Super GT 2005 Series 第8戦
SUPER GT SUZUKA 300km RACE 2/4ページ
11月5日(土)予選 晴れ
路面:ドライ
素晴らしい好天に見舞われ、朝一の公開車検にも多くのファンが詰めかけている。
午前10時からの予選は300・500・混走の順。渡辺選手のアタックでSLの切符を狙う。気温21℃、路温は28℃とやや高め。
まずは1周してピットイン。昨日のセンサー交換はエンジンを降ろしているので、各配管等洩れチェックの為である。
異常無し。再びコースイン。アウトラップそして1周しアタック開始である。この時既に31号車が、4″334と、唯一4秒台に突入!
渡辺選手がコントロールラインを通過。5″201。31・47・43号車についで4番手。渡辺選手は、そのままアタックに入っている。
現在トップの31号車は4″296と更に更新。
最終コーナーに渡辺選手が現れる。速い!4″369!!惜しくも100分の73秒差で2番手。そしてピットイン。高橋選手に交代するが、残り時間が無く、アウトラップでチェッカー。計測できず、500占有時間へ。
300占有時間残り僅かで高橋選手に交代するがアタックできず。
500クラスでは12号車のZがダンロップコーナーでスピンコースアウト!大クラッシュ!!幸いドライバー井出選手は無事だったが、病院へ運ばれる事になった。(翌日の決勝では、マシンは修復され、井出選手をスタートドライバーに無事グリッドに並ぶ事はできた。)
この事故で15分間の赤旗中断。混走は15分遅れの10時55分開始。
高橋選手はこの混走の中、7秒台で走行。最後に6″384と自己ベスト1秒近く更新。15周以上走ったタイヤで出したタイムと考えれば、かなりの好タイムといえる。常に最後が自己ベストで、次回を期待させる。
午前予選が終了し、今季最高の2位!久々のうれしい再車検である。最終コーナー側の車検場への昇りを押すメカニックの足取りも軽い。(実際はきつい)
インテグラワンメイクレース鈴鹿シリーズ参戦中の名西店の山田選手。
この"メタリック"マーチはグループのプリモ東海、東海店の安達選手。
SLセッティングを確認する2回目予選が午後2時より始まる。基本的には午前と変わらぬセッティング。高橋選手が3周し7″500。そして渡辺選手に交代し1周計測7″289で15分の300占有が終了。
SL9番スタートが確定したが、グリッドが決まった訳では無い。10番グリッドの可能性もある。しかし気温23℃路温31℃。セッティングが決まればポールも充分射程内である。
500占有走行が終了し300からSLが始まった。しかし20分程"待ち"である。
3時渡辺選手がピット離れ、ピットロードエンドで待機する。3時4分スタート。現時点で7番手(予選4位)スタートの0号車が4″839でトップ。
今回の鈴鹿サーキットの演出で、SLの暫定トップは"王様の椅子"と名付けられた椅子で次のトップが現れるまで待ち、モニターで次のドライバーの走行を見、一喜一憂の表情を観客に見てもらおうって趣向です。
スタート10秒前。今回のアタックBGMはユーミンの「雨のステーション」
2番手(予選9位)の13号車影山選手は、6番手(予選5位)の47号車がトップタイムを出すまで"王様の椅子"を暖め続けた。(3ポジションUP)
続く8番手(予選3位)の27号車(VEMAC)も、0号車を上回る事ができずチェッカーを受ける。
ほどなくして2号車渡辺選手がヘッドライトを点灯し最終コーナーに現れアタックラップに入る。今回のBGMはユーミンシリーズ第3弾「雨のステーション」これまでと同じくスローテンポ。レースアナウンスのピエール北川氏が「明日の雨を予測する選曲か・・・」とアナウンス。
ストレートエンドのカメラは2コーナーからS字へ入って行く後姿をモニターに写し出している。続いてのカメラは、S字を昇ってくる2号車を前から写し出している。・・・っが、その前に31号車が写し出されている??どっ、どうしてアタックラップ車の前に他のマシンがいるのか?距離で200m位、時間で5〜6秒位か?しかしウォームUPペースと、アタックラップペースの違いがある。
渡辺選手から無線で「何で前にクルマがいるの〜!??」と視認したようだ。
31号車も恐らく無線でも知らされたのだろう、"おかしな状態"に気づき、ややペースを上げダンロップコーナーを昇り、デグナーカーブを抜け、立体交差下で大きく右にラインを変え2号車に進路を空けた。タイムに大きな影響は無いと思われるが・・・。
SLの手順ミスから渡辺選手のアタック中に、31号車がウォームUPランに入ってしまった。上から、逆バンク立ち上り。→デグナー入り口。→立体交差下。大きくラインを変え進路を譲ってくれた。
だがセクター1(コントロールライン→逆バンク過ぎ地点)、セクター2(セクター1→立体交差下やや過ぎ地点)では0号車を僅差とは言え、上回る事は出来ない。しかしセクター3(セクター2→裏ストレートエンド手前地点)でなんと0.5秒リード。
渡最高速も約7km/h速い229km/h!をマーク。シケインでもリードし、0号車を0.66秒上回り、2′04″163!コースレコードで"王様の椅子"Get!あとは31号車のタイムのみ。
ところが渾身アタックの31号車、なんと2′3″951!!ポールは夢と消えた。
"王様の椅子"から戻った渡辺選手、「前に(31号車)マシンいたからアクセル戻してるよ。」と納得がいかない。コントロール3階、競技長の元へ・・。
原因は、直前に走った27号車が、アタックが終わり、本来ならS字を抜け東コースのショートカットを使い車検場に戻る事になっているのだが、コースを1周してしまい、それが影響し31号車をスタートさせるタイミングが狂ってしまったとの事だ。色々ビデオで検証したが、タイムに影響は無いとの判断も下され、セカンドポジションが確定した。
後からデーターロガーで見てみても殆ど影響は無かった様だが、ただ心のアクセルは少し戻ったか?コンセントレーションが途切れたか?・・・幻のポールポジションとなった。