留学生からみる日本の自動車業界・SDGsと未来の自動車ディーラーについて[2022年度 産学連携講座 名古屋経済大学]
2023年01月10日
2022年9月からの後期講座として全15回開催されます名古屋経済大学 体験型プロジェクトとの産学連携講座の第12回講座を取材しました。
講座タイトル:
特別講演会「HONDAの原点 ~2人の創業者~ 」
第12回講座 2022年12月6日
特別講師:松澤 正和氏 本田技研工業株式会社 フェロー
多摩芸術大学卒業後、1975年(株)本田技術研究所に入社し、二輪車のデザインに携わる。
1998年本田技研工業(株)広報部コーポレートプロモーション室長。
“Do You Have a HONDA?” “The Power of Dreams”をはじめとした世界企業広告の制作に携わる。
2006年経営企画部を経て2009年総務部 原点ライブラリーブロック シニアエキスパートとして、「本田宗一郎 夢と原点」講演を多数実施。
【HONDAの原点 ~2人の創業者~ 】
松澤氏からは本田宗一郎とその盟友である藤澤武夫との出会いに始まるお二人の創業者の歴史とHONDAの歩みを紹介いただきました。
お二人の身近におられた松澤氏ならではの非常に貴重な逸話をたくさん聞かせて頂きました。
以下に代表される本田宗一郎語録を、当時の映像を交えて紹介して頂き、非常に心に残る講演となりました。
- 「みんな、立派になった。怒鳴りがいがあった。
一番ええ加減なやつが社長になる。だから社員がしっかりやってもらわなあかん。」
<1983年 ホンダ創業35周年(鈴鹿サーキット)> - 「日本一は日本一ではない、世界一が日本一だ。」
- 「『能ある鷹は爪隠す。』こんな言葉は大嫌いだ!『爪隠すな!』」
- 「人間は馬力ではなく、アイデア(個性)によって仕事をする。」
「Honda原点コミック」のご紹介
https://www.honda.co.jp/guide/genten/
本田宗一郎氏の最初の作品「補助エンジン付き自転車」(通称:バタバタ)が生まれるきっかけや、その後のホンダの発展について、解説付きの漫画でよく分かります。
ホンダファンのみならず、すべての皆様が楽しめる内容です。
ぜひご覧ください。
~松澤氏の講演内容から話題をひとつ~
「アメリカで成功してこそ本物だ!」
1960年代、「スーパーカブ」が大ヒットした社内で、大きな課題が本田宗一郎から投げかけられました。バイクの本場アメリカで認められないとダメだ!
当時のアメリカではバイクは大型が主流で、しかもアウトロー的なイメージが強く、スーパーカブはアメリカの一般庶民には見向きもされませんでした。
苦労を重ねる中で次第にスーパーカブの良さを伝えることができ、アメリカ人の身近な乗り物として定着していきました。当時の池田隼人首相がアメリカのジョンソン大統領と会談をした際、ジョンソン大統領が「ミスターホンダはアメリカ人のライフスタイルを変えてくれた。」と発言をされたそうです。
名古屋経済大学 体験型プロジェクト
株式会社ホンダカーズ東海
【弊社スタッフ】