モータースポーツ

カーズ東海S耐久チーム第5戦 完走。

スーパー耐久
2021年10月05日


9月16日(木) 設営・スポーツ走行
残暑厳しい9月中旬・・・のはずだが意外涼しい。
今日9月16日、スーパー耐久第5戦は地元東海3県の三重県鈴鹿サーキット。
新型コロナ感染拡大に伴う、緊急事態宣言も13日から延長され、通常の感染拡大防止策はもちろんの事、各エントラントに対してもドライバー、スタッフ全員の陰性確認を行うなど、徹底した対策を施しての開催となった。
設営日の今日は午後から45分、2回のスポーツ走行。
竹内、田中両選手共、走り慣れたコースではあるが、レースとなると初めてである。
また今シーズン3回目の5時間レースだが、実質降雨による中断で、まともに5時間レースとならず、リザルトは完走だが不完全燃焼のレースばかり。
明日、明後日は台風の影響による雨予想だが、決勝日19日は晴れ予報。
しっかりと5時間レースを戦いたい。


アライメントチェック・・・。


当然の事とはいえゴミ削減の為、分別をしっかりする様になった鈴鹿・・・モテギも・・。

9月17日(金)プラクティス(練習走行)
本日から公式スケジュールとなり、午前90分、午後120分の走行時間がある。
昨日の走行後、仕様の異なるデフ(LSD)を試す為、ミッションASSY交換を行った。
夜半の雨も未明には上がり、コース上はウェットパッチが残るもののドライタイヤで行けそうだ。
今日から西面選手も加わり4人のドライバーが揃い、まずは竹内選手から・・・。
ここ鈴鹿をFITで走り慣れた竹内選手によるデフのフィーリングを知りたい事もあり、8周で2′37″500がベスト。
続く田中選手(ホンダカーズ東海半田乙川店・サービスMG)も8周で39″127・・・走りなれた鈴鹿とは言え、共にスリックタイヤは初めて。
各セクターの速度、タイムを上げるには、まだまだ周回不足だろう。
今日から合流した西面選手は43″360、山脇選手は41″349・・・。
クラストップは32秒台・・・同じFITで上位争いの常連の4号車は35″059と、他のサーキットと同様の差ができている。
午後セッションは雨予報、明日土曜も不確定・・・明後日決勝日は晴れ予報とドライ、ウェット取り混ぜたコンディションが予想されるレースウィーク、このドライセッションは貴重とも言える。
午後セッションはウェット。
竹内選手が10周で3′00″421・・・竹内選手はウェットタイヤでの鈴鹿は初めてであり・・・というか、どこのコースでもレーシングタイヤの走行は初めてである。
タイヤの温まりとグリップがどの程度上がるか、こればかりは経験を積んでいくしかない。
田中選手も同様で10周で00″161と竹内選手を上回るが、クラストップは53秒台をマークする事から、既に限界付近を見極めたドライバーとの差は歴然であり、特にウェットコンディションでは差は決定的である。


5時間レースは5回旧予定。 入念な給油シミュレーション。

走行前の田中選手。無地ヘルメット。

午後は予報通り雨。

竹内、田中選手共慣れたコースとは言えやはり雨は勝手が違ってタイムも伸びない。

竹内、田中、西面の三選手にアドバイスをする吉田エンジニア。

9月18日(土)フリー走行・予選
午前のフリー走行は、台風による豪雨が予想された為、前日既にキャンセルが決定しました。
以前はこうした場合でも、タイムスケジュール通りに準備を行い、開始時刻になって降雨(または暴風等)でディレイ、ディレイが続き、何時間も待たされて結局中止となる事が常であった。
かなり正確な予報がなされる昨今、早目の決定は(例え外れても・・・)ファンにとっても、エントラントにとってもありがたい処置である。
今回は実際にはそれほどの降雨はなく、昼過ぎには日差しが強くなり完全ドライコンディションとなった。
本日最初のセッションは午後からの予選。
これもBドライバーからに変更され・・・まずは田中選手が2′36″211のベストだが9番手。
Aドライバー予選、竹内選手スタート。35″612も9番手。
この二人の合計タイムでグリッドが決定される
予想通り9番手・・・クラストップ(ロードスター)との差は合計で9秒!!一人当り4.5秒差!!
FF車トップ(と言っても4台)は同じFITの4号車(5番手)とは5.4秒・・・一人当り2.7秒差!!
その後のC、Dドライバーの西面、山脇両選手はそれぞれ44″413と43″170でタイヤを温存しつつ基準タイム通過。


前日行われる、予選用タイヤマーキング。

午前のフリー走行がキャンセルとなりいきなり予選もBドライバー田中選手から・・・。

モニターでタイムを見守るメカスタッフ。

続いてはAドライバー竹内選手。

得意の鈴鹿でもまだまだ・・・・。

9月19日(日)決勝日
今回はまともに5時間レースとなりそうだ!
日差しは夏っぽいけど、予報ではそれほど気温は上がらないようで観戦には最適でしょう・・・多分。

スターティンググリッド上・・・ストレートで追い風。
雨の心配はまずない。
11時35分1周のフォーメーションラップの後、竹内選手がスタート。
順当に周回を重ね25周目ピットイン、ボトル一本(20リットル)給油。
※ルールで一回のピットインで一本
タイヤ無交換の予定だったが、“きつい”のでフロントのみ交換するも竹内選手はそのまま・・・。
ポジションはスタートから変わらず9位・・・。
37周のロングスティントを終え、2番手山脇選手に交代。


ピットアウトを待つスタートドライバー竹内選手。

スタート合図を出す尾関チーフメカ。

グリッドは今シーズンの定位置・・・後ろから二番目。

集合写真・・。

ST-5クラス10台・・スタート。

ガス一本給油、フロントタイヤ2本交換し順当に送り出す。
各チームピットタイミングが入り乱れ、モニター上ではトップから一周遅れの8位。
14時10分、55周目、西面選手に交代。
タイヤ4本交換、給油、ボトル一本。
日影のピット内で気温29度・・・日差しのあるコース上の車内はきついだろうな?
ポジション8位・・・今のところST5クラスに大きな波乱は無い。


モニターでレースを見守るメカクルー。今回不測の事態は無かった。

西面選手から田中選手に交代。今回ドライバー交代は3回だが、スタートの竹内、アンカーの田中両選手はロングスティントを担当。共に給油のみのピットストップが追加。

給油のみのピットインもあり、忙しかった給油マンペア。

隣の2号車チームから消化マンがサポートに来てくれる。

全ドライバー、概ねノーミスで周回を重ねる。

15時・・75周目、アンカー田中選手に交代。
タイヤ4本交換のフルサービス・・残り1時間半がんばれ!!
15時55分、93周目給油のみピットイン。
残り35分田中選手はそのまま最後まで・・・ポジション8・・変わらず。
16時38分、109周、8位でチェッカー。
トップは113周で66号車ロードスター、7位は112周・・・そこから3周差・・・。
5戦完走はできたものの、“レース”をしていたのはこの7位まで・・・。
順位的には“レース”に加われていない感がある。
我々はドライバー、メカともノーミス、マシントラブルもない・・・これらは安全マージンを充分に取れば、極端な言い方をすれば誰でもできる事であり、モータースポーツはそのマージンをどこまで切り詰め、見極めるかのスポーツである。
新米チームのレースはまだまだこれから・・・。


8位でチェッカー。ここまで全5戦、リザルトとして完走だが、全体に底上げが必要。

チェッカー後の車両保管が解除され車両チェック。

燃料も抜き取り・・・レース中はメーターで消費燃料は分かるが、実際のレース燃費を知る重要なデータ。