モータースポーツ

2019 SUPER GT第3戦 :鈴鹿サーキット

2019シーズン LOTUS EVORA
2019年05月27日

5月24日設営

設営
 僅か10日ほど前、やや肌寒さを感じたタイヤテストから一転、ここ鈴鹿を始め各地で真夏日を記録する5月下旬・・・SUPER GT第3戦はホームサーキットの鈴鹿。
 4月24-25日ここ鈴鹿でのタイヤメーカーテストでは、11台の参加とはいえ、2番手タイムをマークし相変わらずの相性の良さを見せるLOTUS EVORA。
 開幕戦、岡山も第2戦富士も雨に祟られ、“レース”とならなかったが、今週末のレースウィークはほぼ間違いなく晴れ・・・しかもかなり暑い。
 この季節外れの高温が吉と出るか凶とでるか?

 好天のもとでも設営作業。

 レインタイヤの用意は無い。

 ようやくドライレースができそうな週末。  

5月25日プラクティス・予選

プラクティス  晴れ / ドライ
 午前7時前から既に23度・・・夏日必至の土曜、プラクティス。
 湿度が低いため、日陰では過ごしやすく、雨の心配はなく、土曜日からつめかけた多くの観客の方には絶好のレース観戦日和かも・・・。
 加藤選手は走り出しから2分を切り、59″513の6番手タイムをマーク。
 ここ鈴鹿は4月のメーカーテスト、10日前にはタイヤが違えど(ピレリ)10H公式テストと走行データ、走り込み量は多い。
 若干のウィング調整程度で、セットに迷いはなく、ほどなく58″952の5番手タイムにまで上げ、余力を残しつつ、残り時間1時間ほどを高橋選手の走行に充てる。
 出鼻を赤旗中断(約12分)でくじかれた高橋選手・・すぐに06秒台からタイムアップするかと思いきや、07、06秒台から上がらず計測8周で05″845と低迷。
 一旦ピットで加藤選手のアドバイスを受け、03″935まで上げるがタイムのばらつきが大きく、昨年同じレースで01秒中盤をマークしたリズムが戻らない。
 300専有走行で加藤選手による58″866でプラクティスは8番手で終了。
 想定外の暑さとは言え、マシンのバランスは良く、タイヤとのマッチングも許容範囲・・・。
Q1予選  晴れ / ドライ
 午後2時40分、気温は28度、路温も軽く40度を超え43度。
 セッション開始から約2分・・・殆どのマシンがコースインを終えた頃、少ない周回でタイムを出すと告げピットを後にした加藤選手。
 アウトラップそして、翌周09秒台とペースを上げアタック。
 セクター1、2・・勿論ベスト、セクター3ベスト、・・・57秒台中盤、おそらくトップタイムを狙えるペースだ。
 そしてセクター4、バックストレートから130Rをを立ち上がるとシケインへのブレーキングを開始する2台の先行マシンが見え、一気に距離が縮まるが、後ろの1台は明らかに遅い。
 シケインの右、左、そして最終コーナーで阻まれる形でコントロールラインを通過・・57″969!  既に57″895をマークしていた25号車(86 MC)に続く2番手。
 だが直後に5号車(86 MC)が57″827を出し、3番手に後退。
 Q1トップを狙ったが、悔しがる加藤選手。
 しかしQ1突破は確実だった事で、タイヤ温存の為、時間を残しピットイン・・・Q1を終える。
Q2予選  晴れ / ドライ
 10分のQ2予選に挑む高橋選手。
 2周で充分暖機を終えたタイヤで3周目03″580とプラクティスを上回る。
 翌周02″981・・・そしてセッションタイム内ギリギリで最終アタックは02″727とベストをマークするも、昨年のベストに1秒以上及ばず・・・16番手。
 両ドライバー、目標違えど悔しさの残る予選となった。

