい。

スターティングセレモニー時はまだ小雨。

セーフティーカー(SC)先導でスタート。

SC先導は3周・・・直後に多重クラッシュ。

簡単にハイドロプレーンが起こりペースが上げられない。

その後も多重、単独クラッシュが発生。赤旗中断が続く。

結局レース周回の半分に満たず30周でレース終了。