Super GT 2006 Series 第7戦
SUPER GT MOTEGI GT300kmRACE4/5ページ
9月10日(日)決勝
晴れ 路面:ドライ
ホテルからサーキットまでの道中、パラパラと小雨。だがサーキット周辺は明るい曇り。レースはドライで行ける、どころかかなり暑くなりそうだ。
朝のフリー走行では、載せ換えたエンジン周りのチェックと、満タンフィーリングの確認。特に問題も無いが、タイムには結びつかない。
かなり日差しも強くなってきた午後1時過ぎ、ウォームアップ走行に出たスタートドライバーの高橋選手より、ブレーキに違和感が有るとのの連絡が入る。直ぐにピットイン。グリッドに向かう為に次にコースオープンとなり、そこから3分で閉鎖される。この間にコースに出られなければピットスタートとなる。この間にできる事となれば、ガタや目視点検、ブレーキのエア抜き程度。特に異常は無さそうだと、スターティンググリッドに向けて送り出すが、この1周でも違和感に変化が無い。
ウォームアップ時にブレーキの違和感が出るとの事で、急遽ピット内へ!
とりあえずブレーキのエア抜きを行い、コースに送り出すが・・・。
「そのままピットに入ってくださ〜い」とエンジニア、シンタロー。っが、「もうグリッドに並んだよ。」と高橋選手。
これでは“いかん”と、スターティングセレモニーが進む中、グリッドボードを持ったレースクイーンを残して(って本当に残した訳ではないが・・)メカに押されて再びピットへ!開幕鈴鹿以来、今シーズン2度目のピットスタートが確定。(スタートができれば・・)
時間との兼ね合いで、再度ブレーキのエア抜きと、ブレーキローターを交換。これ以上の作業はピットスタートもできず完全にレースの勝負権を失う。(レースが始まり、その最中でもレースに加わる事ができるが、勝敗は論外となる。)
フォーメーションラップが始まり、高橋選手も再びマシンに乗り込み、ピットロードエンドで待機。500クラスに続いて300クラスがスタート。トップが1コーナーに掛かる頃、猛然とスタートする紫電。最後尾26位と大きなハンディができてしまったが、1周目はスピン車両も発生し、24位で帰ってきた。ブレーキの違和感も“とりあえず”解消したようだ・・・。その後は下位マシンをパスし、加藤選手と交代する19周目には20位に上がったがトップとは40秒の差ができていた。しかし加藤選手も思うようにタイムが上がらず、15位に上がるまでに交代から23周を費やし、トータル42周となっていた。
300クラスもスタートが切られた。でも紫電はまだ出られない。
ここモテギはブレーキ、タイヤに特に過酷なサーキットで、ウェイトハンディは紫電に大きくのしかかってきている。
しかもこの頃、再びブレーキの違和感が発生。どうにも攻められないようで、いつもならトップグループに遜色無いタイムで追い上げる加藤選手も、トップとは1〜2秒以上づつ差をつけられていく。45周目14位まで上がったが、トップとは1分47秒遅れである。
トラブルと思われるのが、ブレーキ周りだけに無理させる事もできない。勿論順位にもよるのだろうが、この完全にポイント圏外。無理せず48周目ピットイン。ドライバーのコメントを聞きつつ、足周りを点検。このままリタイヤとするか?とも考えたが・・・、トラブルもコントロールの範疇にあるとの事。プロドライバーの意地、NEWタイヤでのベストラップ(決勝中のベストラップには1位〜3位には、それぞれ3〜1ポイントが与えられる。)を狙うと言うのである。
NEWタイヤをセットし再びコースに送り出す。しかし2周目(50周)の57秒983が限界で、現時点でのベストラップ56秒台には遠く及ばず、トップから4周遅れ、21位の完走に留まり、第2戦岡山以来のノーポイントレースとなった。
再び発生したブレーキトラブル。見た目の異常は無い。・・だけに厄介。
ブレーキを冷やし、NEWタイヤを装着し、再びコースへ・・。ベストラップを狙うが・・。