Super GT 2006 Series 第2戦
SUPER GT OKAYAMA 300km RACE 1/3ページ

開催日
2006年4月8・9日
サーキット
岡山県 岡山国際サーキット
マシン名
プリヴェチューリッヒ・アップル・紫電
ドライバー
高橋 一穂・加藤 寛規

4月5日(水)設営

SUPER GTの参加車両はバラエティに富んでいる。500は4車種しかないが、300クラスは10数車種(数えるのも面倒・・)。昨年走らせたVEMAC(ヴィーマック)だけでも現在4台エントリーしているが、エンジンが3タイプ、ボディが2タイプある。これがSUPER GTの魅力のひとつであるが、排気量、ボディタイプが異なるマシンで“見応え”のあるレースを行うにあたり色々ウェイトハンディ制(詳しくはSUPER GT netの「What’s SUPER GT」をご覧ください)がある。

2号車、紫電も先回鈴鹿で、レース中のベストラップで10kgのハンディウェイトが来た。ところがこれとは別に、50kgのウェイトを積まなくてはならなくなった。この紫電は特認車両としてレースエントリーしており、これら特認車両は前記のウェイトハンディ制とは別に“速い(と思われる)”マシンには、性能調整として積まされるのである。鈴鹿の6位と言う成績ではなく、レース中のラップが速かったと言う理由であるが、これは通常のウェイトハンディの様に成績が悪かったからといって降ろせる事はない。(更に頑張れば増える事はありえる)ある程度想定内だった事でもあるが・・・鈴鹿の1戦だけで決められてしまった事にはチョッと納得がいかないが、ま〜そうしたルール、と言ってもこまかな基準が公にされている訳ではなく、今後どの様な、“ご褒美”をいただく事になるのか判らない。しかし特認車両としてエントリーしている以上やむおえないか〜・・。

photoいつもは開幕戦の岡山。私が来たときはやんでいた雨で、路面はしっとり。でも明日からは心配ないみたい。

photo影が伸びる午後5時。設営も終わりかけ。“今日は”早く帰ろう。

4月6日(木)合同テスト 晴れ
路面:ドライ

鈴鹿でお騒がせのデビューから3週間、例年なら開幕戦が行われるここ岡山。今年は第2戦にあたる。昨年は雪もちらつく寒さだったが、その心配はなさそうだ。

鈴鹿からこの間には、富士で合同テストも行われているが、富士とここ岡山国際サーキットとでは対極(平均速度が30km/h近く違う)にあるようなサーキットの為、今日の合同テストにあてがわれた一日は貴重な1日と言える。

photo快晴の岡山サーキット。ここから見える山々を良く見覚えといてください。

photo今年は、Dream28第2チーム、666号車と隣同士となる。

photo新兵器。これは何でしょうか?正解は「予選」の章の最後で・・。

photo久々に来ました。ウェイトハンディ。10s×2では無い。左右に貼る分。

高橋選手は仕事の都合上、この午前セッション中にサーキットに来る予定の為、それまでは加藤選手が何度かのピットインを繰り返し、ここ岡山のセッティングを煮詰める。

今年からの新シリーズ、全日本スポーツカー耐久選手権にZytek 05Sで参戦の加藤選手は、このレースの直前にもテスト走行を行っており、速度の違いに「何か緊張感が無いな〜」と余裕?のドライブ。

開始から50分程して高橋選手も到着。後半は高橋選手が走行。

2時間のセッションでセッティング変更のピットイン8回を含め、46周とかなり精力的に走り込んだが、ベストタイムは8周目、加藤選手の1′33″341。これはクラス中盤あたり。予選では31秒台は必至。高橋選手は36″114。高橋選手はどうもここ岡山サーキット名物とも言える、レッドマンコーナーとホップスコーナーをつなぐ、通称“ダブルヘアピン”が遅く、ここの攻略が今回のキモと思われ、舘師匠もここのアドバイスを送っていた。

今回は今日の合同テスト(午後、午後各2時間)も、“明日のフリー走行”3時間もある。しかも天気の心配もなさそうなので、両選手共、充分なタイムアップが望めるであろう。・・と思われる。

 

photo午前走行途中から加わった高橋選手。いつも最初の数ラップはマニュアルミッション車に慣れる事から始まる。

photo高橋選手のウィークポイント。ダブルヘアピンひとつ目

photoコースに出た土を掃き出しに走るコースオフィシャル。走行中に行うリスキーな仕事。

photo左ミラーにガタが・・・。

photo走行時間以外はとにかくビデオ学習の高橋選手。

photo土手を登る猿!ではなく舘師匠。

photoこんな位置から高橋選手の走りを観察。

午後の走行では、序盤に加藤選手がアタック。32″642の(本日の)ベストラップをマーク。大筋でセッティングの方向性、タイヤとの相性も良いようである。

前半を加藤選手、後半高橋選手が走行。高橋選手も35″193の自己ベストを更新し、50kg+10kgのウェイトもなんとか克服できそうな仕上がりとなってきた。

赤旗中断を含め6回のピットインで52周を走り、午後セッションも終わりかけ、最終セッティングを確認する為、高橋選手から加藤選手に交代。エンジンを始動しようとしたその時。「ん・・セル回んない。」と加藤選手。「ガチッ、ガチッ」と音はするが「キュルキュル」と回らない。

午後セッションはこのまま終了。ピットに押し込みメカが点検を始める。

ま〜それなりにデーターは取れ、両選手も走り込みはできたので、“明日”のフリー走行に向けたメニュー作りにとりかかろうかと言う頃、マシンが結構深刻な状態になっていた。

セルモーターが外され、単品点検、更にオーバーホールと・・どんどん深みに入って行く。スペアがあればとりあえず簡単な事だが、スターターモーターの持ち合わせは無い。原因を究明する一方で、あっちこっち電話をかけ、同じ物では無いが、同じメーカーの”似た様“なモーターを、ようやく見つけ大至急送ってもらう事にした。

photo今日明日で充分走行時間はある・・。はず・・

photoスターターモーターの分解点検を始める。明日来るパーツで何とかなると楽観。

photo穴のあいたインナーフェンダーを修理中。熱風を送り込み硬化させる。

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