Super GT 2005 Series 第8戦
SUPER GT SUZUKA 300km RACE 3/4ページ
11月6日(日)決勝 くもりのち雨
路面:ドライ→ウェット
今日は間違い無く雨である。
朝のフリー走行はくもりであるが、直前に僅かに雨がパラついたので、早々とウェット宣言が出されたがレインタイヤで出るマシンはいないようだ。高橋選手が走り初めてからも僅かに小雨が来たが、殆ど影響は無く8周目に7″263と、27、0号車についで3番手をマーク。
続いて渡辺選手、4周目に5″641とトップタイムをマーク。両ドライバー共絶好調である。今季、いや参戦以来の最高位を狙うに充分な仕上がりと言える。・・・あとは天候次第。しかし番狂わせは全チームに可能性がある。
昨日までとは打って変わった朝7時半の空。今日は間違いなく雨。
ウインドウ曇り対策として、ルーフからダクトを引っぱってくる。
フリー走行終了直後、雨が本降りとなった。多少の小止みはあったものの、予報通りであり、決勝時はかなりの雨量となりそうだ。
決勝のウォームUP走行開始は5分ほど遅れ、ウォームUP走行そのものも5分ほど延長され、決勝スタートは10分遅れの14時10分とアナウンスされた。
55秒台から54秒台へと、徐々にペースが上がり、6周目12位。53秒台に上がった10周目は500マシンにラップされ始め、混戦状態となり、しばらく順位は変わらず。 500マシンが殆ど行き過ぎた13周目から再び追撃開始。
延長されたウォームUPを利用し、渡辺選手にもヘビーウェットでのマシンの状態をチェックしてもらい、スタートドライバーの高橋選手に交代する事にした。ところがその高橋選手、あろう事かウォームUP走行中、第1コーナーでコースアウト!!
幸い、路面の硬い、スポンジバリアまで"行った"のでそのまま自走で帰って来る事ができた。ピットではメカが慌しく修復の準備を始める。
グリッドへ向けたピットアウト時間に間に合わないとピットスタートになり、せっかくのセカンドポジションはフイになる。
ピットに戻ったマシンの破損状態を素早くチェック。左フロントアンダーパネルと、フロントフェンダーのクラック以外、外観は大した事も無く、また高橋選手からのコメントでは走行に特に支障はなかったとの事。3分ほどのチェックでサッサとコースへ送り出す。直後にピット出口はクローズとなった。
300クラスの2番グリッドへ向かってメカが機材を運ぶ。雨足は相変わらず強い。よく思い起こせば、このシュチエーションで多少の小雨はあるものの、これ程雨が降っている事は、我々がGT参戦した01年から初めてである。
しかもこの雨、季節外れの台風の様に相当な雨!コースの至る所に川ができ、危険な状態になっている。当初の予定時刻になったがスタートは10分延期され、その後事態が好転しない為幾度か10分延期がアナウンスされた。
1人のドライバーの最長連続周回はレースの3分の2以下(この場合は35周)でなくてはならない。300は恐らく36〜37周がチェッカーだとしてもどこかでドライバー交代は必要だ。
レースは14時50分、SCの先導で始まった。チームの作戦はレースのペースが上がる前にピットインし給油(殆ど無給油)しドライバー交代をし、残りを走りきる作戦とした。
グリッド上でこれ程の雨は、参戦以来初めて。カッパが無かったので鈴鹿のホームセンター急遽調達。
SCは3周予定だが、実際には都合よく4周となった為、その周回でピットイン。同じ作戦をとったのは300クラスでは19・31号車の2台。
予定通りのピット作業、渡辺選手へのドライバー交代を行うが、サイドミラー調整に少し手間取り、コースに戻って、25位。最下位である。
しかしそこからは怒涛の追い上げである。下位マシンを抜き去り、7周目21位。10周目18位。12周目17位。殆どのマシンはピットインをしていないので、放っておいても後半で順位は上がるはずだ。
しかしそれは意外に早くやってきた。15周目にスプーンカーブで事故が発生。その撤去作業の為SCが入る。
この時点で直ぐにピットに向かった多くのマシンは、SCが入った場合、1周戻って来た後でないとピットアウトできないと言うルールに阻まれ、ピットロードエンドで止められている。このSCは19周まで介入し順位が8位にまで上がる。
4周目、SC退去と同時にピットイン。ドライバー交代と給油(殆どポーズ)
同じ作戦は500でも3台。先にピットにはいった500はピットアウトしている。
このSCは3周。前のマシンとの差が詰められ、後半の追い上げにも幸いした。
だが上位マシンもピット作業を終え、また雨も止み、ここからレース再開である。同じYOKOHAMAの19号車にパスされ9位に下がったものの、我々2号車とは違うコンパウンドの為、徐々に水のはけた路面にタイムが落ち、26周目に抜き返し再び8位へ。
その後はこの順位で走行を続けるが、各マシン、レインタイヤの消耗が激しく、水溜りでタイヤを冷やす為、ストレートでは大きくラインを変える。
このまま8位か〜・・と思ったが、前を行く43・31号車(共にミシュランタイヤ勢)が、終盤になって、大きくタイムダウン。見る見る近づいて行く。34周目に43号車をパス!7位へ。そしてファイナルラップをむかえる。前を行く31号車とは2秒差。終盤25秒前後で周回する渡辺選手に対し、31号車は31秒前後。充分パスできるタイム差だ。
最終コーナー、先に現れたのは2号車渡辺選手。24″644のベストタイムをマークし、31号車に5秒差をつけてチェッカー!
今季2度目の6位入賞。
これはチェッカー後(いきなりですいません)のウィニングラン。走行部分はかなり水がはけているのが判る。