Super GT 2005 Series 第7戦
KYUSHU 300km RACE 4/4ページ

2005年 SUPER GT第8戦 GT300クラス
予選2位 : 決勝 6位
獲得ポイント 5点 累計ポイント12点 チームランキング11位

GT参戦以来、初めてマシンチェンジをした今シーズン。02年デビュー、300クラスを席巻したVEMACの戦闘力は"かなり"のものだった。同じ320Rは他に2台。計3台5・2・27号車が300クラスにエントリーしているが、各マシンそれぞれ02年、03年、そして最新05年モデルとして製作されており、細かな仕様が違うようだ。外から見て取れる、外観、カウルだけでも明らかに違う部分もある。

基本的に各チームの独自性があるが、各マシンについての情報交換もある。特にシーズン序盤はこのマシンの勝手が良く判らない時は参考になり、 04年までのNSXの様に、"ひとり(1台)ぼっち"参戦という"寂しさ"はなく、心強かった。

マシン(タイヤ等も)開発、熟成と言うのは1台だけではなかなか進まない。複数のマシンが、同じ条件下で、走る事によって、多くのデーターを得て、開発、セッティングの方向性がハッキリするのである。

これを1台だけで行おうとすれば相当なテスト走行=費用・時間が掛かるのである。特に時間は他のマシンの開発スピードについて行けなければ、相対的に後退していく事になる。(他のマシン2戦分の熟成を、4戦掛かっていたのでは意味が無い。)

そうして見ると43号車Garaiya、7号車RX7、77号車インプレッサ等の様に1台参戦で、上位(ポイント獲得)を走る実力は、並々ならぬ開発、熟成の苦労があったと思う。(0号車NSXは色々な意味で別格)

しかしVEMAC同様、ベース車両からレーシングカーに近い43号車Garaiyaは、デビューの03年から優勝争い、04年、05年は優勝そして、チャンピオン争いに加わっている。

我々プライベーターが参戦するには、今シーズンのマシン、VEMACの様な、複数台エントリーのマシンを熟成し、未だ未達のGT戦表彰台を狙うには近道であると思う。またそれは今シーズン後半のタイムからすれば決して遠い話では無い。

しかし06年の戦略に、チームが選択したのはそうした楽なルートではない。

プライベートチームとして、レース参戦に求める物はリザルトだけではない。そこで経験する苦労、失敗、感動を、それに関わったスタッフと共有し会える事が重要なのである。結果だけが全てではないと考えます。

「ベルノ東海ドリーム28」は06年シーズン、新たなるマシンで、新たなる領域に踏み込み、更なる挑戦を行います。

photo

雑用係の仕事。

2005年は私雑用係の仕事(の一部)をご紹介させていただきましたが、最後はこのレポート作成を紹介したいと思います。

これはGT参戦した2001年から書いていますが、最初は結構短く簡潔に書いていました。

ところが段々細かいところまで書く様になり、かなりの長文になってきました。

これも、このHPを読む方々向けと言うより、自分(チーム)達が、「あの時のレースってこんなんだったんだ」って、昔を懐かしむ為の物になってきてしまったんですね。

そして写真を多く入れる様にもしました。できれば写真と、そのコメントだけでその時のレースを語れればいいんですが、そこまでは無理でした。

でもこのレポートかなり正確に書いているつもりです。(と言っても、秘密部分もありますんで、さしつかえ無い範囲ですが・・)

レース中は私とエンジニアの信ちゃんがラップチャートを書いていますが、彼は純粋にエンジニアの仕事として、私はこのレポート用です。

ですから、何時何分に何が起こったか?各セッションの開始時間。赤旗中断。高橋選手コースアウト。ドライバー交代。無線のやりとり、そして、それらの場面をできるだけ撮影します。といっても最近はピット周辺だけですが・・・。

デジカメ画像は撮影時間が記録されているので、それと付け合わせればレースウィークの流れが判ります。

またGTアソシエーションから提供される、ラップタイムデーターを付け合せれば、他のチームの動き、ピットインラップ、そしてアウトラップタイムも判ります。

その他、リアルなレースシーンを見ていただく為、車載ビデオ画像も利用します。

06年シーズンはマシンも変わるので、それらの紹介を中心にまとめたいと思っています。

photoレポートは殆ど自宅で“執筆”。向こうにあるのは、2月に生まれた息子の遊び場。これを書いている頃は、良く動き回るので(ついつい相手して)、なかなか書き進めなかった。

photo今年はSANYOさんから提供いただいたデジカメが活躍。高画質のデジタルムービー。


photoこのDMX−C6は、他社に無いデザインで、当初違和感があったが、使っているうちに片手での操作性、角度を変えられる2インチモニターと非常に使いやすく、普通の形の方が違和感を感じる様になってしまった。パソコンとの相性も良い。

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