Super GT 2005 Series 第5戦
MOTEGI GT 300km RACE 3/4ページ

9月4日(日)決勝 晴れ
路面:ドライ

朝一のフリー走行は、満タンでのマシンの挙動を知る重要な走行なので、両ドライバーが走る。共に7周づつの走行で、渡辺選手55″815、高橋選手57″404。渡辺選手のタイムは昨日ダントツの速さを示した46号車に次ぐ2番手タイム!また両ドライバーのタイム差も、トップグループに充分加われる範疇である。

こうなるとピットインのタイミング、給油、タイヤ交換ドライバー交代等のピットワークもより重要になる。勿論、戸田レーシングの柚木さん(エンジン屋さん)もパワーと燃費のギリギリを選び出し、その燃費での給油時間も、エンジニアの信ちゃんが綿密に算出した。

photo朝から、雲は多いが雨までは無さそう・・・。

photoと思ったが少しパラつく。写真には写らない程度だが、備品は雨宿り。

photo4位グリッドで久々に「クオリファイエクスプレス(予選結果速報)」にも載った。

久々の"レースする"緊張感一杯のドライバー、ピットクルーを含めた総力戦である。あとはこの"モチベーションを保つ(生かす)"レース展開となる事を祈るばかりである。

朝からの曇り空は、正午頃僅かに雨を降らしたが、サポートレースも含め全く影響は無い。気温も35℃と、残暑の厳しい午後2時、暑さに強い渡辺選手でスタート。

オープニングは4位と無難に順位をキープ。3位(7号車)とは僅差。4周目3位へ!そして5周目は2位(19号車)をパスし、スイスイ(そんな簡単ではないだろうが・・)と前に出る事ができた。しかしトップは予選、SLと唯1台54秒台をマークし2位に1秒近く引離した46号車である。ジワリジワリと引離され、既に4秒差。

その後は前には離されるが、20周目で前後共に約10秒の差が開き単独2位である。

28周目に入ったところで、7秒先行していたトップ46号車がピットイン。勿論暫定トップとなる。その前の周には13秒後方にいた4位の19号車が、次の29周目には3位の7号車もピット作業をすましている。

photo4番グリッドは、ピットの真ん前。RQ、ボードはもっとシャキッと持って!

photoモテギはスタンドが大きく、遠いのでマバらに見えるが、結構大入り。この日は52,000人

photoRQの"パラソル"を分捕り"日傘"とした高橋選手。

photoスタート前のショット。クールスーツもこのレース辺りまでかな・・?

photo黄色の2台(19・7号車)とは勝負になるが、赤(46号車)には・・まともには無理かな。

photoスタート直後。オープニングラップは波乱も無く無事通過。

31周目2位の46号車とは48秒差、NEWタイヤに替え猛追し3位に上がった19号車とは68秒差。しかし渡辺選手のタイムは安定しているが、NEWタイヤに交換した加藤寛規選手の19号車は更に速く、毎周2秒前後詰めてくる。

ピットインは36周目。その前の周で46号車とは43秒。19号車とは63秒差であり、これが、ピット作業、イン、アウトのロスに与えられた時間である。トップを守る事はできないだろうが、2位でコースに戻す事はできるマージンであろう・・・。

エアジャッキ山崎さん、タイヤマン井上さん、八田さん、サポートの貝瀬君(何故か彼は"君")、給油マン今津さん、消火マン上坂さん、給油タイムキーパー信ちゃん、クールスーツのアイス交換の舘師匠、そして高橋選手、緊張のクルーが待ち受ける中、渡辺選手がピットに滑り込んできた。

ジャッキアップ、と同時にドアを開けドライバー交代と、フロントタイヤの交換が始まる。インパクトレンチでナットが外れホイールを外し・・・んっンッん、外れた左ホイールをサポートの貝瀬君が運んでいるのに、右ホイールがまだ外れない。どうした!1〜2分の時間が流れた様に感じるが実際には6秒程のロスでフロントタイヤ交換完了!と同時に給油開始。リグ(給油ノズル)の挿入にチョッと(コンマ数秒)"ロス"る。給油半ばでドライバー交代完了。

給油終了と同時にリヤタイヤ交換開始。今度は左右スムーズにほぼ同時に完了。と同時にジャッキ降下!"着地"と同時に始動。猛然とスタート!

果たしてアウトラップは・・・最終コーナーに現れた高橋選手に対し、どうやらモテギの神様は何事も無くストレートを通過する事を赦してくれたようだ。しかしこのピットワークと、アウトラップに"お供え物"を要求したようで、この37周目で順位は5位に落ちてしまった。46号車、19号車は勿論、43号車、10号車が3位4位に上がり、13号車も2秒後方に迫っている。

photo順調にポジションを上げた渡辺選手。

photoピット作業も順調に進む。・・はずだったが。

交換した、冷えたタイヤでのペースを掴みあぐねる高橋選手はなかなかペースが上がらず、40周まで2分切る事ができず、39周目には11号車にも抜かれ7位にまで落ちてしまう。

その後はタイムにバラつきはあるものの、8位の7号車のとの間合いも計りながら、57〜59秒台のペースで追撃を始め、52周目6位の11号車のスリップストリームに入り、そして1コーナー、接触ギリギリでパス!6位に挽回。

そしてむかえた58周目、6秒後方には500クラスで6年振り優勝目前の100号車が迫り、これに抜かれれば最終ラップであるり、300クラストップからも1ラップ遅れのゴールとなる。

モニターTVにトップ100号車が映し出され、その前方に2号車も映り込んできた。どうやら裏ストレートから90°コーナー辺りでラップされそうだ。順位が変る訳では無いが、クラストップと同一周回という事にはこだわりたかったな・・・。

100号車がチェッカーを受け、NSX今季初優勝。その2秒後高橋選手6位でチェッカー。今季最高位。モテギ初、2戦連続のポイントGetである。

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