 爽やかな朝をむかえた鈴鹿サーキット。暑くはなりそう。

 プラクティスを終えた両ドライバーと渡邊エンジニア。

 好天のもと、Q2ピットアウト待ち。多くのお客さんが入ってる。

 キッズウォークでサインに応じる両ドライバー。
   

5月26日決勝レース

決勝レース 晴れ / ドライ
 今シーズンの決勝は1戦2戦とも雨のスタートとなり、県警のパレードラップも中止となったが、ここ第3戦鈴鹿ではようやく快晴の決勝。
 気温、路温それぞれ30度、40度・・・走る側、観る側共に申し分ないレース日和。
 恒例となった県警のパレードラップ・・普段見ることのできないサーキットを走るパトカー、白バイを楽しみにしているファンもいることだろう。
 そのパレードラップ、そしてフォーメーションラップを経て、加藤選手をスタートドライバーにレースが始まる。
 オープニングラップは、3~9位辺りこそ順位の入れ替わりが有ったものの、2号車加藤選手がいる中団グループは大きな変動はなくグリッド位置、16位で通過。
 しかし2周目の1コーナー、アウトから真後ろにいた30号車(プリウス)がスリップから抜け出し先行されが、ピタリと食らいつく。
 14位の720号車(マクラーレン)、33号車(GT-R)、続いて30号車、そして2号車までの4台が1秒以内の接近戦を演じる。
 だが5周目、まずS字入口で30号車が33号車をパス・・S字、逆バンク、ダンロップで追従する加藤選手。
 デグナー入口で500トップが追いついて来て、それらをうまく利用した加藤選手はデグナー立上りで33号車を突き放し16位へと上がる。
 その後しばらくは前を行く百戦錬磨の荒選手720号車と織戸選手30号車・・・テールtoノーズのバトル、易々と抜ける相手ではない。
 それでも13周目、ヘアピンでライン変え揺さぶりをかけて立上りはイン側に並ぶが、続く高速登りマッチャンコーナーではアウト側。
 互角のサイドバイサイドのフル加速はスプーン入口のブレーキング勝負で加藤選手が前に出る。
 15位で14周目に入り、720号車からはマイナス0.4秒の射程距離。
 ところが16周目に高速130Rで500マシンが単独クラッシュ、SCが入り勝負はお預けとなった。
 SCは21周目まで続き、この周回は各チームルーティンピットのタイミング。
 SC退去と同時に300クラスだけでも3位以下、10台が同時にピットイン。
 翌周にも3台がピットに入り、2号車は見かけ上7位となる。
 集団から抜けた形となった加藤選手は、SC前のバトルで2分03~04秒台から、02秒台へ29周目には01秒台!!
 見かけ上1位で33周目、高橋選手と交代。
 残り約15周分の給油と、タイヤ交換を終えコースに出る高橋選手・・・アウトラップ11位。
 だが後には12~16位のマシンが5秒以内に・・03秒台で迫る。
 まだタイヤが充分機能しない高橋選手は抑えることはできず、35周目17位へとダウン。
 ラインを変えた際に、タイヤカスを拾ったのだろうか、ハンドリングの違和感を訴え、タイムも11秒、14秒台と安定しない。
 42周を過ぎ、ようやく10秒、08秒、07秒台へと上がり順位は18位・・・トップとは90秒マイナスとはいえ同一周回。
 トップと同一周回、または1周遅れまではチームポイントが同じ3ポイント・・2周遅れとなれば1ポイント・・この差は大きい。
 500トップのチェッカーで500、300両クラス共レースは終了・・・500の位置によっては同一周回だったとはいえ、更に1周遅れとなる事もあるが・・・今回の位置であれば1周遅れの3ポイントは獲得できそうだ。
 500トップが52周でチェッカー、70秒後に高橋選手も48周クラストップから1周遅れ、23位でチェッカーを受ける。
 次戦タイへの船積みまでの期間は短く、混戦の中、マシンを無事にゴールまで導く事ができた。
 マシンのバランス、タイヤも良い感じでまとまってきている。
 タイのブリラムサーキットとの相性も悪くない。
 良いレースとなるようがんばります。

 サインの求めに応じる両ドライバー

 開幕戦、第2戦と雨続き・・第3戦にしてようやくドライスタートができる。

 序盤の接近戦

 中団グループとはいえ、加藤選手はバトルを楽しむ。

 抜きどころの少ない鈴鹿・・・。

 終盤、なかなかタイムを上げられない高橋選手。

 まだまだ課題多き高橋選手。

 マシン積み込み・・・無事タイに持ち込めそう。