Super GT 2005 Series 第5戦
MOTEGI GT 300km RACE 4/4ページ

2005年 SUPER GT第5戦 GT300クラス
予選4位 : 決勝 6位
獲得ポイント 5点 累計ポイント7点 チームランキング11位

photoピットアウト後は見守るだけ。

photo終盤でもトップグループと互角のタイムで周回する高橋選手。

photo6位でチェッカー。今季最高位。

photo充分?"レース"した高橋選手。

ポッカ1000?でのセッティングをベースに、モテギ仕様にした、2号車VEMACは今回"悟り"を開いたのかの様に絶好調。で、あっただけに、例え今季最高位とは言え素直には喜べない。今回のポイントはピットワークとアウトラップであろう。

大きくロスした右フロントホイールは本来インパクトレンチのソケッに一緒にくっ付いて外れるはずのホイールナットが、スピンドル(ホイールのセンターシャフト)に仕掛けられた、ホイールナットの脱落防止装置への引っかかりで、ナットがソケットから外れ、スピンドルから抜けない状態になってしまったアクシデントによる。これは予測できない事でもないが、練習時に何ともなければ気に留めないトラブルであろう。(前兆があれば良かったが・・・)かと言ってスムーズに行った左側や、リヤタイヤが速かったかと言うと、トップチームと比べれば、片側約4秒、前後輪で約8秒の差がついてしまう。

また給油時間も、もっとシビアに燃費を管理(極端に言えば、ゴール直後にガス欠になるくらい)すれば、約3秒は短縮できると思われる。今回レース後の残燃料は予想以上であった。このピットワークで約11秒は短縮できた事になる。

動画 2.16Mb

よくレースでは、ドライバーがコンマ数秒稼ぐのは大変だが、ピットで数秒稼ぐ方は容易だと言われるが正にその通り。

続いてアウトラップだが、交換し冷えたNEWタイヤ、どこからペースが上げられるか?これはドライバーの技量、経験が問われる部分で、今回1〜6位のチーム、ドライバーでピットアウト直後(ドライバー交代・タイヤ交換)、いわゆるアウトラップは全車2分オーバー(差はあるが・・・)しかし翌周からは2号車以外全て2分を切っている。その後2号車は更に3周、計4周に渡り、2分台で走行しており、この間のロス、1周2秒と見て約8秒は遅れをとっていると思われる。高橋選手の、その後のラップタイムは充分勝負できるだけに、このアウトラップのロスは本当に惜しい。勿論本人が一番自覚しているのだが・・まだ、速さと、確実さ(クルーからの信頼性?)が両立していない。それこそコースアウトしてしまえば元も子もない。ピットで数秒稼ぐのは容易だが、このアウトラップのロス、でフイにするのも容易である。

レース中は、走っている時の1秒も、止まっている時の1秒も同じ。と言う事をつくづく実感させられた1戦でした。

冒頭の「ピットワークとアウトラップ」、今回は少なく見積もって19〜20秒は短縮できる、イヤ短縮しなくて年々レベルの上がって来ている300クラスで、これ以上の上位は望めないだろう。

でも一応「タラ・レバ」レースを"させて"いただきますと・・4位あたりは硬かったかな・・・・残念!

雑用係の仕事。

レース中は色々アクシデントもある。当然外装も含めた損傷がある場合も・・・。お金があれば、F1の様に損傷したパネルをそっくり交換するのが早くてきれいなのだが、プライベーター(少なくとも我々は・・)はそうも行かない。

メカニックが足回り等の機能部分をメンテナンスする間に"雑用係"は外装を直す事もある。

と言っても完全な割れ等、下地部分に損傷がある場合、それをふさぐ作業はメカニックが行い、ボディーカラー、スポンサーステッカー等を修復し、遠目には"何事も無かった"無かった様にする。(勿論決勝レース中は応急処置)

こんな事は無いに越した事は無いが、"起こってしまった"以上、時間内にどこまで修復できるかを楽しみに、"作品"のできばえに、"ま〜ボチボチかな"と悦に浸る。

photo
これは第3戦セパンでの"作品"これほど近くでは"ハリボテ"

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