Super GT 2006 Series 第1戦
SUPER GT SUZUKA 300km RACE 3/4ページ
2006年 SUPER GT第1戦 GT300クラス
予選6位 : 決勝 6位
獲得ポイント 獲得ポイント チームポイント5点
ドライバーポイント5点+1点(決勝ベストラップ3位)
シェイクダウン、合同テストと順調に仕上がってきていた紫電だったが、ここ、しかも決勝レース直前になってトラブルが出るとは・・・
「タラ」「レバ」レースなら間違い無く、表彰台であっただろうが、「タラ」「レバ」は優勝した以外の全チーム考える事。
しかし機械(マシン)と言うハードを使って行うスポーツなので、これらもしようがない。全くの新型車と考えればここまでが順調過ぎたのだろう。
最近のNEWマシン、03年のGaraiyaや、フェラーリ、Z、セリカ等デビュー年からそのポテンシャルの片鱗は覗かせているし、02年VEMACに至ってはデビューウインである。
反対に他のチームを例に出して恐縮ですが、今回3位表彰台を得た110号車ボクスターは昨年デビューの新型車だが、デビュー戦最後尾グリッド。そしてシーズンを通じて常に下位争いしかできず本当に生みの苦しみを味わっている。
それがシーズンオフの並々ならぬテスト、改良で今シーズン劇的に速くなっており、チーム関係者の苦労が報われたというものだろう。
この110号車を例にすれば、デビュー時点で、素性が悪い(というか、戦闘力が低い)マシンは、シーズン中の改良ではなんとも取り返しはつかないのだろう。
今シーズン500クラスでデビュー予定だったマセラティも同様で、このままシーズン戦に突入し、レースに参加しつつ、データーを得ることより、不参加とし、改良に時間とコストを費やす事の方が重要と考えての参戦延期である。
それからすれば、今シーズン充分な戦闘力を持って、闘えるポテンシャルがある事は確認できた、紫電の幸先は充分明るいと思って良いだろう。
パークフェルメに向かう紫電。デビューレースとしては上出来かな・・。
関係無いが、搬出の為、トレーラーがピットロードを、バックで入ってくる。これらが結構面倒なここ鈴鹿サーキット。
「Team BOMEX Dream28」 666号車NSX
周防、山下両ドライバー共まだまだ走り込みが不足。予選は山下選手の2′10″321とクラス23台中22位と低迷。合同テスト、フリー走行と徐々にタイムは向上しているとは言え、このNSXの本来の性能を出し切れてはいない。
決勝レースは18周目、裏ストレートでエンジンブロー。周防選手に交代する事無くリタイヤとなった。原因はオイルポンプのベルト破損による油圧低下と思われる。
今年は参加台数が多い為、次戦の岡山と菅生等ピットの少ないサーキットでは、基準タイムをクリアしても予選落ちもある。早くマシンのポテンシャルを発揮させる為には、こうした実践レースでの走り込みが重要なだけに、完走できなかった事は残念であった。