Super GT 2006 Series 第4戦
JAPAN GT CHAMPIONSHIP MALAYSIA4/5ページ

6月25日(日)決勝
晴れ 路面:ドライ

昨晩は「I.M JIHAN CO.LTD 」の社長にご馳走していただいた。このポールポジションは事の他うれしかった様子で来年は応援団を作って、スタンドの一角を埋めると大張り切りだ。 そんな気持ちを持ち続けていただけるか?どうか?は今日の結果次第。
いつもなら“朝一”のフリー走行は、ここセパンでは午前11時から・・・。この時点で既に30度超え。でも例年比べそれ程暑くは無い。

photoサーキットの往復は毎日この運転手付11人乗りマイクロバス。

photo金曜にバックモニターが故障。昨晩到着した“応援団“(1人)に空輸してきてもらった。ついでにオーバーヘッドから位置を変更。

photo予選の章での答え。“ボール”部分を吸入口に当て、エンジンが止まれば、それ以外に空気を吸っていないと言う事でOK。車検での確認治具。

今回はサーキットサファリ(お客さんを乗せた観光バスがGTカーの走行するコースを周回する、人気イベント。)があるので、通常の30分走行に15分が加えられ45分に。
高橋選手の走行に重点をおき、ピットワーク練習も行ったがここで思わぬトラブルが・・・。ピット作業を終えたところでエンジンが始動しない!第2戦岡山と同様だ。モーターに少し衝撃を加えると回るのだが・・・。とりあえずそれでコーに戻し走行を続け、あとで修理の行う事に・・・。岡山と違い今回は新品スペアを用意はしているので、大丈夫であろう。今回も決勝レース直前と言う、間一髪の時にトラブルが出てくれた。

photoバスからマシンの走りを見られる、サーキットサファリがあり15分延長されたフリー走行・・・。

photo色々、“メニュー”を用意していたのだが・・・

photoスターターモーターの不調で急遽ピットに入れられる。

photo第2戦岡山と同様か?

photo今回は新品スペアもあるので安心だが、一抹の不安が残る。

我々が初めてセパンに来たのは、シリーズ戦に加わった2002年では3時からのスタートで、正に灼熱時刻にスタートしていたが、翌々年から(翌2003年は中止)5時過ぎにスタートと遅くなった。これら少しでも涼しくなる時間帯と、撤収作業との兼ね合いからか?毎年変わっている。
今回の決勝レースは夕方午後4時から始まる。水曜日からの天候、また現地の方の“天気予報”では「午後から1回は雨が降るよ。」と言う事では、この決勝レースは雨の可能性も高く、マーキングタイヤを全てソフトにして予選、SLに掛け、それは“大当たり”でポールポジションを得たが、決勝で“使えない”このソフトタイヤをスタートで使わなくてはならないようだ。

photo決勝日のピットウォーク。年々多くなっている様に見える。

photoサーキットでの昼食はパック御飯でお握りやレトルトカレー。好評。

photo電子レンジ(チーム備品)はオーバーワークでコンセントがオーバーヒート。ヒューズ付なのに効果無し。

スタートを努める高橋選手には、交代の20周弱まではタイヤをいたわって走ってもらおう。
2戦連続でポールポジションからスタートの高橋選手も、この位置の“緊張”には慣れたようだがスタートが上手くなった訳ではない。1コーナーまでに13号車影山選手に危なげなく“抜かれ”2位に・・・。その後は2周目には7号車に抜かれ3位へ。後方グリッドの面々からすると、順位が落ちるのはやむおえない。どこまで踏ん張り、加藤選手に繋ぐか?6位辺りで繋げば表彰台も届くはず。(無論単純に順位ではなく、タイム差が重要なのだが・・)ところが4周目混戦の中弾き出される様に大幅にラインを外し失速!一気に数台に抜かれポジションは10位へ・・・。

photo雨予想は外れ、快晴のスタートなった。

photo“セパンマイスター”の山野選手が激励の声を掛ける。

photoオープニングの1コーナー。13号車影山選手に先行される。

photoその後も順位は落とすが・・・

これまでの高橋選手はこのままズルズルと下がるか、ポジションキープが精一杯だったが、今年(というより私の見たところ昨年のポッカ1000km以降のレース)の高橋選手は違う。
予選の自己ベストに近い13秒前半で追い上げている。これは前を走っている集団と殆ど変わる事のないタイムである。(トップとは毎周1秒前後離されて行くが・・・)
もっともコンマ数秒差ではなかなか追い抜くことは難しいが・・・7周目9位へ。
その後も良いペースで周回を重ね、トップとの差の開き方もエンジニアの予想(言えない。)よりも少ない。ソフトタイヤをこの気温の中で上手くいたわって走っている。
18周目9位でピットイン。タイヤはもう少し硬めにスイッチ。順調にピット作業が進み、エアジャッキ降下!着地と同時にスターターON・・・んっ!1秒に満たない一瞬の間をおいてエンジン始動!ヒヤリとさせたが、後半の追い上げを加藤選手に託す。

photo交換直前のタイヤ。路温、気温に応じ微妙にエア圧は調整される。

photo前後のマシンを確認しレースを“組み立てる”加藤選手。

コースに戻って17位。そして加藤選手の言う「一番おいしい」2周目、2′11″429をマーク。これは結果的にベストタイム2位。2ポイントGetである。 その後は各マシンのピットインが始まり、24周目12位、26周目一気に7位となった。ピットインによる順位変動も落ち着き“レース再開”である。ここからは易々とは上がれないと思っていたが、2位走行の13号車が29周目ピットイン。作業は順調に進んだがエンジンが始動しない!あちらはスターターではなく、暑い時期の“風物詩”とでもいうか、パーコレーション(燃料ライン内に熱で気泡ができてしまう現象。ピットストップで短時間エンジンを止めた時に起き易い。)のようだ。優勝候補の一角が崩れ6位へ。前にいるには55号車と、14号車。
前回富士で3位表彰台の14号車は13〜15秒台と安定しない。55号車も13〜14秒台。対し12〜13秒台で追う加藤選手。32周までにこの2台をパスし4位に上がる。しかし前を行くのは7、27、19号車の3台。TOP7号車には30秒弱の差がある。タイム的には2号車がもっとも早いのだが、残り周回17〜18周で追いつく事は無理だろう。
しかし手綱をゆるめる事なく、ハイペースで飛ばし、差を詰める。何が起こるか判らない。野球と同じで、たとえ2アウト2ストライクと追い込まれても、1塁にいるより、2塁、3塁にいる方が得点のチャンスは広がるのだ。決して4位で甘んじようと言う走りではない。 しかし最後まで3位の背中を見る事も無く13秒差4位でチェッカー。トップとは17秒差であった。

photo表彰台を追いかけた加藤選手だったが・・・。

photo結局2戦連続ポールto4位。ランキングはジワリジワリと上がる。

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