Super GT 2006 Series 第5戦
SUPER GT SUGO GT300km RACE 2/4ページ

7月22日(土)予選
晴れ時々雨
路面 午前午後共ドライ

本日は予報通り雨。当然のウェット宣言に加え、ライト点灯指示もでる。霧が濃くなる気配がある。気温も20度を割り、半袖ではいられない。・・人もいるようだ。私は平気だが・・・。いくら東北でも7月下旬。一番暑い時期のはずだが。

こうした天気ではどこの段階のアタックが有利か全くわからない。しかも2人が走らなくてはならない。少なくとも予選開始直後は視界も良いと言う判断であろうから、加藤選手がアタック。しかし1周計測が終わった頃コースアウト車両があり回収の為赤旗中断となる。ところがその間に霧が深くなり視界不良の為約20分中断。

photo朝一のピットウォーク。小雨がぱらつくものの霧は薄い。

photoファンお楽しみの公開車検もマシンはピットに入れられ残念。

photo2日連チャンの雨。ピット内どこもかしこもウェット。ドライバーは乗り込む前に靴底の水気を取り除く。

photoセパンの15kgから25kg増量。40kg!結構きつい。

photo先に始まる300占有走行。やや霧も出てくる。

photo直後にコースアウト車が出て赤旗中断。

photo再開後は、視界が悪くなってきた。これは厳しい。

photo視界不良でまたまた赤旗中断。

こりゃ、この先どれだけ分断されるかわかったもんじゃない。っと、再開と同時に加藤選手がアタック。アウトラップのすぐ翌周1′34″066。とりあえずこのタイムでも6位。スーパーラップ(以下「SL」:1回目予選上位10台による1台づつのタイムアタック。これによりスターティンググリッドを確定する)は大丈夫そうだ。そそくさと高橋選手に交代。基準タイムをクリアし、とにかくSL進出権を得る。トップグループ=ダンロップ勢は既に33秒台(その中でもZの46号車は32秒台にまで入っていく。)更にダンロップ勢がタイムアップして行く中またまた赤旗中断。結局クラス占有、混走含め、予選セッション中に、なんと都合5回の赤旗中断となり、11時から始まった通常60分の予選が終了した時は午後1時10分を過ぎていた。予選順位は7位、SL出走は4番手。これでもヨコハマ勢ではトップ!1〜3位と8位がダンロップ。4位がハンコック!5・6位がミシュラン勢そして7・9・10位がヨコハマと完全にタイヤメーカーで色分けされた。午後(ってこの時点で既に午後)からのSLで同じ路面コンディションであれば、D、M勢には太刀打ちできないだろう。

photo走行再開時は直ぐに並ぶ。1分でも貴重な時間となった。

photo高橋選手も難なく基準クリア。SL権は取れたかな・・・?

photo予選でのピットストップ中にスターターの不調が再発。2戦岡山からの懸案事項だ。

photoピットウォークで傘は不要。でも路面は乾かない。

しとしと雨もそろそろ上がったかな〜どうかな〜って感じの微妙な天候。ピットウォークで傘をさしているお客さんはいない。“ビシッ”とした日差しは全く無く、14時50分からの2回目予選もウェットタイヤでフルに高橋選手が走り込む。霧雨がもうあがるかな〜といった状態。走り始めは午前と変わらぬ、ウェットらしいタイムだったが、途中赤旗中断も含め15分ほども走り込んだ頃には、路面もかなり水がはけ、500が走り始めれば部分的はドライ路面になると踏んだ。

photo2回目予選開始。これはSLの為の様子見的要素が強い。

photo結果SLはドライタイヤで行くことにした。吉と出るか?凶と出るか?

2回目予選も終わりいよいよSL。最初の出走は77号車スバルインプレッサ。4WD(AWD)はこの路面で威力を発揮するはずだったが、皮肉にもその駆動系にトラブルが発生し、SLは棄権する事となり、最初の出走は開幕戦で初優勝した88号車ムルシェラゴ。スリックタイヤでのアタックは1′28″040。完全ドライなら22〜23秒台。ウェットなら32〜34秒台。とするとこのタイム速いの遅いのか?

今の路面状況はウェットか?ドライか?タイヤはどちらが有利か?天秤がゆっくりと動いていると言った状態か?2回目予選で300の後500の走行だけでも状況は変わっているようだ。特に後の出走になればなるほど“迷い”の時間は長く、先にスタートしたマシンのモニターで路面状況を食い入る様に見ている。

2番目は47号車。どうやらレインタイヤで走行している。この時点で2号車はドライタイヤで既にコースイン、ウォームアップ走行に入っているので、参考にはできない。しかしこの47号車は32秒台と88号車に遠く及ばない。

続いて2号車がアタックラップに入る。今回のSL用BGMも当然ユーミン。ここで初めて松任谷由実(いままではずっと荒井由実)最近の曲「時空のダンス」である。私は昔の曲は知っているので、マシンが走る中、かすかに聞こえる曲でも充分口ずさめるが、最近の曲は殆ど知らない。となるとあのマシンの爆音の中、どんな曲かさっぱりわからずじまいだった。

無論ドライバーは300%知る由も無い。アタックBGMの流れる中、加藤選手のアタックは果敢だ。第1、第2セクターでは88号車と接戦。最終第3セクターをうまくまとめ、0.121秒遅れの1′28″161。3台走っての2位・・・。

photoSLに向かう2号車。加藤選手。ピットロードはまだ黒く湿っている。

photoアタックをモニターで見守る。

photo3台終わって2位ってのが早いのか?遅いのか?あとは他のマシン次第。

ん〜〜早いのか?遅いのか見当がつかない。この後の出走はモニターで88号車の走行を見てタイヤチョイス(SLセッションに入ったら、ドライ→ウェットは交換OK。逆はNG)をしているので、それなりのタイムを出してくるだろうし、順位が下がるのを見守るだけ・・・。他のミスを願うだけ・・・。ところが続くミシュラン勢(777・101号車)はレインを選択し不発、32秒台。その後のダンロップ勢とハンコックはドライで出走。

ところが、いたる所にウェットパッチが残る、低い路温のコースに苦戦、残り4台全て88・2号車のタイムを上回る事はできず結局88号車の初ポールに続き、セカンドグリッドが転がりこんだ。1回目予選と全く逆転、ヨコハマのワンツーである。

となると、0.121秒差でセカンドポジションてのは実に惜しい。何でもGT戦で3戦連続ポールポジションは過去に例がなかったらしい。加藤選手も「もう少し頑張ればよかった。」と悔しがる。じゃ全力で走っていないのか?と言うものでもない。どれだけ安全マージンを削って走るか?と言う事で、今回の様に微妙な路面での一発勝負、しかも1回目予選からすれば、それほど上位へ行けるとは思えない。まずはミス無く“確実”にタイム出す事に集中し、他がミスをすれば上位へ行こうと言う、“守り”のアタックになるのは当然であろう。結果論として惜しかっただけである。

このスーパーラップが、今レース、最大のドラマだと思われた・・・・。

photo終わってみれば88号車ランボに続き、2番グリッド。

photoランボは初ポールとの事。開幕の初優勝と言い今年は初物が多い。

photo明日の決勝では万全を期すため、スターター不調の原因を徹底究明。

photoその結果、原因はモーター側ではなかった。何だったかは、軍事機密。ごめんなさい。

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