Super GT 2006 Series 第5戦
JSUPER GT SUGO GT300km RACE3/4ページ

7月23日(日)決勝
晴れ 路面:ドライ

予選で判るように、路面コンディションによってタイヤメーカーの性能差(得意、不得意の方が判りやすい)が如実に現れる。

ホテルからサーキットへ向かう車中は天気予報の話題でもちきりだ。早朝のNEWS、ネット、携帯サイトでとにかく最新の情報に飢えている。・・で、実際にはどうか?と空を見上げれば、日差しも無く、今一パッとしない。山(サーキット)に入っていくと、昨日、一昨日ほどではないがうっすらと霧も出ている。

朝一フリー走行もウェット宣言が出されたので、高橋選手がとりあえずレインタイヤで出てみる。しかし1周通過し「スリックで行ける、行ける!」と無線。スリックに交換。タイム的にも24〜25秒台と空模様に比べコースは乾いているようだ。

photoすっきりしない朝。3日目。

photoウェット宣言も出たのでとりあえずウェットタイヤで様子見。

photo高橋選手がコースイン。

photo貴重な走行時間にピットロードにはズラリ。

photoこのレースウィークで初めてのスリックタイヤ装着となった。

photo加藤選手は乗車前にストレッチを行う。

photo11時頃には空が明るくなり・・・。

photo久しぶりに日差しが帰ってきた。

photo誰がくれたか必勝ハチマキ。

photoメカ的には平和。タイムリーにみんなでランチ。

photoいつに無く気合の入ったシンちゃんのミーティング。

正午前から現れた太陽により路面は完全ドライに・・・。レースは定刻の14時に始まった。スタートを努めた高橋選手、オープニングの1コーナー突っ込みで、3番手の96号車に、インにねじ込まれ、ややアウトに・・・。それに乗じて11・46号車にもパスされ、2コーナーを回った時点で5位に落ち、そそまま2周目に突入。そしてその後も14・47・13号車に抜かれ8位に“落ち・・着いた”。高橋選手もタイムとしては全く悪くない。26〜27秒台と良いペースであり乱れも無い。この位置をキープしトップからの遅れを最小に留め、加藤選手にマシンを渡せば上位入賞は充分可能だ。トップ46号車は序盤こそ24秒台(2周)もあったがその後は25〜26秒台。しかしこのペースは別格。2位の13号車25〜26秒台。他の先行マシンもタイムは26〜27秒台である。

そんなミスの無い走りが功を奏し、トップグループの中で波乱があり、96号車と11号車が接触コースアウト等、13周目には6位にジャンプアップ。そして24周目トップから32秒差、6位キープでのピットイン。

photoグリッドについた紫電。雨は無さそうだがやっぱり曇り。

photoいつもと趣を変えツーショット。

photoガルウィングドアのマシンが1−2グリッドを占めるのはGT史上初?どうでもいいか。

photoスタート時の布陣。

photoここで孤立した高橋選手・・・。

photo96号車に遅れを取り・・・。

photoその96号車に続いた、11号車と46号“赤吉兆”に先行され5位に。

photo翌周には47号“青吉兆”にパスされる。

photoその後は先行車がコースアウトしたり、抜かれたりで6位をキープ。

加藤選手に交代。ピットアウトしてリセット順位は20位。その後はたびたび24秒台もマークする快走。他のピットインも始まり順位はドンドン上がり、18周目16位に上がった時のタイム、24秒743がレースベスト2位である。

25〜26秒台のペースで、36周目9位、37周目7位、そして24秒台から時々26秒台とややペースに乱れがでるも、46周目にはピットイン前の6位へ復帰。47周目5位、48周目には4位へ、前は27号車VEMAC。ポイントリーダーである。なんとしてもこの前に行かなくては、ポイント差を詰められない。

photo徐々に上がる気温に交換用のタイヤエア圧も微調整。

photo加藤選手も準備完了。

その後57周まで、テールtoノーズでプレッシャーをかけ、58周目ついにオーバーテイク3位!初めて表彰台ポジションに駒をすすめた。無論それでもペースを落とすことなく24〜26秒台。これは1位の46号車、2位の13号車より速いペースである。
シンタロー(エンジニア)が無線で・・「ポジション3、ポジション3、このペースならトップへも届きますよ〜」
加藤選手「そんな簡単に抜かせてくれね〜よ!(怒)」・・ごもっともで。
だが狙っていないはずは無い。
62周マイナス8秒
63周マイナス6秒
64周マイナス5秒
65周マイナス3.5秒
66周マイナス1.3秒
そして68周目はマイナス0.5秒・・・!
その後は46・13・2の三つ巴のテールtoノーズ。順位が入れ替わる事は無いが、ワンミスで奈落の底に突き落とされる。その3台の接戦によるペースの乱れに乗じ4位の27号車も接近。

photo交代後の加藤選手。ハイペースで追い上げる。

photoポイントリーダー27号車と10周に渡る接戦。3位に駒を進める

photoその後もトップ2台より速いペースで追う。

photoちらりと赤いウイングが見えるのがトップ“赤吉兆”。後からくる500に抜かれるとファイナルラップになる。

そして75周目に入る4台!直後に500のトップマシンがファイナルラップへ・・。この周回でラップされるだろうから、4台もファイナルラップとなる。問題はどこで抜かれるか?500マシンもこの4台がトップグループで大接戦であることは判っているだろうから、安全にパワーを活かせるレインボーコーナーから馬の背コーナーまでのストレートで3台をパス。そして馬の背からSPコーナーまでに46号車もパス。

4台(3台+1台)のデッドヒートを邪魔するマシンはいなくなり、4台は最終コーナーへ。46・13・2号車僅かに遅れて27号車。しかしここで勝負を掛けた加藤選手のコーナーリングスピードは驚異的に早く、立ち上りで13号車の前に出る。しかしここからの昇りはパワー勝負!モニターテレビはここまで!

地平線から飛び出すように、横一線で3台が坂を駆け上がって来た!チェッカーが振られた。順位は・・・!

モニターを見る、ンタ〜サ・ン・イか〜!!(3位)

1〜3位までのタイム差は0.351秒差。(4位まででも0.78秒差)2位と3位は1000分の34秒差と、どうやらGT史上に残る大接戦らしい。ま〜何とも派手な初表彰台となった。

photoチェッカーを受ける!2位との差は半車身。

photoゴール後の加藤選手にドリンクを手渡す高橋選手。

photoGT史に残る(らしい)激戦を制した“赤吉兆”46号車の佐々木、番場両選手と握手。

photoシャンパンバトルでも負けている両選手。

photo他の選手に比べ、年齢的には場違いな感じで照れる高橋選手。(右端)

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