Super GT 2006 Series 第1戦
SUPER GT SUZUKA 300km RACE 2/4ページ
3月18日(土)予選 午前:晴れ 午後:雨
路面:午前ドライ 午後ウェット
予定されていた雨は本日に前倒しとなった。午後は間違いなく雨となるだろう。今年も、昨年から始まったスーパーラップ(以下「SL」)は行われる。これは午前予選で上位10台が選抜され、午後これらの1台づつのタイムアタックにより決勝グリッドを決めると言う、かなりイベント性の強いものだが・・・・。とにかく午前予選は10位以内なら、いくら頑張ってもさほど意味は無い。SLでミスれば最下位(10番グリッド)である。
SL権を得るだけの実力は、マシン、ドライバー共心配はないが、雨が更に前倒しになり午前予選中降り出すと厄介だ。しかし曇り空だが雨が降り出す気配はなさそうだ。
まずは1周してピットイン。昨日のセンサー交換はエンジンを降ろしているので、各配管等洩れチェックの為である。
くもり空で冷えこむ朝8時前の公開車検の人出はまばらだったが・・・。
今年もう一台の新型55号車フォードGT。結局お披露目だけで、まだ走行はしなかった。
タンカに固定され、運び出される“加藤寛規”選手にカメラを向ける人も・・・・。。
でもこれは、加藤選手のヘルメットを被った松下チーフメカ。“何ちゃって寛規”でした。
AM9:50、予選は300クラス占有から始まる。いつもなら我先にコースインするのだが、パラッパラッとしか出て行かない 。
2号車、紫電のアタッカー加藤選手も、予選開始から7〜8分程経って(他のマシンの動きを見て)「そろそろ行こっかー。」とゆっくりコースイン。
この時既に62号車、110号車が4秒台に入れてきている。
2周目を2分8秒台で戻ってきた加藤選手・・・3周目。紫電初の本格タイムアタックである。最終コーナーに姿を現す紫電。速い!4秒前半は確実。2分3秒787!! なんとなんと!!まさかのコースレコード!この時点でトップ。「(ストレートの速い)ポルシェのスリップ(ストリーム)使ったからだよー。」と加藤選手。「SLは確実なのでそのままピットへ戻ってください〜。」と無線連絡
紫電最初の公式タイムはこうして予選1位という華々しいデビューとなるかと思ったが300占有時間終了直前に13号車、Z、景山正美選手のアタックは2分3秒708!
僅差により、2位に落ちる。ま〜これでグリッドが決まるわけではないのでSLでがんばればいいや。と言いたいが、お昼過ぎには予報通り雨。
加藤選手、満を持してのアタックは3秒787のコースレコード!TOPタイムだったが・・。
高橋選手は500との混走の中、8秒220と紫電でのベスト。まだ昨年VEMACでの自己ベスト、7秒台には届かない。
1回目予選は2番手だが、雨が確実の午後のSLでこの位置をキープするには難しい。
アタックラップの車載映像を見る・・〜んん、これは由良さんじゃん。
例年のシルバーシート(最前列椅子席)より若返り、最後列のお立ち台へ。
そんな中、集合写真を終えピットに戻る高橋選手。「ウォーリーを探せ」状態。
ウェットコンディションのデーターは昨日午前しか無く、そんな“付け焼刃”セッティングでSL出走の10台に立ち向かうのはかなり厳しいだろう
それに追い討ちをかけるかのようにSLは開始から徐々に雨脚は強くなり、後の出走マシンはスピン、コースアウトが続出。9番手出走の加藤選手も「全然グリップしないなー。」と言うボヤキを残しながらアタック開始。今年もSLアタックBGMは勿論ユーミン。今回は「曇り空」。天気にピッタリか。
各セクターのタイムは伸びず、タイム的にはトップから6秒遅れの26秒556この時点で5番手。しかし最後の13号車がこのタイムを下回る事はなく6番グリッド確定。
デビュー戦としてはまずまずと言ったところか・・・。
すっかりレインコンディションとなった午後予選開始直前、メディアのインタビューを受ける加藤選手。
予選を終え、ピットに押込む。SL開始までの僅かな時間を使って・・・。
SLスタート直前。新型マシン紫電に再びメディアの目が集まる。
この水しぶきでも判るように、雨はSL開始時より強くなっていた。