Super GT 2005 Series 第7戦
KYUSHU 300km RACE 2/4ページ
10月15日(土)予選 くもりのち雨
路面:ウェット
明けて土曜日、高地にあるオートポリスサーキットに向かう為、ふもとの宿から、ミルクロードを登っていく。"下界"ではただの"くもり"空も、濃霧へと変わっていく。
サーキットのゲートをくぐり、1コーナーの外周路を通ってパドックへ向かうが、数十メートル先のコース、第1コーナーが全く見えない!
朝一の公開車検では少し霧も晴れてきたが、コース上は何とか"走れる"程度である。幸い雨は降っていないが、路面は"シットリ"セミウェットと言った感じである。
しかし午前予選が始まる10時半少し前から雨が降ってきて、予選開始時には完全なウェット路面となった。
これまで通り、この午前の予選でスーパーラップ出走権(以下SL権)及び、11番以降のグリッドが決まる。視界不良で赤旗中断が予想され、アタックのタイミングが重要な中、渡辺選手から予選コースイン。
アウトラップから2周目、無線で「(フロント)ウインドウのくもって見えないのでピット入る。」と・・・。ここでアタック用のタイヤに交換。勿論レインの為、通常の予選(ドライ)の様に、マーキングタイヤではない。ウインドウは内側よりくもり止めを塗り、コースに戻す。しかしまだくもる為、再度ピットイン。くもり止めスプレーと、ブロアファンの併用で何とか頑張ってもらう事にし、アタックに・・・。
300占有も残り6分である。3周計測はできるだろう。が、クラストップタイムは43号車で2′01″035を始め、上位は予選開始から10分前後に出している。この頃になると霧が濃くなり、とても全力でアタックができる状態ではなくなってきた。そんな中、2′06″304をベストに300クラス占有時間は終了した。
20分後の混走セッションで、更なるタイムアップをしないとSL権が無い。またこの時点での予選基準タイム2′10″237を高橋選手がクリアしないと、予選通過もできない。しかもそれは天候、と言うより、濃霧による、視界次第である。
500クラスも視界不良が手伝って、なかなかタイムが上がらず、300クラスのタイムを抜くのにかなりの周回を要している。途中赤旗中断もあり、混走セッションは4分程遅れ、11時14分高橋選手がコースイン。ところがこの頃になると、霧は一向に晴れず、高橋選手のタイムは20秒台、16秒台、17秒台・・・と一向に上がらない。いや、上げられる状態では無い。
そしてついに、と言うか、やっと視界不良の為11時26分残り8分で、赤旗中断。しかし、霧は晴れる事無く、12時をもって1回目予選は終了。高橋選手を始め、基準タイムをクリアできないドライバーが続出。予選時間を消化できなかった事や、SLも含め午後予選に向け緊急の監督ミーティングが開かれる事になった。
混走セッションの始まりを、モニターを見つめ待機する高橋選手。
協議の結果、SLは中止、去年までの予選形式と同じ、午後の予選と午前の予選トータルでグリッドを決めると言う事になった。たしかに500クラスでは2名のドライバー共基準タイムをクリアしたのは6台!これではSLを行う事も出来ない。全くの想定外か?
とにかく午後再チャレンジのチャンスはできた。しかし路面状態、視界が好転しない限り予選不通過のピンチに変わりは無い。
午後予選は2時半より、まずは500との混走。視界は完全に良好と言える状態では無いが、高橋選手の走行で始まった。万一の為に、高橋選手に内緒で、昼休みに決勝出場の為の"嘆願書"を用意したがあっさりと2′8″093を、マークし基準タイムクリア。となれば今度はポジションUP目指すべく渡辺選手に交代する為ピットイン。ところがアウトラップを終え、ストレートを通過後、2時44分赤旗中断。計測できずピットへ戻ってきた。
この赤旗は濃霧による視界不良で、1時間以上待てど、暮らせど、霧は晴れない。結局午後4時を持って2回目の予選は打ち切られる事になり、予選(グリッド)16位と今シーズン最下位が確定した。